初心者必見!万人におすすめな美味しいウイスキー21選|産地別の定番銘柄をまとめて紹介

「最近、ウイスキーに興味が持ち始めたけど、何を選べばいいかわからない」
「気軽に手を出せる美味しいウイスキーの銘柄が知りたい」


美味しいウイスキーを知りたいと思っても、はじめは銘柄が多くて何から手をつけていいのかわからないですよね。しかし、少しの知識があれば数多くあるウイスキーの中からあなた好みの一本を見つけることができます。


この記事では、ウイスキーの基礎知識から種類、産地、そして選び方などを紹介していきます。ぜひ、参考にして自分のお気に入りのウイスキーを見つけましょう。

目次

ウイスキーの味はこの3つで決まる!


美味しいウイスキーとそうでないウイスキーの違いはどこにあるのでしょうか。美味しさを決める要素としては、次の3点が挙げられます。

  • 原料
  • 熟成樽
  • 熟成年数



各々のウイスキーの持つ香りや味わいは3つの要素が複雑に絡み合って構成されます。原料がトウモロコシか大麦かで風味が違ってきますし、熟成樽がオークかシェリーかで色味も変わってくるのです。


お気に入りの一本を見つけるために、それぞれのポイントをチェックしていきましょう。

原料


原料の種類のよってウイスキーは様々な味わいを見せてくれます。それは、元々原料が持つ風味や味わいは蒸留された後もウイスキーの特徴を決定付ける要素として残り続けるからです。


例えばスコッチの原料であるモルト(大麦)はピート(泥炭)で焚いたものなのでスモーキーな味わいに、バーボンは原料がトウモロコシなので甘みのある香りと風味を醸し出します。


このように 原料はウイスキーの個性を発揮させる大きな要となっています。

熟成樽


イスキーを熟成させる樽も、ウイスキーに風味や個性を作り出す大事な要素。熟成させるにつれて、樽が持つ色と木の香りが移り、ウイスキーの品質に大きな影響を与えるのです。


アメリカン・ウイスキーの場合、バーボン作りに使われるホワイトオーク樽がバニラやカラメルのような甘さをウイスキーに与えます。樽由来の風味がアメリカン・ウイスキーの個性を際立たせているのです。


樽にも様々な種類があり、樽ごとに違った特徴を持っているのです。

熟成年数




樽の中でウイスキーを熟成させた期間も味わいの奥深さを左右させます。樽の中で熟成を重ねるにつれ、味わいがまろやかになり、また香りと風味に深みが出るのです。


熟成させればさせるほど、風味は変化していきます。元々あるウイスキーの特徴に長期熟成による風味の変化が加わることで、複雑かつ深いインパクトを残してくれるのです。


もし複雑で濃厚なウイスキーがお好みなのであれば、熟成年数が高いウイスキーにチャレンジしてみるいいかもしれません。

美味しいウイスキーの選び方


では、数あるウイスキーの中から自分が美味しいと思う銘柄に出会うためにはどうすればいいでしょうか。以下の4つのポイントをチェックしてみてください。

  • 産地で選ぶ
  • 蒸留所で選ぶ
  • 価格帯で選ぶ
  • 定番を選ぶ



特に産地、蒸留所はそれぞれに特徴があり、一度自分好みのものを見つけることができれば選びに迷いがなくなります。作られる土地のウイスキーの特性を少しでも知っていれば、大体の味わいや風味の傾向を想像することができるのです。


以上のことに加え、価格帯、定番のものを加えた4つのポイントを踏まえていれば銘柄選びに失敗することはないでしょう。

産地で選ぶ


ウイスキーは世界各地で作られており、産地ごとに違った特徴を持っています。代表的なのは以下の5大ウイスキー産地。それぞれの産地の気候や風土、製造方法によりオリジナルの味わい風味が生まれます。

    5大ウイスキー 

スコッチウイスキー:個性的なシングルモルトのスモーキーな味わい。伝統的なウイスキーの癖の強さを堪能したい人におすすめ
アメリカンウイスキー:トウモロコシを原料とした力強い味わい。スイートな甘さを求める人におすすめ
ジャパニーズウイスキー:スコッチが源流だが繊細でなめらかな味わい。繊細で上品な飲み口に興味がある人におすすめ
アイリッシュウイスキー:伝統的なシングルポットスチルウイスキーによるオイリーさ。癖のない飲みやすい銘柄を求める人におすすめ
カナディアンウイスキー:ライ麦を原料としたスパイシーな味わい。都会的な軽い飲み口に興味がある人におすすめ



上記のように産地による味わいの違いは、ウイスキーの方向性を決める大変重要な要素になります。まずは自分好みの産地を見つけてみてはいかがでしょうか。

蒸留所で選ぶ


ウイスキーが作られる蒸溜所にもそれぞれ大きな特徴があり、最終的なウイスキーの特徴は全て違います。一つの蒸溜所内でのみ作られるシングル・モルトは、特に蒸溜所の個性を大いに発揮させてくれるウイスキーとして世界中で人気を誇っています。


蒸溜所ごとに樽の種類、水、蒸留のさせ方など製造方法の違いがあり、これが個性となっているのです。蒸溜所ごとの特徴を知ることはウイスキー選びにとって大きな助けになってくれるでしょう。

価格帯で選ぶ


お財布と相談して、価格でウイスキーを選ぶのも良いでしょう。一般的に熟成年数の高さや、原料の質に応じて値段が高くなっていきます。家で量を楽しみたいのであれば2000円以内のものでも良いですし、もっと本格的にウイスキーを味わいたい方は5000円前後のウイスキーを試してみるのも良いですね。


それ以上の高級な価格帯のウイスキーは自分へのご褒美や贈り物など、状況に応じた使い分けもできます。「高いウイスキー=美味しいウイスキー」と直結する訳ではありませんが、高い価格帯のものにチャレンジしてみるのもおすすめです。

定番を選ぶ


「どれを選んで良いか全くわからない」という方は定番とされているウイスキーを選んでいきましょう。


定番の銘柄は世界で広く飲まれており、いわば「基準」ともいえる味です。この基準を知っておくことで、いろいろなタイプのウイスキーの特徴もわかりやすくなります。

    ウイスキーの定番銘柄

スコッチ:ジョニーウォーカー、デュワーズ、ホワイトホース
アメリカン:ジムビーム、ワイルドターキー、ジャックダニエル
ジャパニーズ:山崎、響、白州
アイリッシュ:ジェムソン、ティーリング
カナディアン:カナディアンミスト、カナディアンクラブ



銘柄選びに迷った時は、ぜひ上に挙げたようなスタンダードなウイスキーからスタートしてみてはいかがでしょうか。

【産地別】万人におすすめな美味しいウイスキー21選


銘柄によって風味が全く違うのがウイスキー。ここからは世界中で特に多く飲まれている定番銘柄を紹介していきます。これらの定番銘柄はメーカーにとっても一番の売れ筋商品ということもあり、品質は間違いありません。


また、最近ではウイスキーブームによる原酒不足で簡単に手に入らない年代物の銘柄も多い中、定番銘柄はどこでも簡単に手に入れることができます。まずは、定番銘柄からウイスキーを楽しんでいきましょう。

定番のスコッチウイスキー5選


スコッチウイスキーで定番と言われる銘柄はブレンデッド・ウイスキーが多いです。スコッチのシングルモルトは独特の個性であるスモーキーさが強い銘柄が多く、あまり定番とは言えないものです。


もともとスコッチはブレンデッドが多く、総販売量の8割をブレンデッドウイスキーが占めます。歴史も古く、王道とよばれる銘柄も多くあるのが特徴。伝統のスコッチブレンデッドには、深い味わいが隠されているのです。

第1位:世界で一番飲まれるスコッチ【ジョニーウォーカー・ブラックラベル12年】




日本では「ジョニ黒」と呼ばれ、多くの人に親しまれています。世界一売れているスコッチとなっており、スコッチ界の定番中の定番銘柄です。6世代にも渡り受け継がれてきたブレンド方法で変わらないクオリティのウイスキーを世に出し続けています。


スコッチ特有の少しスモーキーな香りがありつつも全体的に非常にまとまっており、幅広く愛される味わいが特徴です。王道らしく、飲み方もストレート、ロック、ソーダ割とオールマイティに楽しむことができます。


まずはジョニーウォーカーでスコッチの定番を味わってみてはいかがでしょうか。

産地 スコッチウイスキー
種類 ブレンデッド
香り スモーキー
味わい レーズンやドライフルーツのような甘み
アルコール度数 40%
価格 833円〜


第2位:40種以上の原酒をブレンドしたフルーティーさ【バランタイン・ファイネスト】


こちらも定番中の定番です。40種類以上もの原酒が緻密にブレンドされ、バニラのような香りと、その奥にほんのりとスモーキーさを感じます。独特の甘い風味と、まろやかな味わいのバランスが良く、多くのウイスキー好きを魅了しています。


ストレートもオススメですが、トワイスアップにすることでフルーティかつ豊潤な香りがさらに引き立ち、新たな魅力を垣間見ることができます。バランタイン・ファイネストも申し分ありませんが、余裕があれば名酒と言われるバランタイン17年にも手を出したいところです。

産地 スコッチウイスキー
種類 ブレンデッド
香り フルーティ
味わい バニラのような甘み
アルコール度数 40%
価格 1,154円〜


3位:英国王室も愛した味【シーバスリーガル12年】


スペイサイド地方を代表する銘酒です。古くから品質の良いウイスキーを提供し、英国王室御用達の栄誉にも輝いた経験があります。豊潤な香りと爽やかな後味が特徴で、アルコールのキツさをあまり感じさせないこともあり、初心者にもうってつけの一本となっています。


ロックにすることで味わいがまろやかになり、さらに飲みやすくなるので一度試してみてはいかがでしょうか。全体のバランスが良くまとまっているので、ウイスキー入門にもオススメです。

産地 スコッチウイスキー
種類 ブレンデッド
香り ハーブ、ハニー
味わい バニラやヘーゼルナッツ
アルコール度数 40%
価格 2,633円〜


第3位:マイルドな飲み口で人気【カティサーク】


帆船のラベルが印象深いカティーサークはマイルドな飲みやすさで人気を集めています。スコッチ特有のピート(泥炭)臭が少なく、スモーキーな香りが苦手な方でもゴクゴクと飲むことのできる銘柄です。


甘みが押し出された味わいと、香りの爽やかさのバランスが良さはソーダ割との相性が良く、とてもフレッシュな喉越しを楽しむことができます。まさに万人に受けるウイスキーと言えるでしょう。

産地 スコッチウイスキー
種類 ブレンデッド
香り リンゴのようにフルーティかつスモーキー
味わい マイルド
アルコール度数 40%
価格 1,444円〜


第4位:甘く、それでいてスパイシー【デュワーズ】


特にアメリカで絶大な人気を誇るデュワーズ。その最大の特徴はマイルドさとスパイシーさの共存です。40種類の原酒がブレンドされており、甘みのある味わいの後に残るほのかなスパイシーな風味がさっぱりとさせてくれます。


おすすめの飲み方は何といってもソーダ割。キリッとした飲み口にソーダを合わせることにより、切れ味を楽しむことができます。癖も少なく、ウイスキー初心者にとっても手に取りやすい銘柄です。

産地 スコッチウイスキー
種類 ブレンデッド
香り すっきり
味わい 甘さの後スパイシー
アルコール度数 40%
価格 1,420円〜


第5位:日本との馴染みも深い高級スコッチ【オールドパー・シルバー】


オールドパーは岩倉使節団が1873年に持ち帰ってきた一品ということもあり、日本との馴染みが深い銘柄です。オールドパー・シルバーはノンエイジですが、非常にバランスが良く、飲みやすいので様々なシーンで楽しむことができます。


特に、ソーダ割にすることで、本来持つ爽やかな香りが花開き、弾けるような爽快な喉越しを味わうことができます。どの料理にも合わせやすく、まさに食卓にあると重宝する一本です。 

産地 スコッチウイスキー
種類 ブレンデッド
香り フレッシュ
味わい キレがありスモーキーな風味
アルコール度数 40%
価格 2,624円〜


定番のアメリカンウイスキー5選


バーボンを含むアメリカン・ウイスキーの特徴はバニラやカラメルを連想させるようなスイートな味わいと軽やかな口当たりです。原料はトウモロコシの比率が多く、熟成樽はホワイトオークの使用率が極めて高いので、バニラのような甘い香りもナッツ類の持つ香ばしさをウイスキーに与えてくれます。


これから紹介する5つの銘柄は特によく飲まれる銘柄なのでチェックしてみてください。アメリカン・ウイスキーの魅力を発見しにいきましょう。

第1位:世界で最も愛されるアメリカンウイスキー【ジャックダニエル・ブラック】


アメリカウイスキーと言えばバーボンのイメージですが、ジャックダニエルはテネシー州で作られるテネシーウイスキー。アメリカンウイスキーの中で最も多くの人に飲まれている銘柄です。


サトウカエデの木炭を使用したチャコールメローイングという特殊な濾過工程を踏んでおり、バニラ・キャラメルと表現される滑らかな甘みに定評があります。


ジャックダニエルはロックで飲むのがおすすめです。本場テネシーでもこの飲み方が最も愛されているのでぜひ試してみたいですね。まずはジャックダニエルでアメリカンウイスキーを堪能してみましょう。

産地 アメリカ
種類 ブレンデッド
香り バニラのような甘さ
味わい カラメルのようにスウィート
アルコール度数 40%
価格 2,156円〜


第2位:厳選された原料の豊かな風味【フォアローゼズ】


バーボンを代表する銘柄です。最大の特徴は契約農家からのみ提供される良質な原料。上質なコーン、大麦を使うことで好き嫌いが分かれるバーボン特有の風味を取り除くことに成功しています。


バラのように芳醇な香りにスパイシーな味わいを持つフォアローゼズは非常に重厚で、ビターチョコレートなどと抜群の相性を誇ります。


ストレートで味わいを堪能することで、その魅力をさらに感じることができるでしょう。飲みごたえ抜群のバーボンらしいバーボンといえます。

産地 アメリカ
種類 ブレンデッド
香り バラのような香り
味わい スパイシー
アルコール度数 40%
価格 1,494円〜


バランス良く滑らかな口当たり【ジムビーム】


日本ではCMでもお馴染みのバーボンで、コンビニなどで見かけた方もおおいのではないでしょうか?原料に「デントコーン」という大粒のトウモロコシを使用しており、バランスの良さと飲みやすさを実現しています。


バニラのような甘みのある香りに、心地よい飲み口なのでハイボールにすることで、最高の食中酒に様変わりします。揚げ物と非常に相性がいいのでぜひ試してみてください。

産地 アメリカ
種類 ブレンデッド
香り バニラのような香り
味わい バランスよく爽やか
アルコール度数 40%
価格 1,259円〜


第4位:まろやかな飲み口が特徴【メーカーズマーク】


メーカーズマークの最大の特徴は原料に含まれる冬小麦という、他ではあまり使われない原料を使っている点です。冬小麦の風味がメーカーズマーク特有のふくよかさと口当たりを表現しており、他のバーボンとの違いを決定づけています。


ちなみにボトル上部にある赤い封蝋は現在も手作業で進められており、瓶ごとに違った表情を見せてくれます。おすすめの飲み方はまろやかさをダイレクトに味わえるストレートと、口当たりの良いハイボール。どんなシーンでも使えるオールマイティな銘柄です。

産地 アメリカ
種類 ブレンデッド
香り  オレンジ・ハチミツ・バニラ
味わい バニラのような甘みと小麦の風味
アルコール度数 45%
価格 2,419円〜


第5位:スパイシーで重厚なテイスト【ワイルドターキー・スタンダード】

 

バーボンは原料に51%以上のトウモロコシを使うことが決められていますが、ワイルドターキーはバーボンの中でもっともトウモロコシ使用率が低い銘柄です。代わりにライ麦を多く使用しており、独特なスパイシーな味わいと重厚な質感を持ち合わせています。


香りは甘く、スパイシーな味わいとのバランスは絶妙で、ストレートで飲むことによりその真価を発揮します。飲みごたえがあるので、かっこよくウイスキーに浸りたいときにはぴったりの一本です。

産地 アメリカ
種類 ブレンデッド
香り コーン
味わい バニラとカラメル
アルコール度数 40.5%
価格 2,662円〜


定番のジャパニーズウイスキー5選


日本人の持つきめ細かさと高い技術力により年々世界的に評価が上がっているジャパニーズウイスキー。ウイスキーの国際品評会でも毎年のように日本の銘柄が受賞し、評価を得ています。


ジャパニーズウイスキーの特徴はなんといっても繊細で優しい飲み口。食事にも合うまろやかな銘柄が多く、非常に飲みやすいです。


これから紹介する銘柄は日本を代表するブランドばかり。ぜひ手にとって、日本のウイスキーを嗜んでみてください。

第1位:フルーティで飲みやすいシングルモルト【山崎】


ウイスキーに詳しくない方でも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか?日本を代表するシングルモルトです。


京都の山崎蒸溜所で精製される山崎の特徴はフルーティな香りと滑らかな口当たりです。ミズナラ、シェリー樽など、様々な樽で熟成させることにより、山崎特有の味わいを作り出しています。もし、山崎を見つけた際は、本来の風味を味合うことのできるストレートで飲むことをおすすめします。


現在、原種の不足により価格が定価の2倍以上に高騰しており、非常に手に入りづらい銘柄ですが、日本人として押さえておきたい一本です。

産地 日本
種類 シングルモルト
香り 華やかで甘い
味わい 甘く滑らか
アルコール度数 43%
価格 5,184円〜


第2位:日本を代表するブレンデッド【響】


日本が世界に誇る高級ブレンデッドウイスキーです。


山崎蒸溜所、白州蒸溜所、知多蒸溜所で作られた原種がブレンドされており、それぞれの特徴を生かす絶妙なバランスで成り立っています。特に知多蒸溜所の原種はモルト以外の穀物で蒸留されるグレーンウイスキーで、響の持つ深い風味のポイントとなっています。


味わいはとてもフルーティーで、初心者でも飲みやすい軽やかさがあります。どの飲み方にも適していますが、まずはストレートで贅沢な味わいを堪能してみてはいかがでしょうか。山崎同様、原種不足により価格が高騰していますが、一度は飲んでみたい銘柄です。

産地 日本
種類 ブレンデッド
香り ローズ、ライチの華やかさ
味わい フルーティ
アルコール度数 43%
価格 9,500円〜


第3位:情熱が生んだ奥深さ【竹鶴ピュアモルト】


竹鶴ピュアモルトは余市蒸溜所、宮城峡蒸溜所で作られたシングルモルトをブレンドして作られたヴァッテッドモルトウイスキーです。


原材料が100%モルトでありながら、ブレンデッドのような飲みやすさを実現させるために多大な情熱が注ぎ込まれブレンドされています。ピュアモルトという珍しい表現はこの製造方法が由来です。


味わいはフレッシュな甘みと、奥に香る微かなスモーキーさが特徴的で口当たりもとても良いです。その飲み方も合いますが、ハイボールにすることでさらに香りが引き立ち、スイスイと飲み進めてしまう爽やかな飲み口になります。比較的簡単に手に入るので、ぜひ探してみてください。

産地 日本
種類 ピュアモルト
香り スモーキーかつフルーティ
味わい フレッシュな甘さ
アルコール度数 43%
価格 4,499円〜



第4位:ライトで爽やかな森香る口当たり【白州】


自然に囲まれた「森の蒸溜所」と言われる白州蒸溜所で作られ、山崎とともに日本を代表するシングルモルトです。南アルプス近くの蒸溜所ということで、非常に水のクオリティが高く、白州の特徴を決定づける要素になっています。


味わいは非常にライトでさっぱり。まさに森の中にいるような清涼感と爽やかさを感じることができ、とても飲みやすい銘柄です。おすすめの飲み方は何といってもハイボール。さらに飲みやすく、ライトになるので食中酒にもぴったりです。山崎より手に入りやすいので、気軽に試してみてはいかがでしょうか。

産地 日本
種類 シングルモルト
香り 森の中のような爽やかさ
味わい 透明感がありさっぱり
アルコール度数 43%
価格 7,790円〜


第5位:重厚かつスパイシーな余韻【余市】




飲みやすいジャパニーズウイスキーが多い中で、こちらは重厚で芳醇なタイプのウイスキーです。北海道の余市蒸溜所はスコットランドと似た風土にあり、製造方法もあいまってスコッチのようなスモーキーさと重厚な風味が特徴となっています。


力強い麦芽とピートの香りのあとに湧き上がる甘みとスパイシーさ、荒々しいと表現されますが、余市ならではのどっしりとした飲みごたえを感じます。個性が強い銘柄ですので、ここはストレートで本来の魅力を味わってみるのも良いでしょう。ハマる人はハマってしまう魅力を持つ一本だといえます。

産地 日本
種類 シングルモルト
香り スパイシー
味わい 荒荒しくどっしり
アルコール度数 45%
価格 5,170円〜


定番のアイリッシュウイスキー3選


アイルランドで作られるアイリッシュウイスキーはオイリーな香りとクリーミーな飲み口が特徴のウイスキーです。シングルスポットスチルと呼ばれる3回蒸留する独自の製法をとっており、アイリッシュウイスキー独特の穀物感の強い風味が醸成されます。


代表的な銘柄はこれから紹介する3選。かつてはウイスキー生産量世界一を誇り、近年も再評価されつつあるアイリッシュウイスキーの旅に出かけましょう。

第1位:モルトのふくよかでスイートな味わい【ブッシュミルズ】




アイリッシュウイスキーを代表する銘柄で、400年以上もの歴史を持つ老舗ブランドです。モルトの比率が約50%と他のブレンデッドウイスキーに比べて高く、その分ふくよかな香りを楽しむことができます。


後味はさっぱりしていてスコッチに比べてクセが少ないので飲みやすくなっています。ウイスキー入門にも最適な一本です。まずはストレートで味わい、アイリッシュウイスキーの特徴を感じてみてはいかがでしょうか。

産地 アイルランド
種類 ブレンデッド
香り 麦由来のふくよかな香り
味わい フレッシュな果実
アルコール度数 40%
価格 2,364円〜


第2位:オイリーかつ爽やかで飲みやすい【ジェムソン・スタンダード】


アイリッシュウイスキーの中で最も多くの人に飲まれているブランドです。実にアイリッシュウイスキーの4本のうち3本はジェムソン言われるほどで、アイリッシュウイスキーを牽引する存在といえます。


香ばしさとオイリーな風味が特徴ながら、シングルスポットスチルによって生まれる口当たりの良さとのバランスが絶妙で、非常に飲みやすい銘柄です。


どんな飲み方にも合いますが、ハイボールにすることでさらに滑らかな口当たりを感じることができるでしょう。世界一のアイリッシュウイスキーをぜひ堪能してください。

産地 アイルランド
種類 ブレンデッド
香り 香ばしく微かにシェリー
味わい スパイシーさの中に甘み
アルコール度数 40%
価格 1,871円〜


第3位:フルーティでスッキリとした味わい【タラモアデュー】


ジェムソンに続き2番目の売り上げを誇るアイリッシュウイスキー。世界各地で愛されており、バーの定番商品となっています。香りはアイリッシュ特有の穀物の風味、味わいはフルーティな甘さで、スッキリとした飲み口が特徴です。


味がしっかりとしているので、水割りにしても味わいを損なわずに香りを立たせることができます。またオイリーな風味も持ち合わせているので、ハイボールにして揚げ物と合わせても抜群の相性です。

産地 アイルランド
種類 ブレンデッド
香り 大麦の風味
味わい すっきりフルーティ
アルコール度数 40%
価格 2,464円〜


定番のカナディアンウイスキー3選


カナディアンウイスキーはブレンデッドが大半を占め、5大ウイスキーの中で最も軽くてマイルドな味わいを特徴としています。


トウモロコシを原料としたベースウイスキーと、ライ麦を主な原料にしたフレーバリングウイスキーをブレンドする製法が用いられ、カナディアンウイスキーの飲みやすさに繋がっています。


おすすめするのは以下の3つ。軽く、飲みやすいカナディアンウイスキーはアルコールぽさが苦手の方にもってこいのウイスキーです。

クセがなく、気持ちの良いスパイシーさも持ち合わせる【カナディアンクラブ】




カナディアンウイスキーといえばカナディアンクラブ、という方も多いのではないでしょうか。カナディアンウイスキーを代表する銘柄として広く愛されているブランドです。


ブレンデッドウイスキーは基本的に熟成されたウイスキー同士をブレンドして完成です。しかしカナディアンクラブではブレンドされたウイスキーをさらに熟成させることにより、まろやかさと飲みやすさを実現させています。


味わいは飲み口柔らかくクセがないものの、ほのかに感じるスパイシーさがアクセントとなっています。おすすめの飲み方は爽やかなハイボール。食事に合わせることでその魅力を存分に発揮するでしょう。

産地 カナダ
種類 ブレンデッド
香り 爽やか
味わい すっきりと癖がない
アルコール度数 40%
価格 1,062円〜


甘みと軽さの中に光る高級感【クラウンローヤル】


かつては英国王への献上品としても用いられたクラウンローヤル。ボトルも高級感があり、所有欲をくすぐられます。


味わいはカナディアンウイスキーらしい軽い飲み口とスッキリした風味、そしてその後に残る上品な甘みがなんともいえない高級感を演出してくれます。じっくりと味わいたい、という方はぜひストレートかロックでお楽しみください。晩酌のお供に最適なブランドといえます。

産地 カナダ
種類 ブレンデッド
香り 豊潤
味わい すっきりとした後に上品な甘み
アルコール度数 40%
価格 2,147円〜


メープル香るカナディアンウイスキーの異端児【コリンウッド】


他のカナディアンウイスキーとは少し違った風味をもつブランドとなります。最大の特徴はホワイトオーク樽で熟成させたあとにメープルウッド樽で後熟成させる点です。


この工程を踏むことにより、カナディアンウイスキー特有の飲みやすさにメープルの芳醇な香りをプラスさせることに成功しています。ストレートでメープルの風味や甘みを堪能してみてはいかがでしょうか。

産地 カナダ
種類 ブレンデッド
香り ほのかにメープルの甘み
味わい すっきりかつメープルのスウィートさ
アルコール度数 40.5%
価格 3,443円〜


ウイスキーの美味しさをさらに引き出す3つのコツ

様々な美味しいウイスキーを紹介してきましたが、ただ飲むだけでは魅力を十分発揮できずもったいないですよね。ウイスキーは繊細な風味、味わいを持つので少しのこだわりで本来の特徴を最大限に楽しむことができます。


チェックするポイントはグラス、飲み方、おつまみの3つ。お気に入りの一本をさらに楽しむために、この3点をすこしこだわってみましょう。

ウイスキー香りや味わいを引き出すグラス3選

よりウイスキーを楽しみたい方はグラスにもこだわってみましょう。ウイスキーはとても繊細で複雑な味わいを持っているため、グラスによっても印象が大きく変わります。良いグラスだとウイスキーの飲み口がまろやかになり、より味わいや風味を堪能することができるのです。


口当たりがよくなるリム部分の薄いグラス、香りが充満するボウル部分がくびれているグラスなどがあり、飲み方によっても選ぶグラスは変わってきます。

グラスにこだわることでワンランク上のウイスキーライフを手に入れましょう。

1位:ウイスキーの華やかな風味を堪能できる【グレンケアン・ブレンダーズモルトグラス】

定番中の定番のウイスキーグラスです。リム部分が薄くなっており口当たりが良くなる他、ボウル部分がくびれており、ウイスキー本来の香りを最大限引き立たせてくれます。

世界中のブレンダーが蒸溜所で実際に使われており、品質に信頼が置けます。しかもリーズナブルに手に入れることができるので、初心者の最初のグラスにもぴったりでしょう。

テイスティンググラスはストレートで飲むためのもの。手に入れたウイスキーを飲む際はまずグレンケアンのグラスで味わってみましょう。

第2位:見た目にも美しいロックグラス【ダ・ヴィンチクリスタル オールドファッション】

ウイスキーをロックで楽しみたいという方にはこちら。イタリアのダ・ヴィンチクリスタルが誇るロックグラスです。手に持った時に感じるずっしりとした重量感とクリスタルの装飾が飲む人の気分を高揚させてくれます。

飲み口もよく、氷とグラスのぶつかる音も大人の時間を演出してくれそうです。晩酌の相棒として持っておきたいグラスですね。

第3位:うすはりグラスで極上の口当たり【松徳硝子うすはりタンブラー】

唇をつけるリム部分が薄く仕上がっているのが特徴。口当たりが非常にまろやかになり、ハイボールの爽やかさをさらに楽しむことができます。職人が手作業で丁寧に作り上げ、うすはりに仕上げたタンブラーなので愛着も湧きますよね。

ウイスキー専用ではないのですが、一度うすはりグラスの魅力を知ってしまうと戻ってこられないほどの違いがあります。ぜひ食事中のお供にしてみてはいかがでしょうか。

ウイスキーの風味を堪能できる飲み方3選

ウイスキーには実に様々な飲み方があり、それぞれ特徴があります。飲み方によって香り、味わいが全く変わってくるのです。銘柄の特徴に合わない飲み方を選んでしまうとせっかくの香りや風味が損なわれてしまうことも。

銘柄本来の味を楽しみたいのならストレート、さっぱり爽やかに楽しみたいならソーダ割と状況に応じた飲み方を選択することで更にウイスキーを楽しむことができます。

それでは、ウイスキーの飲み方の種類と特徴を紹介していきましょう。

1位:ウイスキー本来の美味しさを感じられる【ストレート】

ストレートはその名の通り、そのままウイスキーを味わう飲み方です。割りものを一切使わないのでウイスキー本来の風味や香りを味わうことができ、初めて飲むウイスキーはストレートで飲んで特徴を把握するのが良いでしょう。

特に高級な年代物や、独特な癖を楽しむタイプのウイスキーは、ストレートで飲むことによってその魅力を存分に感じることができます。まずはストレートでウイスキーの特徴を把握してから色々な飲み方に挑戦してみてはいかがでしょうか。

第2位:ウイスキーの香りを体験したい人に【トワイスアップ】

ウイスキーと常温の水を1:1で割る飲み方をトワイスアップといいます。ちなみに水割りはウイスキーに対して2倍から3倍の水とウイスキーと氷で割ったものなので、トワイスアップとは違う飲み方になります。

トワイスアップはウイスキーの香りを一番楽しめる飲み方。ウイスキーは20℃ほどのアルコール分が一番香りが立つと言われているため、香りを楽しむにはトワイスアップはうってつけの飲み方となります。

甘い香りを持つバーボン、スモーキーな風味を持つスコッチ全般と相性ばっちり。また、アルコール濃度が下がり飲みやすくなるため、お酒が苦手な人にもおすすめです。ぜひ、お持ちのウイスキーでトワイスアップを試してみましょう。

日本でも大人気【ハイボール】

ウイスキーをソーダで割る飲み方をハイボールといいます。近年、日本で流行っていますよね。ハイボールの普及によってウイスキー人気が高まっているといっても過言ではないでしょう。

口当たりがよく飲みやすいため、どんな料理にもあい、食中酒として非常に優秀です。ハイボールには、爽やかで癖の少ない銘柄が合います。デュワーズなどはまさにハイボールにうってつけで、スイスイと飲み進めることができますよ。

ウイスキーが少し苦手な人にもおすすめですので挑戦してみてはいかがでしょうか。

ウイスキーの芳醇さを引き立たせるおつまみ3選

ウイスキーのお供であるおつまみによっても味わいや香りの受け取り方が変わってきます。

飲んでいるウイスキーにマッチしたおつまみを食べることで、旨味の相乗効果が起こり、さらなる風味や味わいを楽しむことができるのです。

スモーキーなウイスキーには燻製料理が合いますし、潮の香りがするウイスキーには海鮮が合います。おつまみにもこだわることで、ウイスキーの魅力をさらに引き出していきましょう。

1位:スモーキーなウイスキーには燻製食品を【なとり 一度は食べていただきたい燻製チーズ】

スコッチなどスモーキーさが特徴のウイスキーにはスモーキーな燻製されたおつまみがよく合います。スモークチーズはその代表的な例と言っていいでしょう。燻製されたもの同士、風味も似ておりお互いの長所を存分に生かしてくれます。

ストレートやトワイスアップで薫香を味わいながら楽しんでみるのがオススメです。他にもいぶりがっこローストナッツなどの燻製食品も試してみましょう。

甘さと風味の極上のマリアージュ【ROYCE’ 生チョコレート】

「ウイスキーといえばチョコ」のイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。チョコはだいたいウイスキーに合います。特に生チョコは、口に入れて溶け出す滑らかさ、甘みとウイスキーの風味が極上にマッチします。

癖の強いウイスキーより、フルーティ、もしくはバニラのような香りを持ったものと合わせると良いでしょう。常温のストレートと共に口に含めば幸せな時間を堪能することができますよ。

第3位:ワイルドなウイスキーに合う【テング ビーフステーキジャーキー】

あまりウイスキーのつまみのイメージはないかもしれませんが、肉の旨味が凝縮されたビーフジャーキーはスッキリとワイルドな風味を持つバーボンなどとよく合います。歯ごたえもあり、旨味の余韻も長いので、の見ごたえのある銘柄を選ぶとなお良いでしょう。

ストレート、ロックはもちろんのこと、肉の脂分を流してくれるハイボールもおすすめ。ぜひビーフジャーキーをアテにワイルドなウイスキータイムをお楽しみください。

美味しいウイスキーを片手に最高の晩酌を

いかがでしたでしょうか?とっつきづらそうに思えたウイスキー選びのハードルも下がったのではないでしょうか。少しの知識があれば、美味しいウイスキーを見つけることは簡単にできます。

ぜひ、この記事で紹介したことを参考に美味しいウイスキーを探してみてください。お気に入りのウイスキーを手に入れれば、毎日の晩酌がちょっぴり特別な時間に様変わりします。楽しいウイスキーライフを!