ブランデーとウイスキーは何が違うの?種類や味の違いとおすすめ銘柄を紹介

「ウイスキーやブランデーについて詳しくなりたいけど、いまいち違いがわからない」
「ウイスキーとブランデーの色々な銘柄を飲んでみたいので、おすすめの銘柄を知りたい」


ウイスキーとブランデーはボトルや見た目が似ているので、2つはどう違うのかいまいちよくわかりませんよね。ウイスキーやブランデーは味に違いがありますが、他にも様々な点で違いがあるので、しっかり区別しましょう。


本記事ではウイスキーとブランデーの違いについて解説した上で、ウイスキーとブランデーのおすすめの銘柄をそれぞれ5選ずつ紹介していきます。


最後まで読んでいただければ、ウイスキーとブランデーの違いについてしっかり語れるようになるので、銘柄選びにも役立ちますよ。ぜひ自分にぴったりの銘柄を見つけてくださいね。

目次

ブランデーとウイスキーの違いは原料


ブランデーとウイスキーの大きな違いは、使用されている原料にあります。


ブランデーはぶどうなどの果実が原料の蒸留酒です。それに対して、ウイスキーは大麦麦芽やライ麦、小麦、トウモロコシなどの穀物が原料の蒸留酒となっています。


ブランデーとウイスキーの関係性は、ワイン(ぶどうが原料の醸造酒)とビール(麦芽が原料の醸造酒)の関係性に似ていると言えるでしょう。


ブランデーとウイスキーの共通点や違いをざっくりとまとめると次のようになります。

ブランデーとウイスキーの共通点

  • 蒸留酒である
  • アルコール度数が高い
  • 低カロリーで糖質ゼロ
  • 樽熟成がされている
  • 琥珀色をしている
  • ブランデーとウイスキーの違い

  • 生産地が違う
  • 糖化の工程が違う
  • 飲み方が違う
  • 風味が違う
  • 日本での人気が違う
  • ブランデーとウイスキーの共通点や違いを詳しく知る前に、ブランデーとウイスキーの概要を理解しておくことが大切です。そこで、次からはブランデーとウイスキーの特徴や種類について解説していきます。

    ブランデーの特徴


    ブランデーは、ウイスキーに比べると日本ではあまり認知度は高くありません。


    ウイスキーはテレビCMなどの広告でもよく目にする一方で、ブランデーのCMはほとんどないからです。


    ウイスキーが一般家庭の晩酌で飲まれることが多いのに対して、ブランデーはホストやキャバクラなどの高級クラブで飲まれることが多いという違いもあります。


    しかし、いずれも熟成を行う蒸留酒であることから、コクの深さや香りの芳醇さなどはウイスキーと変わりません。

    ブランデーとは?


    ブランデーとは、ぶどうなどの果実を原料した蒸留酒のことです。


    ワインもブランデーと同じく、ぶどうを原料にしたお酒ですが、製造工程やアルコール度数などに違いがあります。


    ワインは、ぶどうの果汁に酵母を加えて発酵させることで造られ、ワインをさらに蒸留するとブランデーとなるのです。


    蒸留するとアルコール度数が高くなるため、ワインのアルコール度数が10〜14%程度であるのに対し、ブランデーは40%となっています。


    そのため、ブランデーはワインよりもさらにアルコール度数が高く、味わいも香りも強いお酒だと知っておくといいでしょう。

    ブランデーの種類


    ブランデーの種類は、産地によって分類されています。


    ブランデーは現在、世界中で生産されてはいるものの、元はフランスで生まれたお酒でした。


    そのため、ブランデーの種類もフランスの地域によって分けられており、代表的な種類は以下の3つです。

    1. コニャック
    2. アルマニャック
    3. カルヴァドス

    それぞれフランスのコニャック地方、アルマニャック地方、カルヴァドス地方で採れた果実から造られたブランデーのことを指しています。


    コニャックとアルマニャックは、ぶどうで作ったブランデーのことですが、カルヴァドスはりんごで作ったブランデーであるという違いがあるので、知っておきましょう。


    他にも、以下のように熟成年数に応じた等級による区別もあります。

    等級 熟成年数
    スリースター 2年以上
    V.S. 4-7年
    V.S.O.P 7-10年
    ナポレオン 12-15年
    X.O. 20-25年
    オールダージュ X.O.以上

    熟成年数が長くなればなるほど味わいや香りも深くなりますが、値段も高額になっていきます。ブランデー初心者なら、まずは熟成年数の短いものから試していきましょう

    ブランデーの風味


    ブランデーは、ぶどうやりんごなどの果実を原料としているため、フルーツ特有のほのかな甘味があるのが特徴です。


    味わいや舌触りには、熟成させることで生まれるまろやかさも感じられます。


    また、蒸留酒であるためアルコール度数が高いことから、ストレートで飲むと甘さだけでなくスパイシーさも味わえるのです。

    ウイスキーの特徴


    ウイスキーは、2009年ごろに起きたハイボールブーム以来、日本国内での存在感が強くなったお酒です。


    ウイスキー造りをテーマにしたNHK連続テレビドラマ「マッサン」の影響もあり、日本製の有名銘柄は価格が高騰し続けています。


    日本でウイスキーが受容されたきっかけは、1853年の黒船来航の際、江戸幕府の役人がウイスキーを振る舞われたことでした。


    鳥居信治郎や竹鶴政孝により国産ウイスキーが開発されるようになってから、サントリーを中心に数多くのウイスキーが発売され、日本人の晩酌の定番のお酒として定着しています。


    現在では世界的に評価される国産ウイスキーも多くなり、「ジャパニーズウイスキー」として世界5大ウイスキーの一角に数えられるほどにもなりました。

    ウイスキーとは?


    ウイスキーと呼ばれるためには、以下の3つの条件を満たす必要があります。

    1. 穀物が原料であること
    2. 蒸留酒であること
    3. 木樽熟成をしていること

    ウイスキーに使用される穀物には、大麦、小麦、ライ麦、トウモロコシなどがあります。


    蒸留を行う工程もウイスキーに欠かせません。アルコールは水よりも沸点が低いため、先に蒸発したアルコールのみを冷却して戻すことで、アルコール度数の高いお酒を造りことができるのです。


    そして、オーク材などの木材を使用した樽で熟成することで、ウイスキーに独特のスパイシーな風味が加わることになります。

    ウイスキーの種類


    ウイスキーには以下のように、5大生産地と呼ばれている国があります。

    1. スコッチウイスキー
    2. アイリッシュウイスキー
    3. アメリカンウィスキー
    4. カナディアンウィスキー
    5. ジャパニーズウィスキー

    ちなみに、スコッチウイスキーとはイギリスのスコットランドで生産されるウイスキーのこと、アイリッシュウイスキーとはアイルランドで生産されるウイスキーのことです。


    それぞれの国で生産されるウイスキーは、製造方法や原料に違いがあり、味わいや香りの違いとなって現れます。


    ちなみに、「バーボン」と呼ばれるお酒はアメリカンウイスキーの一種。スコッチウイスキーと比べると、はっきりとしたスパイシーさとスイートさが味わえるのが特徴です。

    ウイスキーの風味


    ウイスキーの風味の特徴として、ピートを使用することによるスモーキーな風味が挙げられます。


    ピートとは泥炭のことで、発芽を促すために浸水した大麦麦芽を乾燥させる際に、ピートを燃やして乾燥させるのです。


    ピートを燃やした時に出る燻煙が原料となる大麦麦芽に染み込むため、独特のスモーキーな香り(燻煙香)が現れます。


    ただし、ウイスキーの中でもアイリッシュウイスキーのように、ピートを使用しないためスモーキーな風味がないものもあるので、知っておきましょう。

    ブランデーとウイスキーの5つの共通点


    ブランデーとウイスキーの違いについて解説してきましたが、実は似通った部分も多いのです。


    ブランデーとウイスキーの共通点には、以下の5つがあります。

    1. 蒸留酒である
    2. アルコール度数が高い
    3. 低カロリーで糖質ゼロ
    4. 樽熟成がされている
    5. 琥珀色をしている

    次からはブランデーとウイスキーの共通点について詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。

    【大前提】蒸留酒である


    ブランデーとウイスキーは、蒸留酒であることが共通しています。


    言い換えると、蒸留酒でなければブランデーやウイスキーとは言えないので、蒸留酒であることは大前提であると言えるでしょう。


    蒸留酒を作るには、前段階として醸造酒を作る必要があります。


    醸造酒とは酵母によってアルコール発酵させて造られたお酒のことを指しており、穀物や果物など糖分を含む原料を用いて発酵させるのです。


    しかし、ただの醸造酒ではアルコール度数は16%から20%が限界であるため、アルコール度数の高いお酒を作ることはできません。


    醸造酒を沸騰させて、蒸発したアルコールのみを冷却して再び液体に戻すことで、アルコール度数を高めることができます。


    アルコールを冷却して液体に戻す工程は蒸留と呼ばれており、蒸留を行って醸造酒のアルコール度数を高めたお酒のことを蒸留酒と呼ぶのです。

    アルコール度数が高い


    ブランデーとウイスキーは、蒸留酒であるためアルコール度数が高いことが共通しています。


    具体的には、ブランデーもウイスキーもアルコール度数が40%~50%の銘柄が主流です。


    参考までに、ビールやワイン、日本酒など他のお酒のアルコール度数は以下のようになっています。

    種類 アルコール度数
    ビール 5%
    ワイン 14%
    シャンパン 12%
    日本酒 15%
    マッコリ 7%

    低カロリーで糖質ゼロ


    ブランデーもウイスキーも、低カロリーで糖質がゼロであることが共通しています。


    蒸留酒であるため、蒸留する過程で醸造酒から不純物が取り除かれるからです。


    また、痛風の原因になるとされているプリン体もごく少量しか含まれていません。


    そのため、ブランデーやウイスキーなどの蒸留酒は太りにくいお酒とも言われています。

    樽熟成がされている


    ブランデーとウイスキーは、蒸留が終わったら木製の樽で熟成される点が共通しています。


    熟成年数に応じてグレードや等級が付されており、熟成年数が長いほどに風味に深いコクが加わり、価格も高くなっていくのです。


    熟成年数が30年以上のものとなると、価格も数十万円から百万円ほどにもなるので、手を出しにくくなります。


    熟成年数が短いと、味わいに酸味があったり、コクがあまりなくさっぱりした味わいになったりする傾向があります。

    琥珀色をしている


    ウイスキーもブランデーも琥珀色(透明感のある黄褐色)をしている点が共通しています。


    しかし、最初から琥珀色をしているわけではなく、ウイスキーもブランデーも蒸留した直後の色は無色透明です。


    蒸留した後に樽で熟成させると、樽材に含まれるリグニンやタンニンといった成分が溶け出します。


    すると、無色透明だった蒸留酒に色がつき、琥珀色になるのです。

    ブランデーとウイスキーの5つの違い


    ブランデーとウイスキーは同じ蒸留酒ではあるものの、以下の5つの点が異なっています

    1. 生産地
    2. 糖化の工程
    3. 飲み方
    4. 風味
    5. 日本での人気

    次からは5つの違いについて詳しく解説していくので、是非参考にしてください。

    生産地が違う


    ブランデーとウイスキーは生産地が異なっています。


    ウイスキーは世界5大ウイスキーに代表される産地が有名で、スコッチの生産地であるスコットランドや、バーボンの生産地であるアメリカなどが代表例です。


    対して、ブランデーはワインの産地でもあるフランスで主に生産されています。


    生産地の違いは、ブランデーとウイスキーが生まれる歴史的経緯によるものです。


    ウイスキーの元となるアルコールの蒸留技術は、中世ヨーロッパで生まれ、15世紀までにスコットランドとアイルランドに伝播していきました。


    ブランデーは15世紀にフランスのアルマニャック地方で生産が始まり、1713年にルイ14世がブランデーを保護する法律を作ってから、ヨーロッパ各国の宮廷に取り入れられていったという経緯があります。


    ブランデーやウイスキーが世界中で作られるようになった現在でも、5大産地やフランスで最も生産量が多いです。

    糖化の工程が違う


    ブランデーとウイスキーは、糖化の工程が異なっています。


    糖化とは、糖分を酵母によって分解させ、アルコール発酵させるために必要な工程のことです。


    ブランデーであれば、果実にはもともと糖が含まれているため糖化の必要はなく、酵母によってそのまま発酵させることができます。


    しかし、穀物が原料のウイスキーは、穀物のデンプンをまず糖分に変えなければなりません。


    そのため、一度麦芽を発芽させてから、デンプンを糖化させるという工程を経る必要があるのです。

    飲み方が違う


    ブランデーの飲み方はストレートが基本。果実由来のフルーティーな甘さをブランデーグラスで堪能することができます。


    ウイスキーのようにロックやハイボールにするのは、ブランデーでは一般的な飲み方ではありません。


    ウイスキーの飲み方はさまざまです。ストレートで飲むこともできれば、ロックやハイボール、水割りなど好みに応じてさまざまなアレンジをすることができます。

    風味が違う


    ブランデーは果実を原料としているためフルーティーで甘く、ストレートでも飲みやすいのが特徴です。


    一方、ウイスキーはクセが強い銘柄が多く、ストレートで飲みにくいものもあります。


    特に、ピートを使用したスモーキーなウイスキーや、原料に大麦麦芽飲みを使用したシングルモルトは味わいのクセが強いです。


    ウイスキー特有のクセの強さを和らげるなら、ハイボールやロック、水割りなどにして飲むようにしましょう。

    日本での人気が違う


    ブランデーとウイスキーは、日本国内での根間消費量を見てみる、日本での人気に大きな差があることがわかります。


    ウイスキーの方がブランデーよりも、年間消費量が10倍以上多いのです。


    また、ウイスキーはハイボールブーム以降消費量も堅実に増加していますが、ブランデーの消費量は年々減少しつつあります。

    ブランデーとウイスキーの違いを理解するために人気銘柄を飲み比べよう!

    ブランデーとウイスキーの違いを知るには、実際に飲み比べてみるのが一番です。


    次からは、ブランデーとウイスキーの定番の人気銘柄を紹介していきます。


    もし自分の好みに合いそうな銘柄があったら、ぜひ飲んでみてくださいね。

    初心者におすすめのブランデーの人気銘柄5選


    初心者がブランデーを選ぶときには、以下の3点をチェックするようにしましょう。

    1. 5,000円~10,000円程度の価格帯で選ぶ
    2. コニャックなど代表的な産地のものを選ぶ
    3. 予算の範囲内で熟成年数が長いものを選ぶ

    ブランデーは必ずしも高額なものを買う必要はありませんが、安価すぎるとアルコール臭がキツイだけで美味しくありません。


    5000円~10000円程度の価格帯が一番手ごろで美味しく、コスパが高いのでおすすめです。


    また、ブランデー王道の味わいを楽しむなら、コニャックやアルマニャックなど代表的な産地のものを選ぶようにしましょう。


    熟成年数が長い方が口当たりが柔なくコクが深くて美味しいので、初心者でも楽しむことができます。そのため、予算の範囲内で熟成年数が長いものを選ぶとコスパがいいです。


    以上の3点を考慮した上で、次からはおすすめのブランデーの銘柄5選を紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね。

    ルイ15世に認められたコニャック【レミーマルタン XO 】


    「レミーマルタン」は、1738年、ルイ15世によって葡萄畑を植樹する独占的な権限を与えられたことから始まる伝統あるブランドです。「レミーマルタン XO」はオーク樽、イチジク、プラム、マーマレード、ダークチョコレートなど複雑な風味が楽しめます。


    「レミーマルタン XO」の複雑な風味は、400種類以上の「オー・ド・ヴィー(原酒)」をブレンドしたことによるもの。


    「レミーマルタン XO」は、レミーマルタンの中でも最も定番の銘柄。レミーマルタンに興味があるなら、最初に飲んでみていただきたいです。


    ルイ15世に認めらた定番のコニャック「レミーマルタン XO」。高品質なフィーヌ・シャンパーニュ・コニャックを使用した複雑な香りと味わいをぜひ試してみてください。

    産地 コニャック
    等級 X.O.
    香り フルーティーな複雑さ
    味わい クリーミーさとナッツの後味
    アルコール度数 40%
    価格 13,248円
    おすすめな人 レミーマルタン初心者

    日本人の舌に最も合うブランデー【カミュ VSOP エレガンス 】


    「カミュ」は、なめらかな味わいで飲みやすいことから、日本人の舌に最も合うブランデーだと言われています。「カミュ VSOP エレガンス 」は、「カミュ」の中でも最も定番の銘柄です。


    「カミュ VSOP エレガンス 」の独特のなめらかな味わいは、ブドウが育つ土壌によるもの。ボルドリという土壌は粘土質の石灰層であり、ブドウが根を張る時にミネラルを多く吸収するとされ、なめらかな味わいが生まれるとされています。


    日本人であれば誰もが飲みやすいと感じるほどクセがないため、ブランデー初心者におすすめです。


    ボルドリの土壌によってなめらかな舌触りが作り出されている「カミュ VSOP エレガンス 」。ブランデーに挑戦したいと思っている人に最初におすすめしたい銘柄です。

    産地 コニャック
    等級 V.S.O.P
    香り フルーティー
    味わい なめらか
    アルコール度数 40%
    価格 4,296円
    おすすめな人 ブランデー初心者

    無添加・無着色で手作りのブランデー【ポールジロー トラディション 】


    「ポールジロー」は大手のように機械で大量生産するのではなく、ポールジロー氏が手作りで丁寧に作っているのが特徴です。無添加・無着色なので、添加物が不安な人にもおすすめできます。


    「ポールジロー」は等級ではなく貯蔵年数が表記されるので、「ポールジロー トラディション」の等級は不明です。しかし、熟成年数は数年程度で若いため、複雑さのないシンプルな味わいを楽しめます。


    添加物が入っていると不安な人や、熟成年数が長いブランデー特有の複雑さが苦手な人におすすめしたいブランデーです。


    機械を使わず、ポールジロー氏がぶどうをひとつひとつ手で掴んで品質を確認して作られる「ポールジロー トラディション」。安心と信頼のブランドで万人におすすめできます。

    産地 コニャック
    等級 不明
    香り ブドウの爽やかさ
    味わい まろやか
    アルコール度数 40%
    価格 6,698円
    おすすめな人 無添加・無着色にこだわりたい人

    ヘネシーの中で最も手ごろな価格の銘柄【ヘネシーVS 】


    「ヘネシー」は高級ブランデーの代名詞的なブランドで、ホストやキャバクラでよく飲まれています。「ヘネシーVS」は「ヘネシー」の中でも価格が手ごろで、お求め安いのが特徴です。


    味わいはなめらか、香りはフルーティーとバニラのエレガンスな甘さが感じられます。価格は手ごろでありながら、高級感を感じることができる銘柄です。


    予算にあまり余裕はないけど、高級なブランデーを飲んでみたいという人におすすめできます。


    高級ブランデーの代名詞的なブランドの中ではコスパの高い「ヘネシーVS」。エレガンスで高級感のある香りと味わいとぜひ手ごろな価格で楽しんでください。

    産地 コニャック
    等級 V.S.
    香り フルーティーでバニラ
    味わい なめらか
    アルコール度数 40%
    価格 3,440円
    おすすめな人 手ごろな価格で高級酒を飲みたい人

    ナポレオンが愛飲したコニャック【クルボアジェ XO 】


    「クルボアジェ」はナポレオンが愛飲したとされている、歴史と伝統のあるブランドです。「クルボアジェ XO」は「クルボアジェ」の中でも最上級のグレードとなっています。


    「クルボアジェ XO」は熟成期間が長いため、フルーティーでありながらコクの深い樽香が感じられ、味わいも複雑ななめらかさがあるのが特徴です。


    熟成期間が長いことによる味わいの複雑さと値段の高価さから、ブランデー上級者におすすめしたい銘柄となっています。


    ナポレオン三世から王室御用達の名誉称号を受けた「クルボアジェ」。なかでも最上級のグレードである「クルボアジェ XO」のコクの深さは絶品なので、ぜひ一度味わってみてください。

    産地 コニャック
    等級 X.O.
    香り バニラの甘さとコクの深い樽香
    味わい なめらか
    アルコール度数 40%
    価格 27,680円
    おすすめな人 ブランデー上級者

    初心者におすすめのウイスキーの人気銘柄5選


    ウイスキー初心者であれば、以下の3つのポイントを考慮して選ぶようにしましょう。

    1. 3000円~5000円の価格帯で選ぶ
    2. 癖が強すぎないものを選ぶ
    3. 予算の範囲内で熟成年数が長いものを選ぶ

    価格帯は安すぎるものだとウイスキーの風味が感じられないので、3000円~5000円の価格帯の銘柄を買えば安すぎず美味しいウイスキーを飲むことができます。


    また、ウイスキーはクセが強いものも少なくありません。いきなりクセが強い銘柄を選ぶとウイスキーが嫌いになってしまう可能性があります。


    そのため、できるだけクセが強すぎない、飲みやすい銘柄を選ぶようにしましょう。


    ウイスキーもブランデーと同じように、熟成年数が長い方がコクが深く、まろやかで美味しいです。熟成年数が長いと高額になりがちですが、予算の範囲内でできるだけ熟成年数が長いものを選びましょう。


    次からは以上の3つの点を踏まえた上で、初心者におすすめのウイスキーの銘柄5選を紹介していきます。

    日本人のために作られたスコッチ【シーバスリーガル ミズナラ 】


    「シーバスリーガル ミズナラ 」は、マスターブレンダーのコリン・スコットが来日した際、日本文化にインスパイアされて作ったとされる銘柄。日本人のために作られたスコッチとして知られています。


    「シーバスリーガル ミズナラ 」は、ミズナラと呼ばれる日本のオーク材を使用していること。なめらかな味わいにスパイシーな芳醇さ加わっているのは、ミズナラによるものです。


    基本的には甘くてなめらかな味わいがありながら、ミズナラ特有のほのかなスパイシーさが魅力的な銘柄。甘さとスパイシーを同時に味わいたい人におすすめできます。


    日本産のオーク材「ミズナラ」を使いつつ、日本人好みの味に調整された「シーバスリーガル ミズナラ 」。スコッチを初めて飲む人におすすめしたい銘柄です。

    産地 スコッチ
    種類 ブレンデッド
    香り フルーティー
    味わい 甘くてなめらか
    アルコール度数 40%
    価格 3,555円
    おすすめな人 甘さとスパイシーさを味わいたい人

    スコッチの代名詞的なブランド【バランタイン ファイネスト 】


    「バランタイン」は「ザ・スコッチ」とも呼ばれており、スコッチの代名詞的な銘柄として知られています。「バランタイン ファイネスト」は「バランタイン」のスタンダードボトルです。


    独特の複雑なまろやかさは、「バランタイン」のもととなっている7つのキーモルトをブレンドしたことによるもの。


    「バランタイン」は熟成年数によって味も価格も異なりますが、「バランタイン ファイネスト」は熟成年数が最も短く、価格も最もリーズナブル。そのためウイスキー初心者にぴったりです。


    ヴィクトリア女王により王室御用達の称号を受けた伝統のブランド「バランタイン」。まずはスタンダードボトルの「バランタイン ファイネスト」を飲んでみて、複雑なまろやかさを味わってみてください。

    産地 スコッチ
    種類 ブレンデッド
    香り バニラと蜂蜜の甘さ
    味わい 複雑なまろやかさ
    アルコール度数 40%
    価格 1,154円
    おすすめな人 まろやかな味が好きな人

    世界で最も売れている銘柄【ジャックダニエル ブラック】


    「ジャックダニエル」は世界で最も売れているアメリカンウイスキーとして知られており、「ジャックダニエル ブラック」は単一銘柄の中では世界一の売り上げを誇っています。


    「ジャックダニエル ブラック」のなめらかさは、チャコールメローイング製法という独自の製法によるもの。サトウカエデの木炭で一滴一滴濾過することで雑味が消え、なめらかな味わいが作られます。


    独特の製法により作られるなめらかな味わいとともに芳醇な香りもまた魅力的であるため、香りを楽しみたい人にもおすすめです。


    世界で最も売れているアメリカンウイスキーの「ジャックダニエル ブラック」。人気の秘密をご自分の舌と鼻でぜひ確かめてください。

    産地 アメリカン
    種類 ブレンデッド
    香り 芳醇
    味わい なめらか
    アルコール度数 40%
    価格 6,298円
    おすすめな人 芳醇な香りが好きな人

    「ジェムソン」は最も売れているアイリッシュウイスキーとして知られており、なかでも「ジェムソン スタンダード」は名前の通りスタンダードなボトルです。


    「ジェムソン スタンダード」がスムースで飲みやすいのは、3回蒸留を繰り返すことによるもの。そして、穀物感と風味の豊かさは、通常の麦芽と未発芽の麦目を使用することにより作られたものです。


    なめらかで口当たりがよく飲みやすいので、ウイスキー初心者におすすめできます。


    アイリッシュウイスキーの4本中3本は「ジェムソン」だとされており、世界で最も売れているブランド。なかでもスタンダードなボトルの「ジェムソン スタンダード」は、アイリッシュウイスキーに興味があるなら最初に飲む銘柄としておすすめです。

    産地 アイリッシュ
    種類 ブレンデッド
    香り 香ばしくまろやか
    味わい スムース
    アルコール度数 40%
    価格 4,930円
    おすすめな人 ウイスキー初心者、上級者、癖の強さが好きな人…

    ライトで飲みやすいスコッチ【カティサーク オリジナル 】


    スコッチといえばピートを使用することによるスモーキーフレーバーが特徴的ですが、「カティサーク オリジナル」はスモーキーさがなくライトで飲みやすい銘柄です。


    「カティサーク オリジナル」が飲みやすいのは、ブレンドされている原酒がいずれもフローラルであるため、スモーキーさが抑えられていることによるもの。


    スコッチ特有のクセがなく飲みやすいため、ウイスキー初心者におすすめしたい銘柄です。


    小説家の村上春樹が作品の中で描いたことでも有名になった「カティサーク オリジナル」。爽やかで飲みやすいので、ウイスキー初心者はもちろん、万人におすすめできるスコッチです。

    産地 スコッチ
    種類 ブレンデッド
    香り フローラル
    味わい フルーティーなさわやかさ
    アルコール度数 40%
    価格 1,444円
    おすすめな人 クセの強いウイスキーが苦手な人

    【番外編】ブランデー・ウイスキーと焼酎の違いは…


    同じ蒸留酒としてブランデーとウイスキーを比較してきましたが、実は焼酎も蒸留酒の一種です。


    焼酎はブランデーやウイスキーと比較すると、以下の3つの点で異なります。

    1. 原料
    2. 糖化の方法
    3. 熟成方法

    次からは番外編として、焼酎と、ウイスキー・ブランデーの違いについて解説していきます。

    原料の違い


    焼酎の原料は芋、麦、米、トウモロコシ、ジャガイモ、黒糖など様々なものがあります。


    そのため、米を原料とする焼酎は米焼酎、芋を原料とする焼酎は芋焼酎と、原料に応じた異なる呼び方がされるのです。


    ウイスキーが穀物類、ブランデーが果実であるのに対して、焼酎はデンプンを含んだもの全般を原料としているのが特徴であると言えます。

    糖化させる過程の違い


    焼酎はウイスキーのように穀物を原料とする場合があるので似ていますが、糖化の方法が異なっています。


    焼酎は酒税法で「発芽した穀物を使用してはならない」と定められているため、ウイスキーのように麦芽の酵母は使うことはできません。


    焼酎は「麹(こうじ)」と呼ばれる、穀物を発酵するときに使用される酵母によって糖化を行います。

    熟成方法の違い


    焼酎は、ウイスキーやブランデーと熟成方法が異なっています。


    ウイスキーもブランデーもオークなどの木材を使用した樽で熟成されますが、焼酎はステンレスやホーロー(琺瑯)のタンクで熟成されるのです。


    ウイスキーやブランデーのように木樽からの成分の溶出がないため、焼酎は無色透明でクリアな味わいがあります。

    蒸留酒の違いを理解しお気に入りの銘柄を見つけよう


    ブランデーとウイスキーの様々な共通点や違いについて解説した上で、それぞれのおすすめ人気銘柄を紹介していきました。


    ブランデーとウイスキーはいずれもアルコール度数の高いお酒ですが、味わいや香り、風味が異なるので、自分の好みの方を選ぶようにしましょう。


    今回紹介した銘柄以外にも、ブランデーとウイスキーには人気銘柄がたくさんあります。特にウイスキーは日本だけでなく世界的にたくさん飲まれているお酒なので、人気銘柄は非常に多いです。


    まずは様々な銘柄のブランデーやウイスキーを実際に飲み比べてみて、自分好みの銘柄を見つけましょう。