お店の味を自分で再現!ジンベースのおすすめカクテルレシピ13選
「自宅で気軽にジンを使ったカクテルが作りたい!」
「ジンの美味しい飲み方を覚えたい」
お店で飲んだジンを使った美味しいカクテルを再現したくても、自分で美味しいレシピを見つけるのってなかなか難しいですよね。今回、ジンのカクテルを知りたいという方にジンを使って自宅でも気軽に作れる美味しいカクテルのレシピを紹介します。
本記事を読めば、誰でも簡単に自宅で自分好みのジンカクテルを作れるようになります。好きなカクテルを作れるようになれば、帰宅後の楽しみがさらに一つ増えますね。
まずはジンとはどのようなお酒なのかを知った上で、ジンにピッタリのカクテルをご紹介します。
ジンとは?穀物を原料にした蒸留酒
ジンとは、穀物を原料にした蒸留酒です。代表的な原料は大麦、ライ麦、ジャガイモです。有名なジンの銘柄には、「ビーフィーター」、「タンカレー」、「ボンベイ・サファイア」などがあります。
ジンの特徴は独特のクセのある香りです。製造の過程で、原料である大麦などを発酵させて一度蒸留した後、「ジュニパー・ベリー」、「コリアンダー」、「アニス」など複数の植物成分を加えて再度蒸留を行う際に独特の香りが付けられます。まさにジンの最大の魅力と言えます。
なお、ジンの香り付けに使われる植物成分は銘柄によって異なっており、ほとんどの場合、企業秘密となっています。
ジンは「蒸留酒」に分類されますが、蒸留酒とは、水とアルコールの沸点の違いを利用し、沸点の低いアルコールを気化させ、再度液化させることでアルコール度数を高めて作られるお酒のことです。お酒の分類で言えば、「スピリッツ」に該当します。スピリッツの仲間には、「ウォッカ」「ラム」「テキーラ」などがあります。
日本でジンに似たお酒は焼酎です。もともと焼酎は、日本では気軽に手に入る安い酒という位置づけでしたが、ジンも同様に気軽に手に入るお酒の代表格でした。ジンの本場イギリスでは、産業革命の時期、仕事を終えた労働者が気分転換するためにこぞって愛飲していたと言われています。
現在では、ジンは「ジントニック」などのカクテルのベースのお酒として広く親しまれています。ジンに関する基礎知識を説明したところで、いよいよジンを使ったカクテルについての説明を始めます。
ジンを使ったカクテルを覚えよう!覚えておきたい基礎知識
ジンを使ったカクテルを紹介する前に、まずはカクテルのざっくりした基礎知識を学びましょう。
カクテルは大きく分けて2種類に分類されます。自宅でカクテルを作る際に、まったりとカクテルを楽しみたいのか、さっくりと飲みたいのか気分で使い分けるとより美味しく楽しめます。
カクテルは飲み干すまでの時間で2種類ある
カクテルは飲み干すまでの時間で、「ロング」と「ショート」の2種類に分類されます。カクテルの中に「氷が入っているかどうか」が見た目上の大きな違いです。
下の表に、「ロング」と「ショート」それぞれの大まかな特徴をまとめました。
ロングドリンク | ・氷が入っているため、冷たさがキープされ時間をかけて飲める ・炭酸などで割るためアルコール度数は低めになる ・大きなグラスで作る ・ロックで飲む場合も氷が入っているので「ロングドリンク」扱いとなる ・バリエーションが様々で、お湯やホットミルクを加えた「ホットドリンク」もある |
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ショートドリンク | ・氷が入っていないカクテル ・小さ目めのグラスで作る ・カクテルグラスなど脚のついたグラスで飲む ・ジンの割合が高く、アルコール度数が高い ・時間の経過で味が落ちやすい ・尖った味のカクテルもある |
表から分かる通り、「ロング」は氷が入っており、アルコール度数も低いため、長く美味しくカクテルを楽しむことができます。また、種類も豊富で、お湯かホットミルクを加えた体を温めてくれるものまであるため、初心者が自分好みのカクテルを探しやすいと言えます。
ただし、ジンをロックで飲む方法も分類上は「ロング」になるため、注意が必要です。
続く「ショート」はアルコール度数が高いため、初心者には少々飲みにくいカクテルだと言えます。一杯あたりの量も少ないため、ジンの風味がそのまま残っているカクテルも多くあります。
しかし、しっかりとシェークして作れば、カクテルの中に空気が混じり口当たりが優しいものになります。ストレートでは飲みにくいジンであっても、しっかりとシェークすることにより空気を含んで驚くほどまろやかになります。
「ショート」は、少量のカクテルでほろ酔い気分になれます。「今日はとことん飲むぞ!」と決めた時にピッタリですね。
【ロングドリンク】ジンを使ったおすすめカクテル6選
ジンを使った「ロングドリンク」を紹介します。定番の「ジントニック」から、普段はあまり聞きなれないものまでありますので、ぜひ自分の好きな一杯を見つけてくださいね。
ちなみに他のカクテルにも共通しますが、ジンジャーエールなど炭酸飲料を材料とするカクテルの場合、仕上げでカクテルを混ぜすぎると、せっかくの炭酸が抜けてしまいます。カクテルを混ぜる(ステア)する際には、氷を気持ち持ち上げる程度に留めておくのが、美味しく作るコツです。
ザ!ど定番【ジントニック】
ジンを使ったカクテルといえば、ど定番ですが外せないのが「ジントニック」です。むしろ、あらゆるカクテルの基礎とも言われています。材料と作り方は次のとおりです。
なお、先ほども書きましたが、最後の仕上げで混ぜすぎないようにすると美味しいジントニックが作れます。
・カットライム…1個
・ジン…1/4
・トニックウォーター… 3/4
1.氷を入れたグラスにジンを注ぐ
2.トニックウォーターを注ぎ、ライムを絞り中に落とす
3.軽く混ぜれば完成
ジントニックは、ジンの本場イギリスの労働者の間で大流行したカクテルです。もともとイギリス人は健康飲料としてトニックウォーターを愛飲していましたが、トニックウォーターと安価なお酒の代表であったジンを混ぜて提供したところ非常に好評となり、第二次世界大戦以降、世界中に広がったと言われています。
また、ジントニックからトニックウォーターを抜いた「ジンのライムロック」も、本来のジンの風味が感じられておすすめです。
刺激的な一杯【ジン・バック】
「ジン・バック」は、ジン本来の風味と他の材料の香りを感じられる刺激的な一杯です。さっそく作り方を見てみましょう。
・ジン…2/4
・レモンジュース…1/4
・ジンジャーエール… 1/4
1.氷を入れたグラスにジンを注ぐ
2.レモンジュースとジンジャーエールをを注ぐ
3.軽く混ぜれば完成
ジン・バックの「バック」とは鹿を指します。カクテル名に「バック」が付いているのは、材料の風味をガツンと感じられるカクテルの特徴が、鹿のキックのように強烈だったためという説があります。
レモンジュースを使用していることから、暑い夏にスッキリしたカクテルを飲みたい時に最適です。
シュワーっと爽やかな一杯【ジン・フィズ】
「ジン・フィズ」の特徴は、突き抜けるような爽やかな炭酸です。気分を一新したい時に最適なジン・フィズの作り方をさっそく見ていきましょう。
・ジン – 45 ml
・レモンジュース – 15-20 ml
・砂糖 – 2ティースプーン
・ソーダ水 – 適量
1.シェイカーにジン、レモンジュース、砂糖、氷を入れ、シェイクする。
2.シェイクしたものを氷が入った容器に注ぎ、ソーダ水を加えて軽く混ぜる。
ジン・フィズの「フィズ」は、英語で「fizz」と書きます。「fizz」とは炭酸が抜ける「シュワー」という音の英語圏での擬音語です。
ジン・フィズは名前のとおり、爽快な炭酸を感じられるお酒で、19世紀末にアメリカのニューオリンズで作られました。暑いニューオリンズに相応しい、キリッとした一杯ですね。
男らしい一杯【ジンリッキー】
「ジンリッキー」は「ジンのライムロック」に近い、男らしいカクテルだと言えます。アメリカ軍将校も愛飲したというジンリッキーのレシピをご紹介します。
・ジン – 45 ml
・ライム – 1/2個
・炭酸水 – 適量
1.氷を入れたグラスにライムを搾り、グラスに落とす。
2.グラスにジンと炭酸水を入れ、軽く混ぜる。
3.マドラーでライムを潰して、自分の好みの味に調節する。
ジンリッキーは、アメリカ軍の幹部であったジョー・リッキーが愛飲していたことから名前が付けられたと言われているカクテルです。ジンリッキーは、「ジンのライムロック」に炭酸水を足して作られるため、ジンの独特の風味を一番感じられるカクテルとも言えます。
シンプルだけど奥深い味【オレンジ・ブロッサム】
「オレンジ・ブロッサム」は、簡単に作れますが奥深い味わいが特徴のカクテルです。レシピは次のとおりです。
・ジン
・オレンジジュース…適量
1.氷を入れたタンブラーに材料を全て注ぎ、軽く混ぜる
2.好みでオレンジを飾る
オレンジ・ブロッサムは、非常に簡単に作れるカクテルです。多くのカクテルは、禁酒法時代のアメリカで、質の悪い密造酒をいかに美味しく飲むか知恵が絞られて生まれました。オレンジ・ブロッサムは、禁酒法時代に生まれた代表的なカクテルの一つです。
また、オレンジには「純粋」、「花嫁の喜び」という花言葉があります。そのため、オレンジ・ブロッサムは結婚式でも良く出されるカクテルです。気になる女性と自宅で時間を過ごす際にさりげなく出すと喜ばれるでしょう。
シンガポールの美しい夕焼けの色を持つ【シンガポール・スリング】
「シンガポール・スリング」は、「東洋の神秘」と讃えられるシンガポールの夕焼けの色をモチーフにした美しいカクテルです。気になるレシピをさっそく見てみましょう。
・ジン 45 ml
・チェリー・ブランデー 15 ml
・レモン・ジュース 20 ml
・砂糖 適量
・ソーダ水 適量
1.ジン、チェリー・ブランデー、レモンジュース、砂糖をシェークし、氷を入れたタンブラーに注ぐ。
2.ソーダ水を入れ、軽く混ぜる。
シンガポール・スリングは、発色の良い赤色のカクテルです。もともと、シンガポールのホテルで働いていた中国人バーテンダーが考案したシンガポール・スリングは、味はもちろんですが、自宅でゆっくりと落ち着きながらお酒を飲む時にピッタリのカクテルと言えます。
【ショートドリンク】ジンを使ったおすすめカクテル7選
続いて、「ショートドリンク」を紹介します。ショートは、アルコール度数が高かったり、ジンの風味が強く残ったカクテルが多くありますが、お酒が好きな人やジンの風味が好きな人にとっては、ロックで飲むよりもジンの風味を感じられます。
ビビッドカラーが映える【コスモポリタン】
「コスモポリタン」は、美しい赤色が映えるカクテルです。気分転換にも最適なコスモポリタンのレシピをさっそく見ていきましょう。
・ジン…30ml
・ホワイトキュラソー…10ml
・クランベリージュース…10ml
・ライムジュース… 10ml
・氷…適量
1.ライムジュース、クランベリージュース、ホワイトキュラソー、ジンをシェイカーに入れます。
2.氷を入れてシェイクします
3.シェイカーから氷が出ないように注意しながら、グラスに注ぎます
コスモポリタンはウォッカベースのカクテルですが、ジンと入れ替えて作ることも可能です。名前の由来であるコスモポリタンは、「世界人」や「根無し草」の意味を持ちます。壮大なイメージの名前を持つコスモポリタンを飲みながら様々なことに思いをはせるのも、気分転換に良いですね。
突き刺すような味【ギムレット】
「ギムレット」は、ジンの鋭いとがった味をそのまま感じられるカクテルです。作り方は簡単ですが、飲む人を選ぶ大人のカクテルと言えます。
・ジン – (全量の)3/4
・ライムジュース – (全量の)1/4
1.シェイカーに材料を全て入れる。
2.シェイクした後、グラスに注ぐ。
レシピから分かる通り、ギムレットは非常に簡単なカクテルである分、アルコール度数が高く、ジンの風味をそのまま残したカクテルです。ギムレットは、レイモンド・チャンドラーというアメリカの小説家が書いた「長いお別れ」という作品に出てくる「ギムレットには早すぎる」というセリフで有名になりました。
「長いお別れ」は、2人の男性の友情を描いたハードボイルド作品です。「長いお別れ」に相応しく、ギムレットもハードボイルドな味です。
カクテルの王様【マティーニ】
「マティーニ」は、カクテルの王様とも称されるカクテルです。王道の中の王道であるマティーニのレシピをご紹介します。
・ジン – 45ml
・ベルモット – 15ml
1.上記材料をミキシング・グラスに入れて混ぜる。
2.カクテルグラスに注ぐ。好みによってオリーブを飾る
マティーニはカクテルの王様と言われ、キリッとしたジンの味わいをストレートに感じることができます。辛口のマティーニが好まれ、ギムレットを1滴しか使わない「エクストラ・ドライマティーニ」が流行った時期もあります。「エクストラ・ドライマティーニ」までくると、カクテルというよりはほぼストレートのジンですが、お酒好きな人は試してみるのも良いですね。
美しさと裏腹の刺激的な味【ホワイト・レディ】
「ホワイト・レディ」は、ホワイト・キュラソーを使った、白く美しい見た目が特徴のカクテルですが、見た目とは裏腹にジンの刺激的な香りを直接楽しめるカクテルです。レシピは次のとおりです。
・ジン – 2/4
・ホワイトキュラソー – 1/4
・レモンジュース – 1/4
1.材料を全てシェイカーに入れてシェイクする
2.グラスに注ぐ
ホワイト・レディは、ホワイトキュラソーを使用するため、淡い白さを秘めた美しい色合いのカクテルとして知られています。初めて白いウェディングドレスを着たヴィクトリア女王に因んで名付けられたとも言われています。
ホワイト・レディは、カクテルの材料のうち実に半分をジンが占めることから、見た目とは裏腹にアルコール度数は30%近くになります。今日は静かに、しかししっかりと酔いたいと思った日に最適のカクテルです。
宝石のようなほのかな色合いを持つカクテル【アラスカ】
「アラスカ」は、アレンジするバーテンダーによっても異なりますが、ほのかな色合いを持った美しいカクテルです。味だけでなく見た目も楽しめるため、おすすめのカクテルです。
・ドライ・ジン 3/4
・シャルトリューズ・ジョーヌ 1/4
1.材料を全て混ぜてシェイクする。
2.グラスに注ぐ。
アラスカは、いくつかの種類があります。上に書いた薬草系リキュール「シャルトリューズ・ジョーヌ」を使用すると、黄色い色合いのアラスカになります。また、「シャルトリューズ・ヴェール」を変わりに使用すると緑の色合いになります。「シャルトリューズ・ヴェール」で作ったアラスカを特に「エメラルド・アイル」と呼びます。
美しい色合いを持ったアラスカは、どのヴァリエーションでも非常に目を引く美しいカクテルです。
香りで楽しめるエレガントな一杯【アンジュ】
アンジュという名のカクテル pic.twitter.com/6bpr1vFQhn
— コミュート@永遠ブロンズD (@komyu_to) October 20, 2019
「アンジュ」は、レモンジュースや巨峰リキュールを使用する、味でも香りでも楽しめるエレガントな一品です。食後酒にピッタリのアンジュのレシピは、次のとおりです。
・ドライ・ジン…20 ml
・巨峰リキュール…30 ml
・アマレット…15ml
・レモン・ジュース・・・適量
・ミントの葉、レモンピール
1.ドライジン、巨峰リキュール、アマレット、レモンジュースをシェイカーに入れてシェイクする
2.グラスに注ぎ、上にミントの葉とレモンピールを飾る
アンジュはフランス語で天使を意味するカクテルです。名前に相応しく、巨峰の甘さとミント、レモンの香りなどが楽しめる優しい一杯です。
適度な甘さがあり、食後酒に最適です。食事を終えた後に一杯だけアンジュを飲めば、リラックスしてベッドに入れますね。
爽快感を感じる一杯【アラウンド・ザ・ワールド】
「アラウンド・ザ・ワールド」はミントやパイナップルを使用する、爽快感のある一杯です。レシピは次のとおりです。
・ジン – 50ml
・ペパーミントリキュール – 15ml
・パイナップルジュース – 15ml
1.材料全てと氷をシェイカーに入れ、シェイクする
2.グラスに注ぐ
アラウンド・ザ・ワールドは、飛行機の世界一周路線運航開始記念として開催されたカクテルコンクールで、アメリカ人バーテンダーが考案したものと言われています。コンクールで、アラウンド・ザ・ワールドは優勝しています。
アラウンド・ザ・ワールドはコンクールの雰囲気に相応しく、空を駆け抜ける爽快感を感じさせる一杯です。気分を一新し、明日の活力を得るために最適の一杯です。
簡単なカクテルも多数!ジンのカクテルを美味しく飲もう!
カクテルは作るのが難しいというイメージがありますが、実は自宅でも簡単に作ることが可能です。特にジンは、カクテルのベースとなるお酒の代表格であり、様々なバリエーションのカクテルを作ることができます。
友人からもらったは良いものの、なかなか消費できないジンが自宅に眠っていませんか。ジンを使ったカクテルは簡単なのに非常に美味しいものがたくさんあります。ぜひ、本記事に出てきたレシピを参考にしながらカクテルを作ってみて下さい。自宅で美味しいカクテルが作れるようになれば、帰宅後の楽しみが一つ増えることになりますね。