ジンには種類がある?初心者におすすめ飲みやすく美味しいジン20選
「ジンっていろんな種類があるけど、どれが美味しいんだろう?」
「ジンの種類によってどんな違いがあるのかな?」
細かい分類があるジンは銘柄ごとの個性も様々で、いざ買ってみようと思っても、どれが良いのか迷ってしまいますよね。
当記事では、ジン初心者が知っておくべきジンの細かい種類についてや、おすすめのジンを紹介しています。また、ジンを選ぶ際のポイントや、おすすめの飲み方も解説しています。当記事を最後まで読めば、自身に合ったジンの種類や傾向を理解した上で、好みのジンを見つけることができるはずです。
奥深いジンの世界に足を踏み入れ、充実したプライベートを楽しみましょう。
ジンとは?蒸留酒の1つ
ジンとは、トウモロコシや大麦など穀物を原料とするアルコールにハーブやスパイスなどで香りづけしたお酒のことです。「ウォッカ」「テキーラ」「ラム」と並び、世界4大スピリッツ(蒸留酒)と呼ばれています。
元々は薬として開発されたものであり、1660年頃には解熱剤や利尿剤として使用されていました。しかし、薬としてよりも独特の味わいを持つお酒として人気になり、現在のように単なる蒸留酒として生産されるようになったのです。
ジンと他のスピリッツの大きな違いは、基本の製法としてハーブやスパイス、果実類などのボタニカル(植物由来成分)によって香りづけがされることです。
香り付けにはセイヨウネズの果実である「ジュパニーベリー」がほぼ確実に使用され、独特な香りと複雑な味わいを持つお酒になっています。ジンと言われると、クセが強く飲みにくいお酒であるとイメージしてしまう人も多いでしょう。しかし、実際はすべてのジンが強いクセを持っているわけではなく、初心者向けの飲みやすいジンも多く存在します。
ジンの4つの種類を徹底解説!
ジンは、製法によって4つの種類に分けられます。
- ドライジン:現在主流になっているジン
- ジュネヴァ:昔ながらの製法で作られる、1800年代主流だったジン
- シュタインヘーガー:生のジュニパーベリーを使用しているジン
- オールド・トム・ジン:ドライジンとほとんど同じ製法で砂糖を加えられているジン
それぞれ違った個性を持っており、同じくくりの中でも多種多様な味わいを楽しめるのも、ジンの大きな魅力です。
詳しく見ていきましょう。
ドライジン
ドライジンは、現在最も主流なジンです。基本的に現在においてジンを言えばドライジンのことを指し、ジンの中で最も多くの銘柄があります。
起源は19世紀のロンドンで、ドライジンが「ロンドン・ジン」や「イングリッシュ・ジン」と呼ばれる理由にもなっています。より不純物を除去できる比較的新しい蒸留器である連続式蒸留器が開発された19世紀半ばから製造が開始され、「庶民の酒」として安価で低品質のイメージがあったジンの社会的地位を飛躍的に向上させました。
蒸留回数が多いことから雑味が少なく、キレのあるスッキリと味わいが特徴です。ジュニパーベリーのクセが際立っており、ジン特有の独特な香りと味わいを最もストレートに味わうことができます。
雑味がないためカクテルベースとして使用されることが多く、ジントニックをはじめ、様々なカクテルを楽しむことが可能です。
有名な銘柄としては、「ボンベイ」や「ビーフィーター」、「タンカレー」などが挙げられます。
ジュネヴァ
ジュネヴァは主にオランダで製造されているジンで「オランダ・ジン」や「クラシックジン」とも呼ばれています。「クラシックジン」の名の通り、現在残存しているジンのジャンルの中では最も原型に近い形で製造されているのが特徴です。
ウイスキーと同じように、古典的である程度は原料由来の不純物が残ってしまう単式蒸留器で蒸留を行うので、他のジンよりも蒸留回数が少なくなっており、麦芽を多めに使用することも相まって、原料由来の濃くまろやかな味わいに仕上がります。また、糖化発酵という工程を挟むことで独特の甘みが生み出され、ジンの中では最も深い味わいを楽しむことが可能です。
ウイスキーのようにストレートで飲むのがおすすめで、本場オランダのバーではビールをチェイサーにジュネヴァを楽しむ姿がよく見られます。
有名な銘柄は「ボルス」や「ノールズ」などで、樽で熟成させたものはウイスキーのようにプレミア価格がつくものが多いです。
シュタインヘーガー
シュタインヘーガーはドイツで製造されるジンの1種です。西ドイツの「シュタインハーゲン村」で製造されていることから名付けられました。ドイツではビールを飲む前に飲むお酒として親しまれています。
最大の特徴は生のジュニパーベリーを使用していることです。他のジンでは乾燥させ、成分を凝縮させたジュニパーベリーを使用するのですが、シュタインヘーガーは生のジュニパーベリーを使用することで、ジュニパーベリー由来のクセが抑えられた飲みやすい味わいになっています。ただし、ジュニパーベリーを発酵過程させる工程がある事により、少々独特な発酵風味があり、好みが別れるところです。
控えめな甘みがあり、度数も低くアルコール特有の角の立った味わいを感じづらいため、カクテルベースはもちろんストレートでも美味しく飲むことが可能です。
有名な銘柄は「シュリヒテ」や「ハイト」などです。
オールド・トム・ジン
「オールド・トム・ジン」は、ドライジンが開発される前に飲まれていたジンにならって製造されたものです。当時は蒸留技術が十分に発達していなかったことから、麦芽由来の渋みなどの雑味が残ったジンしか製造することができず、味をごまかすために砂糖が加えられていました。
ドライジンが好まれるようになってくるとともに徐々に姿を消し、あまり見なくなってしまったのですが、現在では創作カクテルのベースとして再び評価が進んでおり、大手だけでなく小規模の蒸留所でも製造されることが多くなってきています。
現在のオールド・トム・ジンは、あえて昔ながらの蒸留方法を採用することによって原料の穀物が持つクセを残し、砂糖によって飲みやすくしています。サトウキビ由来のスピリッツによって加糖している場合もあり、メーカーごとのこだわりが光るポイントです。
再評価されている理由からもわかるように、基本的にはカクテルベースとして使用され、オールド・トム・ジンを使用すると甘く飲みやすいカクテルに仕上がります。
有名な銘柄は「バスタブ・ジン」や「ヘイマンズ」などですが、様々なメーカーが個性的なジンを製造しており、飲み比べれば各社のこだわりを感じることが可能です。
ジンの種類が分かったところで、続いては美味しいジンを選ぶポイントを紹介します。
美味しいジンを選ぶ2つのポイント
各々に合った美味しいジンを選ぶポイントは、以下の2つです。
- 好みの飲み方にあわせて選ぶ
- 香りづけに使用されるハーブもチェックする
上記のポイントをしっかりと定義することができれば、自身にあったジンを簡単に見つけ出すことができるはずです。詳しく見ていきましょう。
好みの飲み方に合わせて選ぶ
まずはどんな飲み方をしたいのか考えましょう。例えばウイスキーのようにお酒本来の味や香りを楽しみたいのか、カクテルベースとして多種多様なカクテルを楽しみたいのかで、自身に合うジンは大きく変わってきます。お酒に強いかどうかで考えても良いでしょう。好みの飲み方が定まったら、先に紹介した4種類のジンから1つの種類を選びます。
先の4種類の中では、「ドライジン」や「オールド・トム・ジン」がカクテルベースとして。「ジュネヴァ」「シュタインヘーガー」がストレートで楽しむのにおすすめです。
「ドライジン」と「オールド・トム・ジン」には辛口が甘口かという明確な違いがあるので、自身の舌にあった方を選びましょう。「オールド・トム・ジン」は好きな人にはたまらないのですが、加糖されている分カロリーが高いのが玉にキズです。
ストレートで飲む場合、ジン特有の香りの中にウイスキーのような深い味わいを感じたいのであれば「ジュネヴァ」を選びましょう。比較的クセの少ない穏やかな味わいが好みなのであれば「シュタインヘーガー」がおすすめです。
「シュタインヘーガー」は少々発酵した風味がありますが、ジュニパーベリー特有の風味が弱く度数が低いので、ジンの入門としてもおすすめです。
もし上記のような基準が自分の中で出来上がっていないのであれば、「ドライジン」を選択すると良いです。「ドライジン」はカクテルベースとして特に優れていますが、ストレートやロックでも楽しめる懐の深さ持っています。迷ったときにはとりあえず「ドライジン」を選べば、ジンの良さをしっかりと体感することが可能です。
香りづけに使用されるハーブもチェックする
香りづけに使用されるハーブも、好みを左右するポイントです。ジンでは香りや風味づけのためにジュニパーベリーをはじめとしたハーブを使用します。使用されるハーブは5〜10種類程度です。蒸留後に直接漬け込んで蒸留するか、ハーブを詰めた容器に蒸留したベーススピリッツを通すことで風味付けを行います。
一般的には、使用するハーブの種類が多ければ多いほど複雑な香りと風味を持つジンが完成します。最初はイメージしづらいと思いますが、使用せているハーブがメーカーごとの個性になっているので、口コミなどをチェックして自分好みの味に近いものを探しましょう。
原料ごとの風味のイメージは以下の通りです。
- スパイシー:コリアンダー、カルダモン、シナモン、ジンジャーなど
- 甘め:アンジェリカ、オリス、リコリスなど
- さわやか:レモンピール、オレンジピールなど
ハーブを意識してジンを飲むようにすれば、自身にあったスパイスの傾向がだんだんわかるようになってくるので、好みのジンが選びやすくなるはずです。
種類別!初心者でも飲みやすい美味しいジン20選
ジン選びのポイントが分かったところで、初心者でも飲みやすいおすすめのジンを紹介していきます。先に紹介した種類ごとに分けて紹介しているので、自身の好みの傾向に合わせて見てみてください。それぞれ見ていきましょう。
ドライジンおすすめ7選
まずはドライジンのおすすめを紹介します。最も主流なジンであることから銘柄も多く、ドライジン共通の味わいを保ちつつも、個性のあるものが揃っているのが特徴です。
詳しく見ていきましょう。
クセがなく端麗な味わい【タンカレー ロンドンドライジン】
「タンカレー ロンドンドライジン」はクセがなく端麗な味わいが魅力のジンです。
他のメーカーをよりも蒸留回数が多いのが特徴で、4回にも及ぶ蒸留によって、端麗な味を実現しています。他のジンと比べても雑味がなく、クセのないスッキリとして味わいを持っているので、ストレートよりもカクテルベースとして使用するのが良いです。
迷った時に選んでおけばまず間違いない、定番のドライジンです。
- 価格:1,778円
- 内容量:750ml
- アルコール度数:48%
端麗でありつつも香り高いジン【タンカレー No.10】
「タンカレー No.10」は「タンカレー ロンドンドライジン」と同様の端麗さを持ちつつ、香り高く仕上がっているジンです。
厳選されたボタニカル(ハーブなど)類を使用し、専用の蒸留器である”タイニーテン”で4回蒸留することで、キレのある味わいと香りの良さを両立しています。ストレートでボタニカル類から抽出した風味を楽しむのはもちろん、カクテルベースで使用しても奥行きのある一杯に仕上がるのが特徴です。
普段づかいには少々お高めですが、ちょっと贅沢してジンらしい風味と味わいを楽しみたいときに最適な逸品となっています。
- 価格:3,796円
- 内容量:700ml
- アルコール度数:47.3%
華やかな香りとバランスの良い飲み心地が特徴【ボンベイ・サファイア ロンドン ドライジン】
「ボンベイ・サファイア ロンドン ドライジン」は、華やかな香りとバランスの良い飲み心地が特徴のジンになります。
”ヴェイパー・インフュージョン”と呼ばれる独自の製法を採用しており、通常の製法の1.5倍の時間をかけて製造されているのが特徴です。イタリア産のベルガモットやエクアドル産のアンブレットシードなど、こだわりのハーブ類を使用しているのもポイントで、華やかな香りがバランス良く調整されています。バランスよく調整された香りと風味はトニックウォーターと相性抜群で、ジントニックのベースに最適です。
ジントニックにこだわりたい人におすすめの逸品となっています。
- 価格:1,831円
- 内容量:750ml
- アルコール度数:47%
芳醇な香りが後を引くシンプルなジン【ゴードン ドライジン】
「ゴードン ドライジン」は、ジュニパーベリーの芳醇な香りが特徴のシンプルなジンです。
何度もイギリス王室の御用達になっている歴史あるジンで、イギリスではバーの定番となっています。昔ながらの製法にこだわり、ジュニパーベリー主体のシンプルかつ芳醇な香りが特徴です。古くからジントニックのベースとして使われていますが、他のカクテルのベースとなってもそつなく役割を果たします。
価格も安いので、手軽にジンベースのカクテルを楽しみたい人におすすめです。
- 価格:1,125円
- 内容量:700ml
- アルコール度数:37.5%
なめらかな飲み心地と複雑な香りが特徴【No.3 ロンドン ドライ ジン】
「No.3 ロンドン ドライ ジン」は、アルコール度数46%とは思えないなめらかな飲み心地と複雑な香りが特徴のジンです。
元々大衆向けの安酒だったジンとは思えないほど丁寧に作られた逸品で、ジュニパーベリーと柑橘類からしっかりを香りを抽出しており、強い風味を持ちます。また、ベースの蒸留酒のクオリティも高く、角の取れた飲み心地を実現しているのが特徴です。完成度が高いため、ぜひストレートで味わいたい逸品となっています。
特別な日に飲みたいプレミアムなジンです。
- 価格:3,828円
- 内容量:700ml
- アルコール度数:46%
樽熟成によって重厚な味わいを実現【キングスバリー ビクトリアンバット・ジン】
「キングスバリー ビクトリアンバット・ジン」は、樽熟成によって重厚感のある味わいを実現したオールドタイプのジンです。
スコッチウイスキーの空き樽を使用して12~26週間熟成させることにより、複雑な飲み心地を生み出しています。また、ジュニパーベリーを通常の2倍使用することにより、ジンらしい風味が強いパンチのある逸品に仕上がっています。ドライジンが誕生した19世紀当時の製法で作られているので、ジントニックのベースにすると、昔ながらの味わいが楽しめます。
複雑な味わいと強い風味は、まさにジン好きのためのジンといえる仕上がりです。
- 価格:3,048円
- 内容量:700ml
- アルコール度数:47%
甘みが強く飲みやすい個性派ジン【フェルディナンズ ザール ドライジン】
「フェルディナンズ ザール ドライジン」は白ワインの甘みが際立つ個性的なジンです。
蒸留時に甘口の高級白ワインを添加するという独特な製法によって作られており、他のジンにはない味と香りを実現しています。香りづけのボタニカル類も地元産を使用しており、こだわりが感じられます。添加された白ワイン由来の甘みおかげで、ジンが苦手な人でもストレートで飲みやすい逸品です。
ジンが苦手な人や、個性的なジンに挑戦したい人におすすめなジンといえます。
- 価格:4,998円
- 内容量:500ml
- アルコール度数:44%
ジュネヴァおすすめ4選
次に、ジュネヴァのおすすめを紹介します。ジュネヴァは総じて値段が高い傾向がありますが、ウイスキーのような深い味わいとジン特有の風味の融合は他では味わうことができません。おすすめにも、自宅でのリラックスタイムにゆっくり楽しみたい銘柄が並びます。
詳しく見ていきましょう。
複雑かつ芳醇な味わい【ボルス バレル エイジド ジュネヴァ】
「ボルス バレル エイジド ジュネヴァ」は、ジュネヴァの特徴ともいえる熟成感のある複雑かつ芳醇な味わいを充分に味わうことができるジンです。
”フレンチリムーザンオーク”という木材で作られた樽で2年以上熟成することで、ジンらしいジュニパーベリーの芳醇な香りを感じつつも、ウイスキーに似た複雑な味わいを楽しむことができます。ジュネヴァらしい味わいを楽しむためにも、ストレートで飲むのがおすすめです。
ジュネヴァの伝統を感じることができる逸品といえます。
- 価格:5,982円
- 内容量:1000ml
- アルコール度数:42%
モルトの風味を感じるジュネヴァの定番【ボルス ジュネヴァ】
「ボルス ジュネヴァ」は「ボルス バレル エイジド ジュネヴァ」のスタンダードモデルで、麦芽由来の風味を感じることができる定番の逸品です。
先に紹介した「ボルス バレル エイジド ジュネヴァ」と比べると、樽による熟成がない分よりボタニカルの香りと麦芽の風味を感じることができます。ストレートはもちろん、オールドファッションドのような古典的なウイスキーカクテルに代用しても美味で、ジュネヴァの様々な楽しみ方を体験するのに最適です。
入門用として、ジュネヴァに興味がある人はまず飲んで見ることをおすすめします。
- 価格:4,257円
- 内容量:700ml
- アルコール度数:42%
リンゴのような香りとリコリスの甘みが特徴【ズイダム オールド ジュネヴァ】
「ズイダム オールド ジュネヴァ」は、リンゴのような芳醇な香りとリコリス由来の甘みが特徴のジュネヴァです。
石臼で引いた原料を使用するなど、こだわりを持って丁寧に作られており、5年間樽で熟成されることによって生まれるリンゴのような香りと、甘みのある角の取れた味わいが特徴です。ジン特有のクセを持ちつつもかなりウイスキーに近いので、ストレートや同じ比率の水で割ったトゥワイスアップで飲むと、風味を味わいを存分に味わえます。
熟成されたスピリッツが持つ旨さをジンで味わいたい時におすすめです。
- 価格:3,730円
- 内容量:500ml
- アルコール度数:38%
20年熟成が生み出す完成度の高いジン【ノールズ ジュネヴァ】
「ノールズ ジュネヴァ」は20年にも及ぶ熟成期間が生み出す味の一体感となめらかな飲み心地が特徴の完成度の高いジンです。
多種多様なハーブやスパイスから生み出される香りは本来であれば強烈なものになりそうですが、実際は長年の熟成期間によってまとめられ、適度に芳醇な逸品となっています。また、味わいは熟成によって角がとれ、42%というアルコール度数からは考えられないほど滑らかです。貴重なこともありストレートでのじっくりと味わいたい逸品となっています。
ジュネヴァの真髄を味わいたい人におすすめです。
- 価格:19,372円
- 内容量:700ml
- アルコール度数:42%
シュタインヘーガーおすすめ3選
続いて、シュタインヘーガーのおすすめを紹介します。
シュタインヘーガーは村で閉鎖的に製造されていた背景もあってか、メーカーが少ないのが特徴です。メーカーが少ないことで製造方法の多様化に自然と制限がかかっており、昔ながらの伝統的なシュタインヘーガーを楽しむことができます
詳しく見ていきましょう。
シュタインヘーガーの定番【シュリヒテ シュタインヘーガー】
シュリヒテのシュタインへーガーは、定番として古くから愛されています。
生のジュニパーベリーを使っているシュタインヘーガーは、ドライジンより飲みやすくマイルドで丸みのある味わいが特徴で、「シュリヒテ シュタインヘーガー」はシュタインヘーガーのお手本のような逸品となっています。ジュニパーベリー特有の香りが少ないので、ストレートでも飲みやすいです。
シュタインヘーガーの入門として、おすすめのジンとなっています。
- 価格:1,339円
- 内容量:700ml
- アルコール度数:38%
ドライジンのようなキレの良さ【シュリヒテ ウルブラント】
「シュリヒテ ウルブラント」は、シュタインヘーガーであるにも関わらずドライジンのようなキレの良さを持つジンです。
先に紹介した「シュリヒテ シュタインヘーガー」より1回多く蒸留することで、マイルドさが減り、よりキレのある味わいとなっています。ストレートはもちろん、カクテルベースとしても使える汎用性の高さが魅力です。
ドライジンを飲んでみたいけど、より飲みやすいものから始めてみたいという人におすすめの逸品といえます。
- 価格:3,199円
- 内容量:700ml
- アルコール度数:38%
ソーセージやハムと相性が良いジン【ハイト シンケンヘーガー】
「ハイト シンケンヘーガー」は、ソーセージやハムに合うように香りと味わいを最適化されたジンです。
ラベルのデザインからも分かるように、開発コンセプトの段階からハムに合うように構想されており、ハムを意味する「シンケン」という言葉を冠する通り、加工肉にフィットするように徹底的な調整が行われています。コンセプトの通り、ストレートやジントニックで加工肉に合わせるのがおすすめです。
おつまみと共にジンを楽しみたい人にマッチするジンとなっています。
- 価格:1,518円
- 内容量:700ml
- アルコール度数:38%
オールド・トム・ジンおすすめ6選
最後にオールド・トム・ジンのおすすめを紹介します。オールド・トム・ジンは小規模な蒸留所でこだわって作られることが多い、知る人ぞ知るジンといえるので、本場のイギリスに限らず、北欧やカナダ、果ては日本まで、様々な地域で製造されているのが特徴です。
詳しく見ていきましょう。
バランスのとれた香りが特徴【ヘイマンズ オールド・トム・ジン】
「ヘイマンズ オールド・トム・ジン」は、バランスのとれた香りが特徴のオールド・トム・ジンです。
昔ながらのレシピを忠実に再現しており、10種類のボタニカルによるバランスの良い香りと、オールド・トム・ジンらしい甘みが特徴となっています。オールド・トム・ジンのカクテルであるトム・コリンズのベースに最適な、定番のオールド・トム・ジンです。
オールド・トム・ジンの入門として、最初に試したい逸品といえます。
- 価格:2,444円
- 内容量:700ml
- アルコール度数:41.4%
強烈なオレンジの香りが特徴【ジンクス オールドトム・ジン】
「ジンクス オールドトム・ジン」は、強烈なオレンジの香りが特徴のジンです。
豊富なボタニカルによって複雑な風味づけが行われているのですが、中でも特にオレンジ香を強く感じることができるのが特徴で、控えめな甘さも相まって爽やかな味わいに仕上がっています。控えめな甘さは他の素材の味を邪魔しないので、カクテルベースとしておすすめです。
他のオールド・トム・ジンでは甘すぎるという人に試してほしい逸品となっています。
- 価格:4,206円
- 内容量:700ml
- アルコール度数:43%
滑らかな飲み口が特徴【タンカレー オールドトムジン】
「タンカレー オールドトムジン」は、滑らかな飲み口が特徴のオールド・トム・ジンです。1800年代に考案されたレシピを忠実に再現しており、角のとれた味わいと適度な甘みにより飲みやすく仕上がっています。ストレートで楽しむのがおすすめな、タンカレーの名に恥じない万人受けするオールド・トム・ジンです。
- 価格:7,238円
- 内容量:1000ml
- アルコール度数:47.3%
小麦由来の優しい味わいが特徴【ヘルノ オールドトムジン】
「ヘルノ オールドトムジン」は、小麦由来の優しい味わいが特徴のジンです。
「World Gin Awards」という世界的な品評会において2017年、2018年連続で「World’s Best」に輝いたジンで、原料が生み出す優しい味わいと適度な甘みに加え、こだわりのハーブ類による花のような香りが特徴です。水割りやソーダ割にすると香りが開き、特に美味しく飲むことができます。
世界に認められた高品質な逸品です。
- 価格:6,490円
- 内容量:500ml
- アルコール度数:43%
平均的な味わいの逸品【ハイウッド オールド トム ジン】
「ハイウッド オールド トム ジン」は今回紹介する中でも平均的な味わいを持つオールド・トム・ジンです。
伝統的な製法に準じて作られており、香りや甘みなどが平均的に仕上げられています。オールド・トム・ジンの中では突出した個性がないので、ストレートで飲むよりはカクテルベースにしたほうが本領を発揮することが可能です。
他のオールド・トム・ジンでは個性が強すぎるという場合は、「ハイウッド オールド トム ジン」を試してみましょう。
- 価格:3,069円
- 内容量:750ml
- アルコール度数:40%
和を感じる複雑な甘みが特徴【季の美 オールドトムジン】
「季の美 オールドトムジン」は和を感じさせる複雑な甘みを持つ、ジャパンメイドのジンです。
与那国島の黒糖を使用しているのが特徴で、黒糖に含まれるミネラルやビタミンが和菓子のような複雑な甘さを演出してくれます。個性的な甘みを存分に味わうには、カクテルベースよりもストレートか水割りがおすすめです。
一味違うオールド・トム・ジンを味わいたい人におすすめな逸品となっています。
- 価格:5,555円
- 内容量:700ml
- アルコール度数:45%
通がおすすめする!ジンの美味しい飲み方
ジンにはジントニックをはじめ様々な飲み方がありますが、中でもジンの良さが活かされた美味しい飲み方を紹介します。当記事で紹介する飲み方は以下の4つです。
- ストレート
- ジントニック
- ジンライム
- ドラゴンフライ
それぞれ見ていきましょう。
ストレート
カクテルで飲むというイメージも強いジンですが、ストレートで飲むのもおすすめです。銘柄ごとの違う風味や味わいを楽しむのであれば、ストレートが最も適しています。
ジンをストレート飲むのであれば、あらかじめ「冷凍庫」で冷やしておきましょう。40%近いアルコール度数を持つジンは、冷凍庫で冷やしても凍ることがなく、分子の運動性が低下することでトロっとした状態になります。冷やして飲むとアルコールの角が取れて味がまろやかになるので、ジン本来の風味や味わいを楽しむことが可能です。
ジントニック
ジントニックはジンとトニックウォーターを混ぜたカクテルで、ジンベースのカクテルの代名詞といえるものです。
氷とジン、トニックウォーターがあれば簡単に作ることができます。加えて生のライムを添えたり、少量のライムジュースを加えることも多いです。
ジントニックは簡単なカクテルであることからバーテンダーの技量がわかるカクテルとも言われており、寿司屋における玉子のように、ジントニックの出来でバーテンダーの良し悪しが判断できるとされています。
上記のことからジントニックにこだわりのあるバーテンダーは多いので、家ではもちろん、お店で楽しみたいカクテルです。
ジンライム
ジンライムはライムジュースとジンを割って飲むカクテルです。氷を入れたグラスにライムジュースとジンを加えて混ぜるだけなので非常に簡単に作ることができます。
同じ材料をシェイカーでシェイクすると「ギムレット」というジンの定番カクテルに、炭酸を加えると「ジンリッキー」というカクテルに変化します。ジンリッキーはジンライムに炭酸を加えるだけでほとんど手間は変わらないので、炭酸好きならジンリッキーの方がおすすめです。
ドラゴンフライ
ジンにジンジャーエールを加えるとトンボを意味する「ドラゴンフライ」と呼ばれるカクテルが完成します。
ジンジャーエールによって味を変化させることができるので、カスタマイズの幅が広いのがポイントです。例えば試しに購入したジンがちょっと飲みにくかった場合は甘口のジンジャーエールを使用するなど、好みに応じて幅広く対応することができます。
ライムを加えるとまた違った味わいが楽しめるため、アクセントとして加えるのもおすすめです。
ちなみに、ジンジャーエールではなくオレンジジュースを加えると、「オレンジブロッサム」というカクテルになります。オレンジブロッサムもジンのクセをオレンジジュースが抑えてくれるので、非常に飲みやすいカクテルです。
ジンの種類を知ることで最高に美味しく飲む方法が分かる!
ジンの種類から選び方のポイント、おすすめの銘柄までを紹介してきました。当記事で解説しているジンの選び方を把握すれば、自身に合ったジンを見つけやすくなるはずです。
ストレートで飲むのかカクテルベースで飲むのかなど、自身の傾向を良く分析した上で、まずは当記事でおすすめしているジンを試してみてください。いつもの晩酌のラインナップにジュニパーベリーの香りを取り入れ、より充実したリラックスタイムを送りましょう。