ウイスキーの個性は産地で決まる!世界5大ウイスキーの特徴や有名銘柄を徹底解説


「ウイスキーの産地について詳しく知りたい」
「産地ごとのおすすめのウイスキーの銘柄を知りたい」



ウイスキーを飲んでいると「ジョニ黒はスコットランド」「ワイルドターキーはアメリカ」「角瓶は日本」と産地についての情報が入ってきます。

ウイスキーについてちょっと詳しくなると、



「産地ごとにどんな特徴があるの?」
「どんなウイスキーの銘柄が人気なの?」



こういったことが気になり始めますよね。


この記事ではウイスキーの産地についての解説と、産地ごとのおすすめの銘柄をご紹介しています。産地を知れば、あなたもウイスキー上級者です。ウイスキーの奥深さを知ってよりウイスキーを楽しめるようになりましょう。

目次

世界5大ウイスキーとは


ウイスキーには世界5大産地があり、それぞれの産地によって香りや味わいが大きく異なります。

世界5大ウイスキーの産地

・アイリッシュウイスキー:アイルランド
・スコッチウイスキー:スコットランド
・ジャパニーズウイスキー:日本
・アメリカンウイスキー:アメリカ
・カナディアンウイスキー:カナダ


5大産地の特徴

・アイリッシュウイスキー:穀物の豊潤な香りと、すっきりした味わい
・スコッチウイスキー:麦芽の強みがあり、スモーキーな味わい
・ジャパニーズウイスキー:スコッチウイスキーの流れを汲みながら独特の進化をとげ優雅で繊細な味わい
・アメリカンウイスキー(バーボン):主原料がとうもろこしであり、独特の甘みがある味わい
・カナディアンウイスキー:ライトな酒質が特徴で、他に比べてあまり癖がなく軽快な味わい


世界5大ウイスキーの楽しみ方


世界5大ウイスキーはこれから紹介する3つのポイントを意識して学んでいくことによって、ウイスキーの奥深さを感じることができます。なぜなら、産地により特徴や香り、味わいが違ってくるからです。


きちんと意識して産地ごとにウイスキーを飲み分けると、ウイスキーの知識がまた各段にアップします。3つのポイントを押さえて、より深い世界5大ウイスキーの世界に浸ってみてください。

産地ごとの特徴を楽しむ

産地ごとに風土や歴史を反映した製品が生み出されています。産地ごとにユニークな特徴があるので、産地ことを知ると深くウイスキーが理解できるようになります。


たとえば、スコットランドの小さな島々の沿岸で製造された「アイランズ」と呼ばれるウイスキーには、海産物や潮風の風味があるとされています。また、バーボンには産地であるケンタッキー州の硬水が仕込み水として使われており、パンチのある味わいを形作っています。


このようにウイスキーは産地の風土や文化、歴史などと深い結び付きのあるお酒です。表面的な香りや味わいだけでなく、産地のことも知ることでより深く楽しめるようになります。

香りや味わいの違いを楽しむ


世界5大ウイスキーは産地によって香りや味わいが変わってきます。なぜなら、作り方や原料がそれぞれ違っており、特有の香りや味わいを持っているからです。


スコッチウイスキーならピートのスモーキーさがあり、アメリカのバーボンならトウモロコシのスイートさが際立つ銘柄が多くあります。スコッチとバーボンは、同じウイスキーとは思えないほどに風味に違いがあります。


産地ならではの香りや味わいの特徴を理解するのが、ウイスキーを楽しむ一つのコツです。

代表的な有名銘柄から楽しむ


ウイスキー初心者の場合は、この記事で紹介しているようなそれぞれの地域の有名銘柄から、実際に飲み始めるのをおすすめします。なぜなら、知識で知っただけでは、産地の違いによるウイスキーの奥深さは分かりにくいからです。


大人なウイスキーの世界を楽しみたいなら、知識だけではなく、鼻で香り、舌で味わうことが大切です。それぞれの産地の代表的な銘柄のウイスキーを飲み進めながら、産地ごとの特徴をつかみましょう。


以下、それぞれの産地の特徴とおすすめ銘柄についてまとめていきます。ウイスキー初心者を抜け出すためには必須の知識なので、ぜひチェックしてみて下さいね。

世界のウイスキー消費の6割を占める【スコッチ】


スコッチウイスキーとは、スコットランドで作られているウイスキーのことです。世界のウイスキー消費の6割を占めており、「ウイスキーといえばスコッチウイスキー」といった感じで認識しているウイスキー愛好家も珍しくはありません。

スコッチウイスキーには、「ウイスキーとは何たるか」という基本が凝縮されています。全てのウイスキーのおおもとになるものなので、ウイスキー好きならばスコッチウイスキーの理解は必須です。

スコッチウイスキーの条件


スコッチウイスキーは2009年に発表されたスコッチウイスキー規則により次のように定義されています。

スコッチウイスキーの定義

・スコットランドの蒸留所で、糖化、発酵、蒸留。
・94.8%未満の分量のアルコール強度に蒸溜。
・容量700リットル以下のオーク樽で熟成。
・スコットランド国内の物品税倉庫、または許可された場所で3年以上の期間において、熟成。
・製造、熟成において、原料や創造、熟成に由来する色と香りと味を保持
・水、無味カラメル着色料以外の添加はされていない。
・最低でも40%以上のアルコール度数を有する。



厳しい定義があるからこそ、スコッチウイスキーは品質の高さを保たれているのです。

スコッチウイスキーの特徴


スコッチウイスキーの特徴としては独特なスモーキーなフレーバーをしていることです。製麦の過程でピート(泥炭)を焚くことをするために、この香りがウイスキーに付着します。スモーキーさを楽しめるようになれば、立派なスコッチ通の仲間入りです。


また、熟成するにあたっては、シェリー酒やワインなどの熟成を行った樽を使用しているのもスコッチウイスキーの特徴。このため、蒸留酒でありながら繊細なフルーティーな風味を味わうことができます。

スコッチウイスキーの種類


スコッチウイスキーには大きく分けて3つのウイスキーがあります。

3つのスコッチウイスキー

・シングルモルト
・グレーン
・ブレンデッド



シングルモルトとは、ひとつの蒸留所内でブレンドされた原料が大麦100%のウイスキーのこと。銘柄ごとに強い個性があり、スモーキーさが強いものや濃厚なフルーティーさがあるものなどさまざま。飲みにくいと感じる方も多いですが、ハマれば病みつきになる個性的な銘柄が多いのが特徴です。


グレーンウイスキーとは、大麦の他にも複数の穀物を使ったウイスキーのこと。シングルモルトに比べると癖や雑味がないのが特徴的で、口当たりがよく飲みやすいです。味わいも軽いので、飲みやすくはありますが単体では物足りなさを感じることもあります。


ブレンドウイスキーは、モルトウイスキーとグレーンウイスキーとを混ぜ合わせたウイスキーのこと。シングルモルトの複雑な味わいを損なわずに、グレーンウイスキーの口当たりの良さを感じられるため口当たりの良い繊細な風味があります。

スコッチウイスキーの6大産地


スコットランドでは大きく分けて6つの産地でスコッチウイスキーが作られています。同じスコッチウイスキーでも6大産地ごとに味わいや風味に大きな違いがあるのが特徴。


どの産地の味わいが自分好みかを知れば、バーテンダーに銘柄を注文する際にも使えます。「スモーキーなアイラモルトをハイボールで…」的な感じで産地で注文ができるようになれば、とてもカッコいいのでおすすめです。

スペイサイド

スコットランド最大のウイスキー産地がスペイサイドです。フローラルかつフルーティーで飲みやすい銘柄が多いのが特徴。華やかで甘い香りを楽しみながら、飲めるので初心者におすすめです。


ちなみにシングルモルトのロールスロイスと呼ばれる『マッカラン』はスペサイドが産地。味わいは甘くなめらかな銘柄が多く、ウイスキー飲み始めの人はとっつきやすい産地です。

アイラ

アイラはピート香やヨード香などの癖の強いシングルモルトの有名な産地。凝縮されたスモーキーな香りはウイスキー初心者にはキツいものも多いです。


ただし、こよなくアイラを愛するウイスキー通が多いのも確かで、個性が強く魅力的な銘柄もたくさんあります。シングルモルトといえばアイラ島というほどに有名なので、ウイスキーに慣れたら、ぜひアイラ産のウイスキーに挑戦してみましょう。

ハイランド

スコットランド北部の呼称であるハイランドには個性豊かな蒸留所が点在しています。ハイランドで統一した特徴があるというよりは、蒸留所ごとに個性が光っているといった感じですね。


蒸留所ごとにさまざまなユニークな風味をした銘柄が多いのが特徴。フルーティーだったり、スパイシーだったり、スモーキーだったりと、味わいは多種多様です。比較的に飲みやすいものも多いので、初心者のうちから手を出すのもありです。

アイランズ

アイランズはアイラ島を除く6つの島々をあわせた産地の呼称です。スコットランド北岸から西岸にかけての島々の蒸留所が点在しています。


蒸留所ごとの癖が非常に強いのがアイランズの特徴。各島にそれぞれの蒸留所があるため、島独自の個性が目立つウイスキーが造られています。島によってばらつきがありますが、ピート由来のスモーキーな風味が強いものが目立つ印象です。

キャンベルタウン

過去には蒸留所が30以上ありましたが、今では3ヶ所のみです。「ブリニー」という塩辛い味わいが有名。地理的なおかげもあり、アイラとハイランドの2つの特徴を兼ね備えており、キャンベルタウンのファンは世界中にいます。


キャンベルタウンで作られる『スプリングバンク』は、産地の特色があらわれた甘味と塩味が絶妙のバランスの銘柄です。かつては『スコッチの都』と呼ばれたキャンベルタウン。ウイスキー好きなら一度は試してみたい産地のひとつです。

ローランド

ローランドでは、穏やかな気候と風土なため飲みやすく繊細で口当たりが軽いウイスキーが造られています。癖が少ないため、誰にでも飲みやすいウイスキーが手に入ります。


6大産地の中では特に目立っておらず、あまり銘柄を見かけることはありません。しかし、自然な飲み口を味わいたい人にはうってつけの産地ではあります。ローランド産のウイスキーを飲めば、ローランドの穏やかな空気感を感じてリラックスできるのでおすすめです。

スコッチ(シングルモルト)の代表的な銘柄5選

スコッチのシングルモルトの最大の魅力はユニークな個性が味わえることです。単一の蒸留所内にあるモルトウイスキー原酒のみを混ぜあわせて作られているため、蒸留所ごとの製法の特徴が色濃く反映されるのがシングルモルトの特徴。


ピートを焚く製法によって生み出されるスモーキーな香りは、ウイスキー初心者にはやや難しく感じられるかもしれません。しかし、ハマれば極上の味わいとなるものです。今回はスコットランドの産地ごとにシングルモルトをご紹介しますので、それぞれの違いを楽しんでみましょう。

1位シングルモルトのロールスロイス【マッカラン12年】


シングルモルトのロールスロイスと呼ばれており、エレガントな味わいが魅力。華やかな香りと、甘くなめらかな口当たりは飲みやすく、スペサイド地方ならではの特徴が出ています。


スペサイド地方ならではの甘くリッチな味わいを感じたいなら、ストレートで飲むのがおすすめ。口の中に広がるクリーミーな甘みは、ロールスロイスと呼ばれるのも納得できるほどの仕上がりです。

 

生産地 イギリス
ウィスキータイプ シングルモルト
香り ほのかにシェリー酒の香り
味わい まろやかな甘み
アルコール度数 40%
価格 6,340円
おすすめな人 上級者向け


2位:アイラモルトの女王【ボウモア12年】


ウイスキーの聖地と呼ばれるアイラ島の中でも女王の愛称を持つ銘柄。スモーキーな香りの中に蜂蜜を思わせる甘い味わいをしているのが特徴。


アイラ島のシングルモルトは強烈な個性が特徴。ボウモアも例にもれず潮っぽいスモーキーな味わいがします。ただし、アイラ島の中では飲みやすい部類に入るので、アイラモルトを試すにはうってつけの銘柄です。

 

生産地 イギリス
ウィスキータイプ シングルモルト
香り スモーキー
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 40%
価格 3,465円
おすすめな人 中級者向け


3位:ハイランドの塩辛い個性【オールド・プルトニー12年】


甘くフルーティーな香りと沿岸地域ならではの潮の香りを一緒に楽しめる一本。バランスが取れた上質のウイスキーであり、ハイランド地方の味わいを感じるにはおすすめです。


北ハイランドにある蒸留所は海に近い位置に位置しています。そのため、海産物のような潮っぽい風味が特徴です。スパイシーな味と掛け合わさって、独特な個性を持ったウイスキーになっています。オイリーな中にある塩辛さは他の銘柄では味わえません。

 

生産地 イギリス
ウィスキータイプ シングルモルト
香り フルーティー
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 40%
価格 4,180円
おすすめな人 上級者向け


4位:レモンシャーベットのような爽やかな甘み【スキャパスキレン】


柑橘系のような爽やかな甘みと熟した果実のような深い甘みが重なり合う味わいがスキャパスキレンの特徴です。麦芽を乾燥せる際にピートを使っていないため、ライトな酒質でシングルモルトにしては飲みやすいです。


アイランズモルトの1種で、爽やかでライトな飲み口が個性になっている銘柄。スモーキーさが苦手という方にもおすすめできるスコッチシングルモルトが『キャパ スキレン』です。フルーティーさを楽しみましょう。

 

生産地 イギリス
ウィスキータイプ シングルモルト
香り フルーティーかつ華やか
味わい スイートで軽やか
アルコール度数 40%
価格 6,330円
おすすめな人 中級者向け


5位:伝統的な3回蒸溜が生むライトな飲み口【オーヘントッシャン12年】


スッキリとした軽い飲み口がオーヘントッシャンの最大の特徴。奥深いジンジャーのような後味は病みつきになる美味しさです。ローランドの伝統ともいえる3回蒸溜が軽い飲み口を生んでおり、比較的飲みやすいシングルモルトとして仕上げられています。


ロックで飲むと、ほのかな果実の味わいを感じることができるためおすすめ。伝統的な3回蒸溜が生むライトな飲み口のオーヘントッシャンは、ウイスキー初心者でも楽しめる一本です。

 

生産地 イギリス
ウィスキータイプ シングルモルト
香り フルーティーな甘さ
味わい 果実のような甘さ
アルコール度数 40%
価格 3,829円
おすすめな人 中級者向け


スコッチ(ブレンデッド)の代表的な銘柄5選

スコッチ(シングルモルト)の強烈な個性は苦手とする人も少なくありません。一方、スコッチブレンデッドは、フルーティーで甘くライトボディなため多くの人が飲みやすいのが特徴です。


ウイスキーを始めてまだ間のないのであれば、ブレンデッドからじっくりとハマっていくのをおすすめします。今回はブレンデッドでも代表的な銘柄を5本ご紹介します。

1位:売上世界一のスコッチウイスキー【ジョニーウォーカー ブラックラベル12年】


ジョニーウォーカーはスモーキーな味わいながらも、なめらかな飲み口をしています。ブレンデッドウイスキーの傑作とも呼ばれるほどにバランスが取れており、どなたにもおすすめできる銘柄です。


スコッチウイスキーらしいスモーキーなフレーバーと飲みやすさを兼ね備えており、多くのファンを魅了しているウイスキーです。スコッチウイスキーを飲むならジョニーウォーカーは外すことができません。売上世界一の味わいを『ジョニ黒』で楽しんでみましょう。

 

生産地 イギリス
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り フレッシュでフルーティー
味わい スモーキー
アルコール度数 40%
価格 2,298円
おすすめな人 初心者向け


2位:複雑で甘いスコッチ【グランツ トリプルウッド】


果実の甘い香りが漂い味わいもスイートなのですが、フィニッシュにはスパイシーさがほのかに感じられる銘柄です。トリプルウッドという名前にある通り、3種類の木樽で熟成されることにより造られています。

グランツのトリプルウッド

・スパイシーなヴァージンオーク樽
・バニラの甘さのアメリカンオーク樽
・ブラウンシュガーのまろやかさを与えるバーボン樽



トリプルウッドの絡み合う複雑な奥の深い味わいはグランツならでは。スコッチウイスキーの特徴である奥深い濃厚さを堪能できる銘柄です。


飲む時にはロックで飲むがおすすめ。癖がない完成された味わいは、氷で冷やされても壊れにくいです。すっきりとした味わいを楽しむことができます。

 

生産地 イギリス
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り フルーティーな甘さ
味わい 複雑で甘い
アルコール度数 40%
価格 1,547円
おすすめな人 初心者向け


3位:スパイシーさが癖になる【バランタイン ファイネスト】


スパイシーな味わいを真っ先に感じますが、飲み終わりは甘い爽やかな味わいが広がるのが特徴の銘柄です。スコッチウイスキー特有のスモーキーさもありつつ、ブレンデッドならではの飲みやすい口当たりに仕上げられています。


ハイボールで飲めば、キリッとした喉越しでスパイシーさが堪能できます。色々な風味が複雑に混ざりあって癖になる『バランタイン ファイネスト』は、初心者にもおすすめです。

 

生産地 イギリス
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り 甘く華やか
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 40%
価格 1,154円
おすすめな人 初心者向け


4位:バーテンダー支持率No.1【デュワーズ ホワイトラベル】


日本ではハイボールとして、バーテンダーにこよなく愛されている銘柄。フルーティーな香りと、やや辛みのある味わいが心地よい逸品です。


辛みのある味わいはハイボールにして飲むのがおすすめ。キリっと味わいがより際立つため、爽快さを感じながら飲むことができます。クセがあまりなく飲みやすいのは流石スコッチのブレンデッドといったところ。おつまみにはカカオチョコレートがぴったり。ハイボールのお供にどうぞご賞味ください。

 

生産地 イギリス
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り フルーティーな甘さ
味わい ややスパイシー
アルコール度数 40%
価格 1,554円
おすすめな人 初心者向け


5位:花の香りと蜂蜜の味わい【ホワイトホース ファインオールド】


花を思わせるフローラルな香りとまろやかに口に広がる蜂蜜の甘さが特徴の銘柄です。


『ホワイトホース ファインオールド』に甘さをもたらしているのでは、ブレンドされているスペサイド地方のモルト。スペイサイドモルトの強い甘みが、『ホワイトホース ファインオールド』の味わいを支えています。


特筆すべきは、値段が1,000円以下とかなり安いところです。もしもハマればコスパ最強のウイスキーになります。スコッチウイスキーに手を出したいけど、お金は抑えたい人にはおすすめです。

 

生産地 イギリス
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り フルーティー
味わい ライトボディ
アルコール度数 40%
価格 933円
おすすめな人 初心者向け


伝統的な製法が今になって再評価された【アイリッシュ】


アイリッシュウイスキーはアイルランドで作られたウイスキーのこと。ウイスキーの元祖とも呼ばれており、かつては世界の6割のシェアを持っていたことも。


スコッチウイスキーと製法は似ている部分があります。しかしアイリッシュウイスキーは味わいがライトで、雑味が少なくマイルドに仕上がっているのが特徴的です。


最近ではアイリッシュウイスキーの伝統的な製法であるシングルポットスチルが再評価されつつあります。なめらかな味わいとアイリッシュ独特のオイリーなフレーバーを感じられるシングルポットスチル。世界中のウイスキー通から愛されているアイリッシュならではの製法です。

アイリッシュウイスキーの条件


アイリッシュウイスキーは1980年に法律によって定義されています。簡単にご説明すると下記のようになります。

アイリッシュウイスキーの定義

・穀物類が原料
・麦芽の酵素にて糖化、酵母の働きで発酵
・蒸溜液はアルコール度数94.8%以下に抑える
・木樽でアイルランドあるいは北アイルランドの倉庫にて3年以上熟成


アイリッシュウイスキーの特徴


穀物の豊潤な香りと、すっきりとしたライトボディが特徴です。伝統的な製造法『シングルポットスチル』から来る油っぽさもアイリッシュウイスキーならではの味わい。


飲み方としてはコーヒーを混ぜあわせる『アイリッシュコーヒー』が有名。クセの少ないなめらかなカクテルなので、ウイスキー初心者にもおすすめできます。

アイリッシュウイスキーの種類


アイリッシュウイスキーには4つの種類があります。4種類の内、3種類(シングルモルト、グレーン、ブレンデッド)はスコッチウイスキーと同じです。


シングル(ピュア)ポットスチルウイスキーはアイリッシュ伝統の製造法です。スコッチとは違った風味を楽しめます。モルトと未発芽の大麦から麦汁を取り、単式蒸留機で3回ほど蒸留するという製法です。


大麦麦芽100%ではないため糖化に時間がかかり、独特おn『油っぽさ』が出てきます。この油っぽさがアイリッシュウイスキー特有のオイリーな舌触りや喉ごしにつながっているわけですね。

アイリッシュウイスキーの4つの種類

・シングル(ピュア)ポットスチルウィンナー
・シングルモルトウイスキー
・グレーンウイスキー
・ブレンデッドウイスキー


アイリッシュウイスキーの4つの蒸留所


かつては何百という蒸留所がありましたが1920年代以降は衰退してきました。今では主要な蒸留所は以下の4つです。

アイリッシュウイスキーの主要な4つの蒸留所

・ブッシュミルズ
・クーリー
・キルベガン
・ミドルトン



各蒸留所が複数のブランドを製造しているのもアイリッシュウイスキーの特徴です。同じアイリッシュでもそれぞれの蒸留所で個性があるので、飲み比べをして違いを確認してみましょう。

アイリッシュウイスキーの代表的な銘柄5選

アイリッシュウイスキーはスコッチとは違い、スモーキーさがはっきりとある銘柄は少なくなっています。なぜなら、アイリッシュの伝統的な製法では、大麦の乾燥にピートを使うことが少ないから。軽やかなボディでクセがなく飲みやすいのが特徴です。


ただし、最近ではピートを焚いたアイリッシュウイスキーも増えており、ウイスキーの幅が広がりつつあります。スコッチよりも軽やかでクセのないアイリッシュウイスキーを5本ご用意しました。どうぞ、ご覧ください。

1位:最も愛されているアイリッシュウイスキー【ジェムソン スタンダード】


香ばしいまろやかな香りに、スパイシーな味わいが癖になります。味わいはなめらかなので比較的飲みやすいのも特徴。ジョムソン蒸溜は3回蒸溜を繰り返す手法をとっており、独特のなめらかさを生んでいます。


おすすめの飲み方はジンジャーハイボールです。ライムも合わせれば、爽やかさが心地いい酒の出来上がりです。ジェムソンは世界的評価が非常に高い銘柄であり、50を超える国や地域で取引されています。

 

生産地 アイルランド
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り 香ばしくまろやか
味わい スパイシー
アルコール度数 40%
価格 1,871円
おすすめな人 初心者向け


2位:ザ・アイリッシュウイスキー【タラモア デュー】


繊細でなめらかな味わいが評価されたアイリッシュウイスキーの人気銘柄がタラモアデューです。甘くクリーミーで飲みやすく、飲み口も軽いので初心者にもおすすめです。


アイリッシュコーヒーに初めに使用されたウイスキーとしても有名なので、カクテルにして飲んでみるのも良いですね。クセがなく口当たりが良いので、ストレートにしても、カクテルベースにしても美味しいです。ザ・アイリッシュウイスキーと呼べる銘柄。

 

生産地 アイルランド
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り ややスパイシー
味わい ライトボディ
アルコール度数 40%
価格 2,464円
おすすめな人 初心者向け


3位:ユニークな製法で生まれた名酒【ブラックブッシュ】


アイリッシュウイスキーならではの軽やかでフルーティーな味わいが特徴。ユニークな製法で生まれた名酒としても知られています。

ブラックブッシュの製法

・3回蒸溜
・スモークしていないモルトを使用
・100%麦芽化した大麦を使用



ライトボディで飲みやすいので、ウイスキー初心者や女性にも人気の銘柄。割ってしまうと薄く感じるので、ロックかストレートがおすすめです。ユニークな製法で生まれた名酒『ブラックブッシュ』をぜひお楽しみください。

 

生産地 アイルランド
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り スモーキー
味わい ライトボディ
アルコール度数 40%
価格 2,880円
おすすめな人 初心者向け


4位:スコッチのような2回蒸溜の名酒【キルベガン】


ライトボディでとても飲みやすく、華やかな香りがします。アイルランド最古の蒸留所『ブルスナ蒸留所』の代表ブランドを復活させたものです。


アイリッシュウイスキー特有の3回蒸溜ではなく、スコッチウイスキーならではの2回蒸溜で製造されるブレンデッドウイスキー。オイリーさが目立つアイリッシュウイスキーの中ではさっぱりとしているのが特徴。飲みやすいのでウイスキー初心者におすすめです。

 

生産地 アイルランド
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り 華やかな香り
味わい ライトボディ
アルコール度数 40%
価格 3,006円
おすすめな人 初心者向け


5位:アイルランド国内No.1の売上【パワーズ ゴールドラベル】


アイリッシュらしい柔らかな香りと、ライトな味わいの中にややパンチがあるのが心地良い逸品。風味がとても豊かなので、ハイボールにして飲むのがおすすめ。


アイルランド国内No.1の売上を誇るだけあって、上質なウイスキーです。アイルランド人が好むアイリッシュウイスキーを飲んで、産地アイルランドに想いを寄せるのもウイスキーの楽しみ方の1つです。

 

生産地 アイルランド
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り やや甘い香り
味わい パンチのある味わい
アルコール度数 40%
価格 4,112円
おすすめな人 初心者向け


力強い味わいのバーボンやテネシー【アメリカン】


アメリカンウイスキーは、アメリカで製造されるウイスキーです。有名なウイスキーの種類としてはバーボンとテネシーがあります。


アメリカンウイスキーの特徴は、トウモロコシを主原料としていること。甘くまろやかでありながらパワフルな味わいがあり、飲みごたえ十分なウイスキーです。

アメリカンウイスキーの条件


アメリカンウイスキーは『連邦アルコール法』で以下のように定義されています。

アメリカンウイスキーの定義

・穀物類が原料
・アルコール度数95%以下で蒸溜している
・オーク樽で熟成(コーンウイスキーは除外)
・アルコール度数40%以上でボトル詰めしたもの



ちなみにバーボンの定義は以下のようなものです。

バーボンウイスキーの定義

・原料のトウモロコシを51%以上使用
・アルコール度数80%以下で蒸溜
・内側を焦がしたオーク樽の新樽で熟成
・ボトル詰めの際にアルコール度数は62.5%以下


アメリカンウイスキーの特徴


パンチのある力強い味わいが特徴のアメリカンウイスキー。バニラやカラメルなどを思わせるスイートな香りもありつつ、オーク樽の内側を焦がした新樽で熟成されたことによる刺激的な味わいが強くにじみ出ています。


アメリカンウイスキーでも有名なバーボンウイスキーやテネシーウイスキーは、原料としてトウモロコシを51%以上使用しいるのが特徴。まろやかな甘みを感じることができます。パワフルさと甘みを感じたい方にアメリカンウイスキーはおすすめです。

アメリカンウイスキーの種類


主要なアメリカンウイスキーは8種類あります。スコッチウイスキーとは全く違うウイスキーとして有名なものは2つ。ケンタッキー州で造られるバーボンウイスキーとテネシー州で造られるテネシーウイスキーです。


ちなみにテネシーウイスキーはテネシー州で造られたものかつ、バーボンウイスキーの条件に木炭ろ過の工程を加えたものになります。テネシーで有名な『ジャック・ダニエル』はバーボンに比べ、スムースで飲みやすいのが特徴です。

アメリカンウイスキーの種類

・バーボンウイスキー:原料の51%がトウモロコシ
・テネシーウイスキー:サトウカエデの炭で濾過する
・ライウイスキー:原料の51%がライ麦
・ホイートウイスキー:原料の51%がホイート(小麦)
・モルトウイスキー:原料の51%がモルト(大麦麦芽)、スコッチのモルトウイスキーとは定義が違う
・ライモルトウイスキー:原料の51%がライモルト(ライ麦芽)
・コーンウイスキー:原料の80%がトウモロコシ
・ブレンデッドウイスキー:ストレートウイスキーに他のスピリッツをブレンドしたもの


アメリカンウイスキーの主な蒸留所


アメリカンウイスキーの代表的な産地はケンタッキー州とテネシー州。最も有名なアメリカンウイスキーであるバーボンウイスキーの95%以上はケンタッキー州で造られています


ケンタッキー州の地方で採れるトウモロコシやライムストーンウォーターという硬水の仕込み水がアメリカンウイスキーの味わいの核となっています。アメリカンウイスキーの主な蒸留所を12つご紹介します。

アメリカンウイスキーの主な蒸留所

・ジムビーム蒸溜所
・ヘブンヒル蒸溜所
・ブラウンフォーマン蒸溜所
・メーカーズマーク蒸留所
・ウッドフォードリザーブ蒸溜所
・バッファロートレース蒸溜所
・ワイルドターキー蒸溜所
・フォアローゼズ蒸溜所
・バートン蒸留所
・ジャックダニエル蒸留所
・ジョージディッケル蒸溜所
・ウエストランド蒸溜所


アメリカンウイスキーの代表的な銘柄10選

パワフルで飲みごたえのあるアメリカンウイスキーの中でも主にバーボンウイスキーとテネシーウイスキーについて10銘柄ご紹介します。甘みと力強さがたまらない銘酒だらけです。


バーボンはアルコール度数が控えめなものであれば、比較的に飲みやすいものも多く、初心者にも向いています。パワフルなウイスキーを楽しみたいのであれば、どうぞご覧ください。

1位:バーボン売上No.1【ジムビーム】


バーボン特有のパンチ力はありますが、飲み終わりは柔らかくて甘みが広がります。アメリカンウイスキーといえばバーボン。バーボンといえば『ジムビーム』。バーボンを飲むには外すことができない逸品です。


トウモロコシの甘みはバーボンならではの特徴。マイルドなトウモロコシの甘みを『ジムビーム』を通して感じてみてください。飲み方はハイボールがおすすめで、『ビームハイ』の愛称で好まれています。一日の終わりをパンチと爽快感のある『ジムビーム』ので楽しんでください。

 

生産地 アメリカ
ウィスキータイプ バーボン
香り フローラルな香り
味わい マイルドな甘み
アルコール度数 40%
価格 1,259円
おすすめな人 初心者向け


2位:アルコール度数50%のパワフルバーボン【ワイルドターキー】


バーボン特有の濃厚なバニラが香りつつも、アルコール度数50%のパワフルな味わいがしっかりと楽しめます。バーボンを骨の髄まで味わいたいのなら、『ワイルドターキー』は外せません。


トウモロコシの甘みと、パワフルな飲みごたえは正にザ・バーボンです。アルコールが強いので冷やしてもパワフルさは損なわれにくく、ロックやハイボールで飲むのがおすすめ。アルコール度数50%のパワフルなバーボン『ワイルドターキー』をぜひ楽しんでみてください。

 

生産地 アメリカ
ウィスキータイプ バーボン
香り 熟したフルーティーな香り/td>
味わい フルボディ
アルコール度数 50%
価格 3,420円
おすすめな人 初心者向け


3位:絶妙な甘さがクセになる【アーリータイムズ イエローラベル】


香りはスパイシーで、後味はバーボン特有の甘さがあります。ただし、フィニッシュのキレが良く、飲み口はさっぱりしており、飲みやすいのが特徴。バーボンを飲み始めようと考えている人にもおすすめ。


バーボンならではの甘さはトウモロコシ。『アーリータイムズ イエローラベル』は原料比率のトウモロコシが79%と高く、しっかりとトウモロコシの甘みを感じることができます。


おすすめの飲み方はハイボール。甘さと爽やかさから、男性だけではなく女性からも人気です。絶妙な甘さがクセになる『アーリータイムズ イエローラベル』をぜひお楽しみください。

 

生産地 アメリカ
ウィスキータイプ バーボン
香り スパイシー
味わい キレの良い甘さ
アルコール度数 40%
価格 1,422円
おすすめな人 初心者向け


4位:高級なプレミアムウイスキー【ジャックダニエル ブラック】


甘みが強めで、バランスが整った上品質のウイスキー。アメリカンウイスキーを代表するウイスキーである『ジャックダニエル』は誰でも名前を聞いたことがあるほど有名です。元は高級プレミアムウイスキーでしたが、現在は手ごろな値段で飲むことができます。


ウイスキー好きなら一度は飲んでみたい銘柄です。パワフルなボディは冷えても損なわないため、ロックやハイボールで楽しむことをおすすめします。濃厚な甘みが病みつきにある『ジャックダニエル ブラック』を晩酌にどうぞ。

 

生産地 アメリカ
ウィスキータイプ テネシー
香り フルーティーな甘さ
味わい まろやかな甘み
アルコール度数 40%
価格 2,156円
おすすめな人 初心者向け


5位:マイルドな甘さで初心者向けのバーボン【メーカーズマーク】


甘くマイルドな味わいをしており、初心者にも向いているバーボンです。ただし、アルコール度数が45%と高めであり、アルコールの辛みがあまり得意ではない人には少しマイナスポイント。でも、アルコールのパワフルさを楽しみたい人にはうってつけです。


冷えてもアルコールの刺激が残るため、ロックやハイボールがおすすめ。おつまみにはやや苦めのカカオチョコレートがぴったりと合います。飲みやすいのでこれからバーボンで晩酌を始めてみようかという人にはおすすめの銘柄です。

 

生産地 アメリカ
ウィスキータイプ バーボン
香り フルーティー
味わい マイルドでフルーティー
アルコール度数 45%
価格 2,280円
おすすめな人 初心者向け


6位:厳選された酵母が造るバーボン【フォアローゼス ブラックラベル】


フルーティーな香りがしますが、想像よりも重みのある樽のフレーバーに驚く逸品。バーボンならではのパワフルさもしっかりあり、ややビターな味わいがするのが特徴。


かつては5つの蒸留所で300種類もの酵母を扱っていたものを、フォアローゼスに集約した時に5種類の酵母に厳選した銘柄。そんな酵母の味わいを『フォアローゼス ブラックラベル』で楽しむことができます。上質な味わいをそのまま楽しむなら、トワイスアップで飲むのがおすすめ。

 

生産地 アメリカ
ウィスキータイプ バーボン
香り フルーティーでスパイシー
味わい リッチボディ
アルコール度数 40%
価格 4,060円
おすすめな人 初心者向け


7位:いくつもの金賞を得るウイスキー【I.W.ハーパー ゴールドメダル】


フルーティーな香りと甘いなめらかな飲み口が特徴。特になめらかな飲み口は世界的に高評価を得ており、名前の通りいくつものウイスキー品評会で金賞を手に入れています。


バーボンウイスキーらしくトウモロコシの原料比率は高く86%。トウモロコシの甘さを感じることができます。ゴールドメダルの名にふさわしい、格調高い味わいをぜひあなたの舌で確かめてください。

 

生産地 アメリカ
ウィスキータイプ バーボン
香り フルーティー
味わい マイルドな甘さ
アルコール度数 40%
価格 2,017円
おすすめな人 初心者向け


8位:甘さ控えめでスッキリ【オールド クロウ】


甘さが控えめなため、スッキリと飲むことができるのが特徴。かの有名な松田優作が愛飲していたことで知られるウイスキー。ただし、現在は当時とは違い、ジムビームをベースにブレンドしており、松田優作が愛飲していた頃とは違います。スッキリと飲みやすく、ウイスキーを飲み始めの人にもおすすめ。


ロックやハイボールにするとスッキリとしたスパイシーさが際立ちます。特にから揚げなどの揚げ物とは相性が抜群。バーボン特有の甘さが少し苦手だけど、バーボンを飲んでみたい人はうってつけの銘柄です。

 

生産地 アメリカ
ウィスキータイプ バーボン
香り フルーティー
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 40%
価格 2,156円
おすすめな人 初心者向け


9位:バーボンの真骨頂【ベイカーズ】


アルコール度数53.5%でフルボディのしっかりとした味わいを感じられます。パワフルなバーボンの中でも力強く、まさにバーボンの真骨頂という味わいはバーボン好きなら飲んで欲しい銘柄。


しっかりと口いっぱいに新樽のうまみが広がるのは『ベイカーズ』ならではです。アルコールが損なわれにくいので、氷ぎっしりのハイボールでキリっと飲むのがおすすめ。バーボンの真骨頂ともいえる『ベイカーズ』をぜひ楽しんでください。

 

生産地 アメリカ
ウィスキータイプ バーボン
香り 甘い香り
味わい フルボディ
アルコール度数 53.5%
価格 3,507円
おすすめな人 上級者


10位:バニラ漂うパワフルバーボン【ノブ クリーク】


アルコール度数50%ですが、アルコール特有の辛い刺激は控えめなのが特徴。バーボン特有の甘さが口に広がり、バニラのスイートな香りが心地いいです。


ストレートやロックで飲めばしっかりとパワフルな味わいが楽しめ、加水すればアルコールの角が取れて飲みやすくなります。カカオチョコレートとの相性が良いので、晩酌の際にはどうぞカカオチョコレートと共にお飲みください。

 

生産地 アメリカ
ウィスキータイプ バーボン
香り スパイシー
味わい まろやか
アルコール度数 50%
価格 4,222円
おすすめな人 初級者


マイルドな風味のブレンデッドが人気【カナディアン】


カナディアンウイスキーはカナダで造られるウイスキーです。ライトボディで比較的クセがなく、軽い飲み味が特徴です。マイルドな風味のブレンデッドが人気で、ウイスキー初心者にもおすすめ。


ライ麦ならではのスパイシーさはカナディアンウイスキーではさほど感じず、華やかなイメージを持つ銘柄も多いです。またカナディアンウイスキーはライウイスキーのイメージがありますが、ほとんどはフレーバリングウイスキーとベースウイスキーを混ぜたカナディアンブレンデッドウイスキーです。

カナディアンウイスキーの条件


カナディアンウイスキーを名乗るには次の定義があります。

カナディアンウイスキーの定義

・穀物類のみを原料にすること
・原料を糖化し、酵母によって発酵を行うこと。
・容量180リットル以下の樽に3年以上熟成させる
・糖化・蒸留・熟成はカナダで実施


カナディアンウイスキーの特徴


ウイスキーの中でも飲みやすい銘柄が多いのが特徴。トウモロコシをメインにしたベースウイスキー自体がクセのないフレーバーのためです。


飲み口も軽快かつマイルドで、カクテルベースにしても美味しくいただけるため、ウイスキー初心者にはおすすめ。ライウイスキーは独特のスパイシーさがありますが、ツンしすぎないために飲みやすくなっています。

カナディアンウイスキーの種類


大きく分けてカナディアンウイスキーは3種類あります。

カナディアンウイスキーの種類

・フレーバリングウイスキー:麦類を主原料とした香り付けのためのウイスキー
・ベースウイスキー:トウモロコシを主原料としたブレンデッド土台となる無個性なウイスキー
・カナディアンブレンデッドウイスキー:フレーバリングウイスキーとベースウイスキーを1~3:7~9でブレンドしたウイスキー



ややスパイシーなライウイスキーもありますが、カナディアンウイスキーのほとんどはフレーバリングウイスキーとベースウイスキーを混ぜたカナディアンブレンデッドウイスキーです。


複数の原酒がブレンドされているだけあって、口当たりの良い飲みやすさが特徴です。スコッチのような癖もありません。

カナディアンウイスキーの主な蒸留所


蒸留所のほとんどはアメリカとの国境付近にあります。もともとアメリカへ輸出する密造酒としてカナディアンウイスキーはスタートしたためです。


現在でも生産量の約7割がアメリカ国内に向けて生産されています。カナダ国内ではボトル1本に対して83%もの税が加算されるため、カナディアンウイスキーはほとんど自国消費されていません。


主な蒸留所としては以下のものがあります。

カナディアンウイスキーの蒸留所

・アルバータ蒸留所
・カナディアンミスト蒸留所
・センチュリー蒸留所
・コービィ蒸留所
・ハイウッド蒸留所
・フォーティークリーク蒸留所
・シェンリー蒸留所
・クラウンローヤル蒸留所
・グレノラ蒸留所


カナディアンウイスキーの代表的な銘柄3選

カナディアンウイスキーの日本への輸入の9割以上はカナディアン・クラブです。しかし、他にも美味しいカナディアンウイスキーはたくさんあります。軽やかで飲みやすいものも多いので、ネット通販を駆使して入手しましょう。


初心者だけどいつもとは違う産地のウイスキーを飲んでみたい人にはカナディアンウイスキーはうってつけです。スコッチウイスキーとは違うカナダ独特のスッキリとした味わいを堪能しましょう。

1位:クセなく飲みやすい【カナディアン・クラブ】


華やかな香りをしており、ライトボディでクセがないウイスキー。カナディアンウイスキーらしく甘い味わいで飲みやすいため、ウイスキー初心者におすすめの銘柄です。


スコッチウイスキーやバーボンなどではなく、いつもと違う産地が飲みたい場合はカナディアン・クラブに手を出してみるのがおすすめ。


ハイボールと相性が良く、すっきりとした味わいで飲むことができます。値段もお手頃なので、カナダのウイスキーを飲んでみたい時には一番手を出しやすい銘柄です。

 

生産地 カナダ
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り 華やかな香り
味わい ライトボディ
アルコール度数 40%
価格 1,189円
おすすめな人 初心者向け


2位:カナダの至宝【アルバータ プレミアム】


フルーティーな甘い香りで、軽いスパイシーな味わいが特徴の銘柄。原料がライ麦100%のウイスキーは、カナディアンではアルバータの他にありません。ライ麦100%ためフィニッシもややスパイシーです。


北米最大のウイスキー蒸留所『アルバータ蒸留所』で造られており、世界随一のライ麦と、ロッキー山脈の氷河から溶け出す水を使用。カナダが製造するプレミアムの名に相応しい、ライウイスキーをぜひ味わってみてください。

 

生産地 カナダ
ウィスキータイプ ライウイスキー
香り フルーティーな甘さ
味わい スパイシー
アルコール度数 40%
価格 1,890円
おすすめな人 初心者向け


3位:クセがないながらも高級感あふれる【クラウン ローヤル】


軽い飲み口とクリーミーな味わいながらも、クセがなく飲みやすいのが特徴。イギリス国王が初めてカナダ訪問をした時に、献上酒として誕生。名前の通り、上質なフレーバーを味わうことができます。


ラ・サール蒸留所で600種類ものブレンドを試作して、造られています。現在では世界各国で愛されるカナディアンウイスキーの代表的存在。個性的ながらもクセがない味わいも格別です。インテリアとして飾ることもできる王室風の優美なボトルも人気の理由のひとつ。

 

生産地 カナダ
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り 甘く華やかな
味わい ライトボディ
アルコール度数 40%
価格 2,090円
おすすめな人 初心者向け


優美で繊細な味わいが世界中で大人気【ジャパニーズ】


ジャパニーズウイスキーはスコッチウイスキーの流れを汲んでおり、製法などは似ている部分が多くあります。しかし、独自の進化もとげており、日本の四季を思わせるような優雅さをもつウイスキーとなっています。


多彩な原酒から造られたウイスキーは、和食に合うのはもちろん多くの食材や料理と合わせることができます。日本国内だけではなく世界的な評価も得ており、5大ウイスキーに加えられているのは伊達ではありません。

ジャパニーズウイスキーの条件


ジャパニーズウイスキーを名乗るための定義は次のようになります。日本の法律上のウイスキーの定義は他の国に比べるとやや緩めなのが特徴でもあります。

日本法におけるジャパニーズウイスキーの定義

・10%以上穀類由来のウイスキー原酒を使用
・特に熟成期間による決まりはない



ただ2019年9月に民間団体であるTWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)が『ジャパニーズウイスキー』を次のように定義しています。

民間団体におけるジャパニーズウイスキーの定義

・日本国内で製造すること
・麹をのぞいた大麦麦芽か天然由来の酵素で穀物を糖化し発酵
・アルコール95%未満で蒸留
・木製の樽か容器で2年以上熟成
・アルコール分40%以上でブレンドしてボトル詰めしたもの(作業国を問わず)
・カラメル色素E150aによる着色は可能とする


ジャパニーズウイスキーの特徴


スコッチウイスキーの流れは汲んでいますが、ジャパニーズウイスキーにスコッチウイスキーほどのスモーキーさはありません。日本人の味覚に合うようにスモーキーフレーバーは抑えられています。


世界各国のウイスキーに比べて、繊細で複雑ながらも優雅な香りと味わいがあるのが特徴。日本では大企業が蒸留所を所有していることもあり、品質が高いだけではなく、安定しているのも特徴です。

ジャパニーズウイスキーの種類

ジャパニーズウイスキーの種類は大きく分けて3つあります。

ジャパニーズウイスキーの種類

・モルトウイスキー:原料が大麦100%のみで単式蒸留
・グレーンウイスキー:原料が様々な穀物で連続式蒸留
・ブレンデッドウイスキー:モルトとグレーンをブレンド



3つの種類は当然ながら造り方が異なっており、味わいや香りも違ってきています。どれもが日本ならではの繊細と複雑さを兼ね備えているので、風味を比較してみながら飲んでみるのもおすすめです。

ジャパニーズウイスキーの主な蒸留所


ジャパニーズウイスキーの主な蒸留所はサントリーとニッカウヰスキーの2大メーカーによって設立されました。

ジャパニーズウイスキーの主な蒸留所

・サントリー:山崎蒸溜所、白州蒸留所
・ニッカウヰスキー:余市蒸溜所、宮城峡蒸留所



サントリーの蒸留所である山崎蒸留所と白洲蒸留所の特徴は、世界でも稀なほどの多彩な原酒のつくり分けにあります。タイプの異なる複数の設備を使い分けており、多種多様なモルト原酒を作っています。


ニッカウヰスキーの余市蒸留所で特徴的なのは、伝統的な直火焚き蒸溜が行われている点です。重厚でコクのある味わいや香ばしさを生み出します。宮城峡蒸留所は余市蒸留所とは違い『蒸気間接蒸溜方式』を採用しており、華やかでなめらかなローランドタイプの原酒づくりに成功しています。

ジャパニーズ(シングルモルト)の代表的な銘柄5選

一般的にはスコッチウイスキーに比べ、ジャパニーズウイスキーのシングルモルトはクセが少なく飲みやすいと言われます。しかし、最近のジャパニーズウイスキーの中には豊富で味わいや風味みが豊かものも。飲みやすいものもあれば、クセのある通好みなシングルモルトも増えてきています。


年々精度の上がっているジャパニーズウイスキーのレベルはすでに世界でもトップレベルなのは間違いなく、ジャパニーズウイスキーのシングルモルトはその中でも最高峰です。国産かつトップレベルの味わいをぜひお楽しみください。

1位:世界を魅了する国産シングルモルト【サントリー山崎】


世界を魅了する風味と味わいは、国産ならではの繊細さと優雅さがあります。国際的な酒類コンテンストも数々と受賞しており、世界が認めるシングルモルトです。


完成度が高く、ストレート、ロック、ハイボールなど飲み方を選ばずに楽しむことができます。和食との相性は抜群で、見事なマリアージュを演出します。ジャパニーズウイスキーを楽しむなら、『サントリー山崎』を外すことができないほどの銘柄です。

 

生産地 ジャパニーズ
ウィスキータイプ シングルモルト
香り フルーティー
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 43%
価格 8,450円
おすすめな人 中級者向け


2位:森の若葉のようにみずみずしい【サントリー白洲】


森の若葉のようにみずみずしいフレッシュな味わいが特徴の銘柄。シングルモルトならではのスモーキーなフレーバーの複雑性を楽しむことができます。


シングルモルトですが軽めなので、比較的飲みやすいのもポイントです。爽やかで軽快なキレのある『サントリー白洲』をハイボールでお楽しみいただくことをおすすめします。

 

生産地 ジャパニーズ
ウィスキータイプ シングルモルト
香り スモーキー
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 43%
価格 7,250円
おすすめな人 中級者向け


3位:本格派国産シングルモルト【余市】


スモーキーで強い個性がある風味をしています。余市蒸留所では、世界でも珍しい伝統的な直火焚き蒸溜で造られており、濃いコクがあるのも特徴


魚や牡蠣などの貝類とベストマッチし、わさびとの相性も抜群。お寿司とのマリアージュは格別なものがあります。国産の本格的なシングルモルトを楽しみたいなら、『余市』は外せません。

 

生産地 ジャパニーズ
ウィスキータイプ シングルモルト
香り スモーキー
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 43%
価格 5,650円
おすすめな人 上級者向け


4位:華やかなシングルモルト【宮城峡】


軽やかで甘い華やかな味わいとフルーティーな香りが特徴。宮城峡蒸留所は『蒸気間接蒸溜方式』を採用しており、華やかな味わいを感じることができます。


ドライフルーツをおつまみにして飲むと、より果実感と華やかさが深くなります。日本が誇る宮城峡蒸留所の逸品をぜひ味わってみてください。

 

生産地 ジャパニーズ
ウィスキータイプ シングルモルト
香り フルーティー
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 43%
価格 4,456円
おすすめな人 中級者向け


5位:カフェ式蒸溜器で造られたシングルモルト【ニッカ カフェモルト】


甘くクリーミーでスムースな味わいは、カフェ式蒸溜器ならではの味わいが出ています。2017年のISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で最高賞を受賞した文句なしのシングルモルト。


フルーティーな香りととろけるような甘みはカクテルベースとしても適しています。通常のシングルモルトとは違うカフェ式蒸溜器によって作られた『ニッカ カフェモルト』をご堪能下さい。

 

生産地 ジャパニーズ
ウィスキータイプ シングルモルト
香り フルーティー
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 45%
価格 8,976円
おすすめな人 中級者向け


ジャパニーズ(ブレンデッド)の代表的な銘柄5選

ジャパニーズウイスキーのブレンデッドは安価なものが多いです。ただ品質が低い訳ではなく、美味しくて飲みやすくかつコスパが高いのが特徴。ウイスキー初心者でも問題なく飲み進められます。


スコッチウイスキーを美味しいと感じるのであれば、ジャパニーズウイスキーにも手を出してみるべきです。安価ながらも美味しい、国産ならではのクオリティを楽しむことができます。

1位:余市と宮城峡のヴァッティング【竹鶴ピュアモルト】


モルトの深いコクと味わいを持ちながら、スムースで飲みやすいという特徴を持つ銘柄。シングルモルトとブレンデッドを合わせた魅力を持っています。


余市蒸留所の力強さとやわらかで華やかな宮城峡蒸溜所をヴァッティングして生まれた日本最高峰のブレンデッドです。より良いウイスキーを生むという情熱がつくり出したピュアモルトをお楽しみください。

 

生産地 ジャパニーズ
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り フルーティー
味わい ライトボディ
アルコール度数 43%
価格 4,590円
おすすめな人 初級者向け


2位:日本の四季・感性・匠の結集【サントリー響JAPANESE HARMONY】


熟年年数にこだわらず、多彩な原酒と匠の技をもって作り上げるこだわりの銘柄。フルーティーな香りに透き通った蜂蜜のような上質な甘さが口に広がります。フィニッシュのナイーブさはまさにジャパニーズウイスキーの技がつくり出したと芸術です。


四季をコンセプトにした風味はジャパニーズウイスキーの代表格には相応しいブレンデッド。値段がやや高めなので、贈答用やパーティー用で楽しむのをおすすめします。

 

生産地 ジャパニーズ
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り フルーティー
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 43%
価格 8,170円
おすすめな人 初級者向け


3位:コスパの高い名酒【ブラックニッカディープブレンド】


バニラのような甘い香りがただよい、味わいは甘いものの、樽のビターな余韻があります。アルコール度数が45%とやや高めなのも特徴。アルコール度数が高い理由は原酒の割合が高いためです。


値段の割に上質だと話題のウイスキーでもあり、気軽に手が出やすいものとしては評判が高いです。爽快感と飲みごたえがマッチするハイボールで、ぜひ飲んでみてください。

 

生産地 ジャパニーズ
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り バニラを思わせる香り
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 45%
価格 1,406円
おすすめな人 初級者向け


3位:ハイボールブームの火付け役【サントリー角瓶】


日本のハイボールブームの火付け役として知られる『サントリー角瓶』。スパイシーな香りをしていますが、飲み口は甘く、誰にでも飲みやすいのが特徴。


『サントリー角瓶』は山崎蒸留所と白州蒸留所のバーボン樽原酒をバランスよく組み合わせてできています。スッキリとした口当たりはハイボールと相性が良く、から揚げなどと飲むと絶品です。日本のハイボールの火付け役となった『サントリー角瓶』を、ハイボールで楽しんでみてください。

 

生産地 ジャパニーズ
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り フルーティー
味わい ミディアムボディ
アルコール度数 40%
価格 1,333円
おすすめな人 初心者向け


5位:コスパ最強の国産ブレンデッド【トリス クラシック】


やさしく甘い香りをしており、まろやかでなめらかな味わいが特徴。白州蒸留所で造られている『トリス クラシック』の甘さはシェリー樽で熟成された原酒のモルトウイスキーを使っていることによるものです。


ソーダ割にしても味わいが崩れませんので、ハイボールでトリハイを楽しんでみるのがおすすめ。値段も1,000円を切っており、コスパ最強の国産ブレンデッドウイスキーです。

 

生産地 ジャパニーズ
ウィスキータイプ ブレンデッド
香り フルーティーな甘さ
味わい アルコールの刺激が強い
アルコール度数 37%
価格 883円
おすすめな人 初心者向け


5大ウイスキーの産地以外も要注目【ニューワールド】


5大ウイスキー以外にも世界各国でウイスキーの生産はされています。5大ウイスキー以外のウイスキーはニューワールドウイスキーと呼ばれています。


最近では特にアジア圏のニューワールドウイスキーが躍進を続けているのが特徴。この記事ではニューワールドウイスキーでも特に勢いがあるインドと台湾のウイスキーを紹介します。

世界で一番ウイスキーが飲まれている国【インディアン】


人口がとても多いインドは、実は世界で一番のウイスキー生産国です。インディアンウイスキーのほとんどは国内で消費されています。


最近になってようやく国際品評会にもインディアンウイスキーが出品されるようになりました。代表的な銘柄であるアムルットは世界から高評価を得ており、ウイスキー・バイブル著者のジム・マーレイは2010年の著書で世界第3位のウイスキーを評したほどです。

インディアンウイスキーの代表的な銘柄3選

インディアンウイスキーは甘い味わいやスパイシーな味わいなど個性が豊かです。ただし、現在、急速に評価をあげているウイスキーでもあるものの、まだ手に入る銘柄が少ないのが難点


手に入る銘柄が少ないながらも、おすすめできるインディアンウイスキーを3銘柄ご用意しました。ニューワールドのエキゾチックな味わいをお楽しみください。

1位:人生の霊酒【ガイアフロー アムルット】


香ばしい甘いフルーティーな香りに、コクのある甘さにはオレンジのような味わいがあります。アルコール度数は47%と高めで、ややスパイシーさの余韻が残るのが特徴。


インドのアムレット蒸留所で造られており、甘さとスパイシーさが交わる個性的なフレーバーはインディアンウイスキーならではです。

 

生産地 インディアン
ウィスキータイプ シングルモルト
香り 甘く香ばしい
味わい オレンジのような甘さ
アルコール度数 46%
価格 4,774円
おすすめな人 上級者


2位:甘さとスパイシーのバランスが見事な【ポールジョン ブリリアンス】


甘くてスパイシーなインディアンウイスキーらしい味わい。優しい香りがしており、フィニッシュは滑らかで落ち着いていて、穏やかな印象の銘柄。


バーボン樽を使用していますが、産地を感じさせるオイリーな感触があります。熟成の若いシングルモルトの雰囲気もあり、好き嫌いは分かれるウイスキーです。

 

生産地 インディアン
ウィスキータイプ シングルモルト
香り 甘い香り
味わい 甘くて、スパイシー
アルコール度数 46%
価格 6,070円
おすすめな人 上級者


3位:スコッチとインドモルトの融合【マクダウェルズNo.1】


スコッチとインドモルトの融合が絶妙なウイスキー。味わいは滑らかで軽く、マイルドな甘さが特徴。甘い香りは心を落ち着かせるような穏やかな印象です。


インド国内では有名なウイスキーで、国民酒になっている銘柄。産地という意味ではスコッチがブレンドされており純粋なインド産から外れますが、インディアンウイスキーとしては外せない一本でしょう。

 

生産地 インディアン
ウィスキータイプ シングルモルト
香り 甘い香り
味わい マイルドな甘さ
アルコール度数 42%
価格 3,400円
おすすめな人 上級者


韓国や中国へのウイスキー人気を牽引する【タイワニーズ】


世界を驚かせる台湾ウイスキー『カバラン』は2006年に蒸留所を造り、2008年にリリースしたばかりの新しいウイスキーです。しかし、多くの高級シングルモルトをすでに生んでおり、世界を驚愕させています。


事実、カバランは国際コンペティションを総なめにしており、評価はうなぎ登りです。唯一無二のフレーバーをしており、南国のトロピカルフルーツのような香りが特徴。世界中の賞を総なめする台湾ウイスキー『カバラン』は要注目です。

タイワニーズウイスキーの代表的な銘柄3選

台湾ウイスキーは他の産地のウイスキーではあまり見ないココナッツやマンゴーなどの南国の味わいを楽しむことができます。多種多様なタイプの樽から造り分けられた味わいはどれも個性的で世界中のウイスキーファンを虜にしています。


今回はタイワニーズウイスキーの中でも代表的な銘柄を3本ご用意しました。5大ウイスキー以外の産地を楽しんでみたい人にはおすすめです。

1位:コスパ最強の美酒【カバラン ディスティラリーセレクト】


トロピカルフルーツの風味がただよい、味わいは甘くなめらかです。蜂蜜のような上品な甘さが口の中で広がります。高級ウイスキーのイメージが強いカバランですが、『カバラン ディスティラリーセレクト』は5,000円以下で買える美酒です。


華やかな味わいが心地よいストレートか、トワイスアップがおすすめ。タイワニーズウイスキーに手を出すなら、必ず飲んでおきたいコスパ最強の銘柄です。

 

生産地 台湾
ウィスキータイプ シングルモルト
香り フルーティーな甘さ
味わい 甘くマイルド
アルコール度数 40%
価格 4,490円
おすすめな人 上級者


2位:八方美人なタイワニーズウイスキー【カバラン コンサートマスター】


カバラン特有の南国フルーツのトロピカルな香りがします。味わいはややスパイシーで渋い印象。複雑な味わいを持っており、飲み方によってガラリと味わいを変える楽しさがあります。


台湾の亜熱帯地域で造られるため、1~2年の熟成で原酒ができあがるというのが特徴。ストレート、ロック、ハイボール、水割りと多様な飲み方が楽しめる八方美人なウイスキー。

 

生産地 台湾
ウィスキータイプ シングルモルト
香り フルーティーな甘さ
味わい スパイシー
アルコール度数 40%
価格 7,840円
おすすめな人 上級者


3位:カバランのスタンダード【カバラン クラシック】


カラバン特有のトロピカルフルーツのような甘い香りがあり、味わいはスパイシー。シングルモルトにしてはなめらかで比較的に飲みやすい部類です。


世界でも評価を受けるカバランの第1作目であり、カバランのスタンダードな味わいを感じられます。エレガントな味わいを楽しみたいなら『カバラン クラシック』で夜を楽しみましょう。

 

生産地 台湾
ウィスキータイプ シングルモルト
香り フルーティーな甘さ
味わい スパイシー
アルコール度数 40%
価格 9,600円
おすすめな人 上級者


産地ごとの特徴を知ることがウイスキー上級者への第一歩


ウイスキーには5大産地だけではなく、ニューワールドという産地があるのを知ることでウイスキーの選択肢が広がったかと思います。産地を意識し、ウイスキー上級者への道を一歩ずつ歩み、ウイスキーを今まで以上に楽しんでみてください。


自分がどこの産地が好きなのか分かれば、バーでウイスキーを選ぶ際のヒントにもなります。ウイスキーの知識を軽く披露すれば、一緒に飲みに行く相手にも一目置かれること間違いなし。


この記事があなたのウイスキー人生をより良いものにする一助になれば幸いです。