ワインセラーのおすすめ9選|ワインの温度管理や保存方法を紹介

「ワインの温度管理って難しそう…」
「ワインセラーってどうやって選べばいいの?」

「赤ワインは常温、白ワインは冷やして」など、初心者にとっては「何だかワインって難しそう…」という話が聞こえてきて、ワインの保存や取り扱いにとっつきにくいイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

温度管理をはじめとしたワインの保存方法は、実はとてもシンプル。また、ワイン保存に最適な環境を簡単に実現する家庭用ワインセラーも、小型でリーズナブルなものが今はたくさん開発されています。

本記事では、ご家庭でも導入しやすいワインセラーを9モデルをご紹介し、加えて最適なワインの保存方法について、開栓前・後共に解説しています。
ワインに優しい最適な環境を知ることで、今後迷ったり恐れたりすることなくワインを扱い、楽しむことができるようになりますよ。早速見ていきましょう。

目次

ワインは適温に冷やすことで最高の状態で味わえる


ワインを美味しく味わうためには、適温まで冷やすことが重要です。
本項では、ワインの温度変化による影響や温度管理の重要性についてご紹介します。

赤ワインもある程度冷やそう


「赤ワインは常温で、白ワインは冷やして」など、あまりワインを飲まない方でも、温度管理に関する定説を聞いたことがある方も多いでしょう。
しかし「赤ワインは常温で」は、涼しい気候のワイン発祥の地、ヨーロッパでの話。
気温が高くなる日本では、赤ワインもある程度冷やすことで、ベストな状態で味わうことができます。

ワインは温度変化によって劣化する


ワインは急激な温度変化で劣化しやすいお酒です。急激な温度変化による劣化の代表例には以下のものがあります。

  • 内部のワインが膨張して、ワイン液が吹き出す
  • 内部の空気が膨張してコルクを押し上げる
  • ボトル内の空気の膨張と収縮で外気を取り込み、酸化が進む

特にワイン劣化の最大の原因の一つが、空気に触れることで起こる「酸化」です。環境温度の急変は、上記のようにボトル内のワインと空気の状態を変化させ、酸化を引き起こします。
そのため、一定の温度で保管するのが理想になります。

また「一定」と言っても、極端な高温・低温に晒し続けるのも良くありません。
30度を超える暑い場所に長期保管すれば、苦み・酸味が強くなり、腐敗した香りがすることもあります。
反対に、冷蔵庫のような3~5度の寒い場所に長期保管すると、ワインの酸のバランスが崩れて味が落ちます。
「適温を一定に保つ場所」に保管するのがワインにとって最適なのです。

適温で保存することで熟成が進み味わいが深くなる


人を引きつけるワインの面白さの一つが、「瓶詰めされた状態でもゆっくりと熟成し、味や香りが変わる」ことです。ただし、良い熟成を引き起こすためには先にも述べた「適温保存」が不可欠。

ワインの熟成を進めるための適温は12〜15℃です。温度に加えて以下の要素も重要になります。

  • 直射日光を避ける暗い場所
  • 乾燥しすぎない場所
  • 振動や匂いの少ない場所

上記のワインにとって適切な環境が整った場所では、10〜20年の長期熟成にも耐え、味の変化を最大限に楽しむことができるのです。

続いて、ワイン保管に必要な要素を、家庭でも手に入れるための知識をご紹介します。

ワインの劣化を防ぐにはワインセラーでの保管がおすすめ!


ワインを劣化させずに保存するためには、ワインセラーがおすすめです。

なぜワインセラーが良いかというと、ワインの保存に重要な以下の5つのポイントを簡単に実現できるからです。

  • 温度…12~15℃
  • 湿度…65~80%
  • 明るさ…暗い場所
  • 匂い…強い匂いのものがない場所
  • 振動…少ない場所

先述したように、熟成を進め、高温・低温劣化を防ぐために適切な温度が12~15℃です。

また、ワインのコルク栓は乾燥で縮みやすく、隙間から酸素が入ります。酸素はワインが酸化する直接の原因ですので、ひどい場合は開けた時点で香りや味が飛んでいたり、酸味が強くなっていることがあります。ですので、適温に加えて多湿な環境が理想です。

暗い場所が良い理由は、ワインを劣化させるスピードが最も速いのが「光」だからです。日光の紫外線が最たる例ですが、実は蛍光灯の光も良くありません。
コルクは匂いを吸収するので、強い匂いがあるものの近くにワインを保存すると匂いが移ります。
さらに振動もワインの味を落とします。輸送中の振動はもちろんですが、冷蔵庫のモーターや扉の開閉の振動も良くありません。

上記の条件が揃う場所を日本の一般住宅内で用意するのはかなり難しいです。特に「温度・湿度」の管理の難易度は高く、常に湿度65〜80%の場所はおそらくカビだらけでしょう。

ワインセラーであれば、リーズナブルなものであれば1~3万円程度で手に入り、上記の5つのポイントを満たしてワインの保存が可能なのです。

ワインセラーでの保存方法


家庭でのワイン保管にはワインセラーが最適ということが分かりましたが、本項では実際にワインセラーで保存する際のポイントをご紹介します。

「長期保存」か「短期保存」で機能を選ぶ


ワインを長期保存する場合は「加温機能」付きのワインセラーを選びましょう。冷却機能しかないセラーの場合、外気温につられて庫内の温度も下がってしまいます。
加温ヒーターがあれば、寒くてもセラー内の温度を12〜15℃の一定に保つことができ、長期の保管でも安心です。ただし1〜2ヶ月程度の保存ですぐ飲む場合は、加温機能はそこまで気にする必要はありません。

湿度に関しては、1万円程度の低価格帯のセラーには湿度管理機能が無いものが多いです。
乾燥する時期は水の入ったコップを一緒に入れるなど、湿度を保つ工夫が必要なこともあります。また水を入れて乾燥を防ぐ「保湿トレイ」が付いているモデルも発売されています。

日本は比較的多湿なため、湿度に関しても短期保存の場合はそこまで気にしなくても大丈夫です。
ただし、10年以上の長期熟成をするなら、自動湿度管理ができるハイスペックなワインセラーがおすすめです。

保存は赤ワインと白ワイン一緒でOK


ワインの保存に関してよくある質問が「ワインの種類(色)で分けるべき?」ですが、保存する環境は全て同じで大丈夫です。
ワインの熟成が進む温度や湿度、高温・低温劣化する温度など、適切な環境はワインの種類によって変わりません。赤ワイン、白ワインはもちろん、シャンパーニュなどのスパークリングワインや、赤と白の中間のようなロゼワインも同じです。
ですので、全てのワインを同じセラーで保管しても問題ありません。

飲む際の適温はワインの種類で異なる

保存に最適な温度と美味しく飲める温度は異なります。以下に、飲む時に理想的な温度をワインの種類別に記載します。

  • 赤ワイン15~18℃
  • 白ワイン6~9℃
  • スパークリングワイン5~8℃
  • ロゼワイン7~14℃

温度が上がることで酸味や渋みをまろやかにし、甘みが引き立つため、渋いワインが多い赤は高めの温度が理想。
白ワイン、スパークリングは酸味や果実味、爽やかさを引き立たせるためにある程度冷やして飲むのが良いです。特に甘口ワインほど甘さとのバランスを取るために冷やすのがベター。
ロゼワインはものによりますが、辛口ほど高めの温度、甘口ほど冷やすのが基本です(これは全ての種類に当てはまります)。

赤ワインはワインセラーから出してすぐでも適温に近いですが、白・スパークリング・ロゼはある程度冷やす必要があります。飲む前に冷蔵庫に30分ほど入れておくと良いでしょう。

「ワインクーラー」という容器を使うと短時間で冷やせるのでおすすめです。

ワインを冷やすおすすめワインセラー9選


本項では、おすすめの家庭用ワインセラーを9モデルご紹介します。

ワインセラー入門におすすめのリーズナブルなものから、本格的な長期保存も可能な専門メーカーの製品まで幅広く取り上げました。きっとぴったりの一台が見つかりますよ。

ワインセラー入門に最適なコンパクトモデル【ルフィエール ワインセラー 12本収納 LW-S12】


必要十分な機能にお手頃価格で、amazonや楽天でトップの売れ行きを誇るワインセラー。
幅28cmで気軽に設置できるコンパクトサイズに、シャンパンボトルやドイツワインのロンングボトルを含む12本が収納可能。2台並べて置いても邪魔にならない手軽さが魅力です。

「ぺルチェ方式」という電力で温度管理をする冷却方式を採用。冷蔵庫のようにモーターを使用しないため、低振動で静音性も高く、本体価格も抑えられるのがメリットです。

フロンなど、熱を奪うと気化してガスが発生する物質を使用しないため、フロンガスが発生せず環境に優しいのもポイント。
フロンガスはオゾン層の破壊や地球温暖化の原因とされています。

周囲温度−15℃の十分な冷却能力を持ち、ガラス扉とLEDブルーライト搭載で扉を開閉しなくてもボトルを確認しやすく、温度変化を防げるのも魅力。
デジタル温度計とタッチパネルで、低価格帯のセラーながら温度管理はばっちりです。

注意点としては、加温機能がないため外気温が低すぎる時に温めができないこと。また湿度管理機能が無いので、長期熟成よりも短期的なデイリーワインの保存に最適。
ワインセラーの入門機としておすすめの一台です。

価格 14,280円
冷却方式 ペルチェ式
収納本数 12本
加温機能 無し
湿度管理機能 無し

冷却力の高い薄型ワインセラー【ルフィエール ワインセラー 18本収納コンプレッサー式 C18SL】


幅29cmの薄型コンパクトタイプかつ18本収納で、家庭用には便利な設置のしやすさと収納力が魅力のワインセラー。</span

「コンプレッサー式」という冷蔵庫にも使われる冷却方式で冷却力が強く、日本の夏の暑さにも負けず素早くワインを冷やせます。また冷却時間も短く済むため電気代の節約にもなるのがメリットです。ノンフロンで環境にも優しい製品。

内部の最下段は傾斜棚になっていて、ボトルを魅せる楽しみもあります。
また、特に年代物の赤ワインに多いワインの沈殿物「澱(おり)」を、ボトルを斜めに立てることで底に沈めることもできます。
こうすることでグラスに澱が入らないようできるので、「次に飲むワインの待機場所」のような使い方も可能です。

ガラス扉とLEDライトで扉の開閉をせずにボトルの確認が容易で、デジタル温度計とタッチパネルで温度設定も簡単で便利です。

加温・加湿機能は無いため長期保存向きでは無い点に注意ですが、冷却力が高いので、気温の高い地域でデイリーワイン向けのコンパクトなセラーをお探しならおすすめです。

価格 41,800円
冷却方式 コンプレッサー式
収納本数 18本
加温機能 無し
湿度管理機能 無し

長期保存もできるコンパクトモデル【FURNIEL/ファニエル 長期熟成型ワインセラー 12本収納】


機能的なワインセラーの製造・販売に定評のある「さくら製作所」が手がける、小型電子レンジ程度の家庭用サイズで長期熟成を実現するワインセラー。

寒い場所でも温度を維持できる「加温ヒーター」に加え、外気の水分を取り入れて循環させることで、ワインに優しい温度・湿度の維持を実現します。

冷却方式はノンフロンのコンプレッサー式で冷却力も高いです。冷却装置にモーターを使用するコンプレッサー式は振動・騒音が不安な部分がありますが、本機は防振処理、静音設計がされているのも嬉しいポイントです。

一般家庭でも使いやすく、なおかつワインを長期熟成できる高機能モデルをお探しならおすすめ。またファニエルシリーズにはより収納力の高い24・65・89本収納モデルもあり、ワインのまとめ買いを頻繁にするならそちらもおすすめです。

価格 43,237円
冷却方式 コンプレッサー式(防振処理・静音設計)
収納本数 12本
加温機能 有り
湿度管理機能 有り

ワインの種類に合わせた温度で保存可能【さくら製作所 ワインセラー ZERO Advance 38本収納】


上下段で別々の2温度設定が可能なため、赤と白ワインなど異なる種類のワインを、常に飲み頃の温度で保管することが可能なワインセラー。
温度は0〜22℃の範囲で設定でき、ワインはもちろん、日本酒、生酒、クラフトビールなど低温管理が必要なお酒の貯蔵にも向いてます。

ワインセラーとしては上室16本、下室22本の最大38本の収納力。また日本酒の一升瓶も最大11本収納可能なため、色々飲みたいお酒好きには嬉しい設計。

ガラス扉は遮熱・断熱性能に優れた「Low-E」ガラス2枚を含む3層構造で、紫外線も99%カット。熱への耐性による温度管理と、紫外線からの保護の両面でワインに優しいのがポイント。
扉以外の本体部分の断熱力も高く、冷却効率が高いため省エネ。38本フル収納時での年間の電気代は約5,000円と、ランニングコストがリーズナブルです。

ワインのまとめ買いをよくしたり、ワイン以外のお酒も一緒に保管するならおすすめのモデルです。また2室温度管理はできないものの、同じシリーズで22本収納のコンパクトモデルもあり、価格とサイズを重視するならそちらもおすすめです。

価格 112,722円
冷却方式 コンプレッサー式(防振処理・静音設計)
収納本数 38本
加温機能 有り
湿度管理機能 有り

飲みかけワインの保存にも便利な縦置き【BESTEK ワインセラー 12本収納】


棚を取り外して縦置き・横置きの切り替えが可能な、最大12本収納ワインセラー。
縦置きは飲みかけのボトルの保存や、これから飲むワインの澱を沈めるなど、とても便利な機能です。
ペルチェ方式なので価格もリーズナブルで、静音性が高いのも嬉しいポイント。

加温機能や湿度管理機能は無いので長期保存は向きません。またコンプレッサー式と比べると冷却力が弱いので、気温が高い場所での使用は注意が必要(推奨運転周囲温度は18~26℃)

ワイン好きだけど一人で飲みきれない方や、デイリーワインの保存に手頃な一台が欲しい方にはおすすめです。

価格 13,800円
冷却方式 ペルチェ式
収納本数 横置き時最大12本
加温機能 無し
湿度管理機能 無し

木目の高級感漂うエントリーモデル【PlusQ/プラスキュー ワインセラー 8本収納】


シックな黒色の本体に木製のボトル棚で、リーズナブルながら高級感のあるワインセラー。
冷却方式はペルチェ式で静音性が高いモデルです。

8本収納のコンパクトサイズで、ワインセラーのエントリーモデルとしておすすめ。「そこまで本数は買わないけど手軽にセラーで保管したい」という方にも最適です。
また同じ高級感のあるデザインで収納本数が多いモデルもあります。

周囲環境温度16~32℃の範囲で、周囲温度から約14~15℃まで下げることが可能。加温ヒーターや湿度管理機能は無いので長期保存には不向きです。

価格 12,480円
冷却方式 ペルチェ式
収納本数 8本
加温機能 無し
湿度管理機能 無し

国内シェアNo.1で安心の国産ブランド【フォルスタージャパン ワインセラー ホームセラー FJN-65G BK(ブラック) 18本収納】


ワインの本場フランスでは、ワイン貯蔵庫のことを「ワインカーヴ」と呼び、主に地下室など、ワインの保存に最適な天然の環境を指します。
再現が難しい天然環境であるワインカーブを、機械的に再現したワインセラー「ロングフレッシュ」を1987年に発売し、以来専門家の間で常に評価が高い国内シェアNo.1ブランドがフォルスタージャパンです。
本機は業務用としても取り扱いが多い同社の、家庭用のコンパクトワインセラー。

コンプレッサー式の高い冷却力、かつファンで庫内に冷気を循環させることで温度ムラを減らし、扉の開閉時の変化にも素早く対応。加温ヒーターも備え、温度管理はばっちりです。

また外気の水分を取り込む「加湿循環システム」で高湿度を維持できる上に、庫内の空気を入れ換えることで臭いがこもりません。
また3層ガラス扉は断熱効果が高く紫外線も遮断し、ワイン保管に適した環境を生み出しつつ、省エネ効果も高いです。

庫内が一定時間低温・高温になった場合や、温度センサーの不良を知らせるアラーム機能を搭載。液晶部にエラー内容を表示し、トラブルが一目で分かります。
ワイン保存に重要な5つのポイントをしっかり抑え、なおかつトラブルの検知も早いので、安心できる環境でワインを長期保存するならおすすめの一台です。

また50本以下の家庭用モデルから100本を超える本格派セラーまで、商品バリエーションが豊富なのも専門ブランドの強みです。

価格 52,800円
冷却方式 コンプレッサー式
収納本数 18本
加温機能 有り
温度異常を知らせるアラーム付き
湿度管理機能 有り

スリムな筐体に本格的な機能搭載【Dometic スリムタワーワインセラー(右開き) ST7】


幅約15cmの極めてスリムな本体に、7本のワインが収納可能なワインセラー。
コンプレッサー式の高い冷却力に加え、3層ガラス扉でワインに有害な紫外線をカット。庫内温度異常時にはアラームとデジタル表示の点滅で知らせてくれるなど、スリムなだけではない機能性の高さが魅力です。

冬場でも安心な加温機能を搭載。また乾燥を防ぐための、水を入れて設置できる保湿トレイ付きです。

スリムで置き場所に困らない上、キッチン棚などにビルトイン設置も可能で設置のしやすさが抜群に良いモデルです。
コンパクトなセラーが欲しいけど機能面も妥協したく無い方には特におすすめ。ただしシャンパンボトルなど、特殊な形状や大型のボトルは入らない点は注意です。

価格 56,955円
冷却方式 コンプレッサー式
収納本数 7本
加温機能 有り
温度異常を知らせるアラーム付き
湿度管理機能 保湿トレイ付き

本場フランスの歴史ある専門メーカー【EUROCAVE ワインセラー Compact59 収容本数38本】


1976年に世界初のワインセラーを開発した、歴史あるワインの本場フランスの専門メーカー「ユーロカーブ」
本機「コンパクト59」は、ユーロカーブこだわりの機能を家庭用サイズに落とし込んだ高機能モデルです。

コンプレッサー式の高い冷却力に加温機能も備え、通年で10〜14℃の温度をキープ。また庫内壁が湿度を検知して常に50%以上の湿度を維持し、ワインに最適な温度・湿度を実現します。
冬季など乾燥する時期には保湿材で調整でき、多湿の場合は受け皿に排水されるなど多様な気候に対応します。

コンプレッサー式ながら振動がワインに伝わらない防振対策を各所に配置。ガラスドアは紫外線をカットし、通気孔を通して空気を循環させ庫内の空気を綺麗に保つため、振動・光・匂い、全ての面で配慮が行き届いています。

また、キッチン下などにビルトイン設置も可能で、引き出し棚が付属しワインの出し入れがスムーズ。日常の食事にワインを取り入れるのにもぴったりな設計です。

本場の専門メーカーならではの、本格的なワインの保存環境を手に入れたいならおすすめです。

価格 370,000円
冷却方式 コンプレッサー式
収納本数 38本
加温機能 有り
湿度管理機能 有り

ワインセラーがない場合の保存場所は冷蔵庫がおすすめ


前項でおすすめのワインセラーをご紹介しましたが、なかなかすぐには用意できないという方もおられるはず。そんな時におすすめの保存場所は冷蔵庫です。
冷蔵庫内の温度は4〜5℃で、乾燥・匂い・振動などもあり最適な環境ではありませんが、短期保管であれば十分可能です。本項では、ワインを冷蔵庫で保存する方法をご紹介します。

冷蔵庫でワインを保存する方法


冷蔵庫でワインを保存するには以下の4つを行いましょう。

  • 1.コルク部分をラップでくるんで輪ゴムで止める
  • 2.プチプチ(梱包材)で全体(コルクも忘れずに)を包む
  • 3.上から新聞紙でぐるぐる巻きにする
  • 4.横に倒して保存(冷風の吹き出し口から遠いところ)

まずワインセラーと比べて冷蔵庫の欠点は、乾燥とモーターや扉の開閉による振動です。
コルクをラップで巻くことで冷蔵庫内の空気に触れないようにし、極端な乾燥を防ぎます。またボトルを横に倒すことで、ワイン液がコルクに触れて湿り気を保ち、乾燥予防になります。

プチプチなどの緩衝材や新聞紙で包むのは、乾燥と振動両方からの保護に加え、庫内の蛍光灯などの光や、食品の匂いの影響を抑える効果もあります。
またキムチなど強いにおいの食材をワインの近くに置かないようにしましょう。

冷蔵庫内で一番おすすめの場所は温度変化が少ない野菜室です。ただし冷風の直撃は著しくワインの温度を下げるため、吹き出し口がある場合はなるべく遠い場所に置きましょう。
また引き出しタイプの野菜室は開閉の度に振動があるため、いずれにせよ長期保存には向きません。

開栓後のワインの保存方法


ワインは開栓後すぐに酸化して味が落ちるもの。なるべく早めに飲み切るか、保存する場合は冷蔵庫保存で大丈夫です。温度が低い方が状態変化が進みにくいということもあります。

開栓後にワインの状態をなるべく保つためには空気に触れさせず、酸化させないことが重要です。
そのためには、ボトル内の空気を抜いて栓をする「ワインストッパー」などの保存グッズを活用しましょう。

ワインストッパーの代表格「vacu vin」


ワインストッパーといえば、ストッパーを装着して本体のポンプで引き上げることで空気を抜きつつ栓ができる「vacu vin(バキュバン)」が定番です。
簡単な手作業で使用でき、本体とストッパー1個セットで価格も1,500円程度。1週間〜10日ほどの保存ができるということで、世界中のワイン愛好家はもちろん、ソムリエなどの専門家にも愛用されています。

また、実は日本酒や醤油など酸化で味が変わる他のボトル製品にも応用できる優れもの。
ワイン好きなら持っておいて損はない便利アイテムです。

バキュバンのシャンパン用ストッパー


先にご紹介したワインストッパーはとても便利な製品ですが、シャンパンやスパークリングワインなど発泡性の飲料には使用できません。
発泡性ワインの保存におすすめなのが同じバキュバンから発売されている「シャンパンセーバー」です。

シャンパン用ストッパーは、スパークリングワインのボトルに被せるだけで泡や風味を保ち、飲み頃を約1週間維持する優れもの。
装着したまま注げるサーバーにもなるので、毎回着脱する手間がなく非常に便利。

シャンパンは好きだけど一度に飲み切れない方にはおすすめです。

被せるだけで使える「アンチ・オックス」


「バキュバンは空気を抜く手作業があって面倒」という方におすすめなのが、ボトルに被せるだけで効果があるプルテックスの「アンチ・オックス」です。

アンチ・オックスは空気を吸い出すのではなく、内部のカーボンフィルターが酸素を吸着してワインに触れさせないという仕組み。

余計な作業がなく本当に被せるだけなので、日頃からよくワインを飲む、日毎に違う種類のワインを飲みたいという方にはストレスが無くとても便利な製品です。

ワインは適温保存で美味しさをキープしよう!


本記事では、ワインの保存に最適な環境や、おすすめのワインセラーをご紹介してきました。
ワインの保存方法で気をつけることは実はとてもシンプル。そして一見敷居が高そうなワインセラーも、リーズナブルで使いやすい製品が色々あることがご理解いただけたでしょう。

今回ご紹介した知識があれば、日頃楽しむデイリーワインもよりいい状態で美味しく楽しむことができます。またヴィンテージワインや高級ワインを長期保存したい方には必須の内容です。

美味しさをキープする保存方法をマスターして、ぜひワインライフをグレードアップしてください。