【キスラー・ヴィンヤーズ】希少ワイン7選|歴史や美味しい飲み方も解説
「キスラーラインってどんなワインか知りたい」
「キスラーワインの知識やおすすめの1本が知りたい」
美味しい白ワインで有名なキスラー・ヴィンヤーズですが、キスラーってどんなワインなのという人もいるでしょう。私も初めは同じだったのでわかります。
今回はキスラー・ヴィンヤーズのおすすめワインに加え、歴史や飲み方などをご紹介しています。本記事を読むことで、キスラー・ヴィンヤーズの造るワインが美味しい理由や良さを理解でき、飲んだときに使えるうんちくも知ることができます。
キスラー・ヴィンヤーズの歴史や製法、おすすめの1本を確認していきましょう。
- 1. 超希少?!「キスラー・ヴィンヤーズ」のワインを語る!
- 2. キスラー・ヴィンヤーズの歴史
- 3. キスラー・ヴィンヤーズの自社畑
- 4. キスラー・ヴィンヤーズの製法
- 5. 世界最高峰の「シャルドネ」
- 6. キスラー・ヴィンヤーズの代表的なワイン7つを紹介
- 6.1. ナッツの香りが特徴的な白ワイン【キスラー・ヴィンヤーズ ソノマ・コースト レ・ノワゼッティエール シャルドネ [2014] 】
- 6.2. キスラー最上級の白ワイン【キスラー シャルドネ マックレア ヴィンヤード [2014] ソノマ マウンテン】
- 6.3. 最高評価のシャルドネで製造【キスラー シャルドネ ハドソン ヴィンヤード カーネロス[2013]】
- 6.4. 良質なシャルドネから製造【キスラー・ヴィンヤード ソノマ・ヴァレー シャルドネ[2008]】
- 6.5. 凝縮感のある味わい【キスラー・ヴィンヤーズ ピノ・ノワール・ラグーナ・リッジ・ヴィンヤード[2016]】
- 6.6. キスラー初心者におすすめ【キスラー・ヴィンヤーズ ロシアン・リヴァー・ヴァレー ピノ・ノワール[2014]】
- 6.7. 力強い味わいが魅力【キスラー・ヴィンヤーズ ソノマ・コースト ピノ・ノワール[2015]】
- 7. キスラー・ヴィンヤーズのワインの飲み頃と美味しい飲み方
- 8. 世界が称賛する最高のワイン「キスラー」を味わおう
超希少?!「キスラー・ヴィンヤーズ」のワインを語る!
キスラー・ヴィンヤーズの造るワインは流通量が少なく、日本では入手困難なため、とても希少性が高いといわれています。
キスラー・ヴィンヤーズはアメリカのカリフォルニア州にあるワイナリーで、"カリフォルニアのシャルドネ王"と呼ばれるスティーヴ・キスラー氏がオーナーを務めています。「シャルドネ」や「ピノ・ノワール」といった品種のぶどうから造られるワインが有名。フランスワインの産地として知られるブルゴーニュ地方のなかでも、最高峰の畑の意味をもつ”グラン・クリュ”をも凌駕するといわれており、キスラー・ヴィンヤーズのワインは世界最高峰に位置づけられています。
キスラーがもつ魅力をじっくりご紹介していきます。
キスラー・ヴィンヤーズの歴史
キスラー・ヴィンヤーズは1978年に醸造とぶどう栽培の責任者であるスティーヴ・キスラー氏と、ビジネスマネージャーを務めるマーク・ビクスラー氏によって設立されたワイナリーです。
設立当初はシャルドネとカベルネ・ソーヴィニョンの2種類のぶどうを生産していましたが、1990年からはカベルネ・ソーヴィニョンをピノ・ノワールに変更し、現在ではシャルドネを60%、ピノ・ノワールを40%という割合で栽培しています。
キスラー・ヴィンヤーズの造るワインは雑誌や評論家からも高い評価を受けています。ワイン・スぺクテーター誌の別冊『カリフォルニア・ワイン』では、ワイナリーの評価で五ツ星、掲載のワイン13種類すべてにおいて五ツ星の評価を獲得。
ワイン評論家として世界でもっとも影響力のあるロバート・パーカー氏が編み出したワイン評価の方法である「パーカー・ポイント」や、同氏が1978年に創刊したワイン・アドヴォケイト誌においても高い評価を得ています。キスラー・ヴィンヤーズのワインは「パーカー・ポイント」で100点に近い高得点を何度も獲得しており、ワイン・アドヴォケイト誌では「傑出」の出来と評価される90点以上の得点を与えられています。
キスラー・ヴィンヤーズの自社畑
キスラー・ヴィンヤーズは10箇所を超える120エーカー以上の自社畑を所有。誕生するワインは自社畑で栽培されたぶどうが使用されています。カリフォルニアではぶどう栽培とワイン醸造を別で行うことも多いのですが、キスラー・ヴィンヤーズは、栽培と醸造を自社で行っています。
環境を重視して育てられるぶどうは、畑ごとの土壌や気候条件などの特徴が反映され、ぶどう本来の味わいをいかした製法で造られています。自社畑は現在は4つのエリアに分けられ、10種類以上のワインが製造されています。それぞれのエリアによって造られるワインの特徴が異なります。
以下にエリアごとの特徴まとめています。
エリア名 | 特徴 |
ソノマ・コースト | 海底層の土壌が含まれている。ミネラルが豊富で柑橘系の香りが特徴 |
ソノマ・マウンテン | 石灰岩と火山岩が混じった火山性土壌が特徴。ミネラル感があり、すっきりとした味わいが特徴 |
カーネロス | 海からの風が当たる海洋性気候が特徴。ヨード香とミネラル感が特徴 |
ソノマ・ヴァレー | 平均樹齢30年ほどの古樹ぶどうを使っている |
4つのエリアはキスラー・ヴィンヤーズが造るワイン名にもなっており畑ごとに違った味わいのワインが楽しめます。
キスラー・ヴィンヤーズの製法
キスラー・ヴィンヤーズのワインは、フランス・ブルゴーニュ地方のワイン造りに習った方法で製造されています。
カリフォルニアでは、ステンレスタンクを使って醸造することが主流でしたが、キスラー・ヴィンヤーズはブルゴーニュ地方と同じく、フレンチオークの樽を使用した製法を採用。フレンチオークの樽を採用することで、バニラやココナッツ、スパイシーな香りやアーモンドの香りなど樽由来の香りがワインにつくようになります。
発酵は100%天然酵母を使用。ワインの透明度を高める「清澄」の作業やフィルタリングは行わず、樽の中で11~18カ月熟成させて製造するなど「なるべく手を加えない」製法のブルゴーニュと同じスタイルを貫いています。キスラー・ヴィンヤーズのワインはすべて同じ製法で造られており、違いはぶどう栽培のエリアが異なることだけ。それぞれの土地で育ったぶどうの個性を最大限に引き出すワイン造りを目指しています。
世界最高峰の「シャルドネ」
キスラー・ヴィンヤーズでは、ミネラル感と酸味のバランスが非常にいい世界最高峰の「シャルドネ」を使用してワインを製造しています。自社畑はそれぞれの場所によって気候条件や土壌が微妙に異なっているため、ワインの特性として反映されています。
キスラー・ヴィンヤーズは品質にもこだわりをもっており、年間で1~2万本程度のワインしか生産されないため、流通量は少なく、「もっとも入手困難なカリフォルニアワイン」と呼ばれるなど希少性も高くなっています。
生産されるすべてのワインボトルには製造ナンバーがつけられており、「限定」の品として特別感があるところも人気の理由です。
キスラー・ヴィンヤーズの代表的なワイン7つを紹介
キスラー・ヴィンヤーズの代表的なワインをご紹介します。ソノマ・コースト、ソノマ・マウンテン、カーネロス、ソノマ・ヴァレーの4つのエリアで造られた白ワインと赤ワインを7つ厳選しました。
ナッツの香りが特徴的な白ワイン【キスラー・ヴィンヤーズ ソノマ・コースト レ・ノワゼッティエール シャルドネ [2014] 】
「ソノマ・コースト レ・ノワゼッティエール」は、ナッツの香りが特徴的な白ワインです。
フレンチオーク製の新樽で30%、1年間使用した樽で70%の割合で10か月のあいだ熟成させたあと、無清澄、フィルタリングは行わず瓶詰めされます。キスラー”らしさ”がはっきりとあらわれた1本で、辛口ワイン評論家ロバート・パーカー氏が創刊した「ワイン・アドヴォケイト誌」にて93点を獲得。ナッツの香りに加えてレモンの匂いも感じられます。色はゴールドのようなレモンイエロー。ジューシーさがありつつ、しなやかな口当たり。グリルしたロブスターやカニの脚、ポーク、鶏むね肉や魚料理のクリーム煮込みなどがよく合います。
キスラーのなかでもすぐに楽しめる味わいが魅力のため、熟成期間をもたずに楽しみたい人にもおすすめです。ナッツの香りが特徴的で、キスラーらしさが味わえる1本です。
価格 | 14,949円 |
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色 | 白 |
品種 | シャルドネ |
味わい | 辛口 |
生産 | 2014年、アメリカ |
グレード | ヴィンテージ |
キスラー最上級の白ワイン【キスラー シャルドネ マックレア ヴィンヤード [2014] ソノマ マウンテン】
ソノママウンテンは、ぶどう栽培に適した地域として知られるソノマカウンティ(カリフォルニア州ソノマ郡)のなかでもベストといえるロケーションで栽培されたぶどうを使用して造られています。ソノママウンテンが造られる畑は、火山岩と石灰岩の火山性土壌が特徴的。
キスラーが1993年から畑を管理するようになってから土地のポテンシャルを発揮できるようになり、ワインにも反映されています。
ソノママウンテンは最上級の白ワインともいわれ、ワイン・アドヴォケイト誌では驚異の95点を獲得。ミネラル感があり、すっきりとした味わいなので、ロブスターのバターソース、ローストチキンなどによく合います。
ベストなロケーションで造られたぶどうから造られた最上級の白ワインを堪能してください。
価格 | 21,000円 |
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色 | 白 |
品種 | シャルドネ |
味わい | 辛口 |
生産 | 2014年、アメリカ |
グレード | ヴィンテージ |
最高評価のシャルドネで製造【キスラー シャルドネ ハドソン ヴィンヤード カーネロス[2013]】
「キスラー シャルドネ ハドソン ヴィンヤード カーネロス[2013]」は、カリフォルニアのワイン産地として知られるナパ・ヴァレーのカーネロス地区で栽培された最高評価のシャルドネを使った白ワインです。
カーネロス地区はフランスワインの産地として有名なブルゴーニュと気候が似ており、冷涼なことから、シャルドネの栽培に適しています。
品質の高いシャルドネで製造されたワインは、ワインスペクター誌で94点の高い評価を得ています。 色調は淡いイエローで、スモーキーな香り。
味は凝縮された果実味が感じられます。ぶどう栽培に適したカーネロス地区のシャルドネで造られた最高評価の白ワインをお楽しみください。
価格 | 24,200円 |
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色 | 白 |
品種 | シャルドネ |
味わい | 辛口 |
生産 | 2013年、アメリカ |
グレード | ヴィンテージ |
良質なシャルドネから製造【キスラー・ヴィンヤード ソノマ・ヴァレー シャルドネ[2008]】
ソノマ・ヴァレーはソノマカウンティのなかでも特にシャルドネの栽培に適しています。平均樹齢30年ほどのソノマ・ヴァレーの古樹ぶどうを使用し、良質なシャルドネからワインを製造しています。香は豊かで、味はフレッシュ感があります。
2~3年熟成させると飲み頃です。料理は白身魚やオマール海老のソテーなどがよく合います。良質なシャルドネを使用したワインが飲みたい人にソノマ・ヴァレーはおすすめです。
価格 | 12,000円 |
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色 | 白 |
品種 | シャルドネ |
味わい | 辛口 |
生産 | 2008年、アメリカ |
グレード | ヴィンテージ |
凝縮感のある味わい【キスラー・ヴィンヤーズ ピノ・ノワール・ラグーナ・リッジ・ヴィンヤード[2016]】
「ピノ・ノワール・ラグーナ・リッジ・ヴィンヤード」は、ピノ・ノワールで造られた赤ワインです。2016年は、優れた品質の凝縮感のあるぶどうが収穫された年で、ワイン・アドヴォケイト誌では94点の高評価を獲得しています。
風味が豊かで、ブルーベリーやブラックベリーの香りが特徴的。果実味のしっかりしたワインが好きな人に向いており、飲み頃は2028年ごろまで。凝縮感があり、風味が豊かなため、味の強い牛肉のステーキやラムのすね肉の煮込みなど、肉料理がよく合います。
凝縮感があり品質の優れたピノ・ノワールで造られた赤ワインをご堪能ください。
価格 | 29,348円 |
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色 | 赤 |
品種 | ピノ・ノワール |
味わい | 辛口 |
生産 | 2016年、アメリカ |
グレード | ヴィンテージ |
キスラー初心者におすすめ【キスラー・ヴィンヤーズ ロシアン・リヴァー・ヴァレー ピノ・ノワール[2014]】
キスラー・ヴィンヤーズの「ロシアン・リヴァー・ヴァレー」は、ピノ・ノワールから造られた赤ワインです。リリースされた直後に飲んでも楽しめるように製造されており、キスラーの赤ワインを体験するにはちょうどよく、初めに試したい1本となっています。
2014年のカリフォルニアは雨が少なく、色付きがよくしっかりと熟したぶどうが結実しました。スミレやチェリーの香りで、味はみずみずしい果実味が感じられます。
ワインスペクテーター誌において91点を獲得。料理はお肉料理全般によく合います。キスラーが造る赤ワインを初めて飲む人におすすめの1本です。
価格 | 12,744円 |
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色 | 赤 |
品種 | ピノ・ノワール |
味わい | 辛口 |
生産 | 2014年、アメリカ |
グレード | ヴィンテージ |
力強い味わいが魅力【キスラー・ヴィンヤーズ ソノマ・コースト ピノ・ノワール[2015]】
「ソノマ・コースト ピノ・ノワール[2015]」は、ソノマ・コーストで栽培されたピノ・ノワールを使用して造られた力強い味わいが魅力の赤ワインです。
カリフォルニアは2015年に干ばつの影響を受け、ぶどうの収穫量が減少しましたが、凝縮感のある果実が実りました。ワイン・アドヴォケイト誌では94点の高評価を獲得しています。リリース直後の若い時期からでも楽しめるカジュアルなワインで、ピノ・ノワールらしい果実味と柑橘系の香りを味わいたい人に向いています。お肉料理全般によく合います。
ソノマ・コーストのピノ・ノワールで製造られた力強よい味わいのワインをお試しください。
価格 | 12,506円 |
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色 | 赤 |
品種 | ピノ・ノワール |
味わい | 辛口 |
生産 | 2015年、アメリカ |
グレード | ヴィンテージ |
キスラー・ヴィンヤーズのワインの飲み頃と美味しい飲み方
キスラー・ヴィンヤーズの代表的なワインを7つご紹介してきましたが、飲み頃と美味しい飲み方も確認していきましょう。
キスラーのワインの飲み頃と保管方法
キスラーのワインは、リリース直後の若いうちから飲めるものもありますが、熟成させることで味わいが深くなるため、5年以上保存してから飲むのがおすすめです。熟成期間が短い場合は、果実味が感じられる味わいで、期間が長いと、果実味と酸味、ミネラル感が混ざり合い、複雑な味わいに変わります。
保管する際は、ワインセラーに保存しておくのが一番です。光があたると劣化を進めるため、ワインセラーがない場合は、光のあたらない冷暗所においてください。光を遮り、振動を与えるのを防ぐため、ワインを新聞紙などにくるんで、段ボール箱などに閉まいましょう。
立てたまま置いておくと、乾燥したコルクが収縮し、コルクと瓶の間に隙間ができ空気が入り込んでしまいます。空気はワインを酸化させ、酸っぱい味にしてしまったり、渋みがなくなるなど味わいを変化させてしまうため、横向きに寝かせて置いてください。
ただ、厳密にいうと横向きにしてもコルクはわずかですが空気を通します。
空気に触れた部分は酸化して酢になり、瓶のなかのワインに蓋をします。蓋ができることで、空気に振れていない部分の熟成が行われるのです。
そのため熟成を目的にして保管している間はワインに振動を与えてはいけません。振動を与えると、酢の蓋が外れてしまい熟成が進まなくなってしまいます。
キスラーのワインを美味しく飲む方法
キスラーのワインを美味しく飲むには温度調節が重要です。
温度によって酸味の感じ方が変わり、冷やしすぎるとせっかくの味がぼやけてしまいます。
冷やす際の適温は7~12℃。冷やし方はワインクーラーに氷水を入れ、ボトルの首部分まで漬け込みます。1分漬け込むと1℃下がります。室温が25℃の場合、15分ほど経過すれば飲み頃の適温になります。
温度による味わいの変化を防ぐには、小さなグラスを使って適温に冷やしたワインをこまめに注ぎながら飲むのがおすすめです。
世界が称賛する最高のワイン「キスラー」を味わおう
キスラー・ヴィンヤーズは世界が称賛する最高のワインを製造しています。「シャルドネ」や「ピノ・ノワール」といった品種から造られるワインは、製法にもこだわりをもっています。フランスワインの産地として知られるブルゴーニュ地方のグラン・クリュをも凌駕するといわれるキスラー・ヴィンヤーズのワインを味わいましょう!