アイリッシュウイスキーのおすすめ10選|アイルランドの伝統製法や銘柄を選ぶポイントを解説

「アイリッシュウイスキーのおすすめの銘柄を知りたい」
「銘柄や製法などの知識を身につけてアイリッシュウイスキーについて詳しくなりたい」


ウイスキーについて語るなら、かつて世界一の生産国だったアイルランドのウイスキーの銘柄は抑えておきたいですよね。


今回はアイリッシュウイスキーの特徴と、アイリッシュウイスキーの選び方を解説した上で、おすすめの銘柄を10選紹介していきます。


さらに、アイリッシュウイスキーの美味しい飲み方についても解説するので、毎日の晩酌が楽しくなりますよ。当記事を読んで、ぜひアイリッシュウイスキーについて詳しくなってくださいね。

目次

アイルランドとは?かつて生産量世界一を誇っていたウイスキー発祥の地


アイリッシュウィスキーの「アイリッシュ(Irish)」とは、「アイルランド」のことを指しています。アイルランドは、南側6分の5を占めるアイルランド共和国と、北側にあるイギリス領の北アイルランドから構成されています。


アイリッシュウイスキーは、アイルランド共和国と北アイルランドの2つの地域で造られるウイスキーの総称です。


アイリッシュウイスキーの歴史は古く、6世紀に修行僧が中東から香水を作るために持ち帰った蒸留技術を、酒造技術に応用したことから始まりました。20世紀に入ると、アイリッシュウイスキーは世界のウイスキー生産量の6割を占めるようになりました。


ところが、1920年代以降、アメリカ合衆国の禁酒法制定やアイルランド内戦の影響で、アイリッシュウイスキーは衰退の一途を辿ってしまいます。続く第二次世界大戦の影響もあり、アイルランドだけで2,000以上あった蒸留所が、1970年代には2つにまで減ってしまいました。


しかし、近年では世界的なウイスキーブームの影響で、アイリッシュウイスキーは再び注目を浴びるようになりました。現在ではアイルランドで20近くの蒸留所が稼働しています。ウイスキーブームの背景にはアフリカなどの新興国での需要拡大があり、今後もアイリッシュウイスキーの需要はさらに拡大していくと予測されています。

アイリッシュウイスキーの3つの特徴


ウイスキーの5大産地として、アイルランド、スコットランド、アメリカ、カナダ、日本の5つが挙げられます。アイリッシュウイスキーは他の5大産地のウイスキーと比べると、以下の3つのような特徴があるとされています。

  1. 糖化に時間がかかることによるオイリーな香り
  2. 熟成期間が短いことによるライトな味わい
  3. スコッチなどに特有のスモーキーさがない

上記の3つの特徴があることで、アイリッシュウイスキーには他の5大ウイスキーとは違った味わいや香りがあるのです。次からはアイリッシュウイスキーの3つの特徴について詳しく見ていきます。

特徴その1.糖化に時間がかかることによるオイリーな香り


アイリッシュウイスキーの最大の特徴は、ウイスキーの中では珍しいオイリーな香りです。アイリッシュウイスキーがオイリーになる理由は原料にあり、スコッチなどと違い、大麦以外の穀物が使用されているのです。


大麦以外に使用されている穀物は銘柄によって異なりますが、小麦やライ麦、トウモロコシなどがあります。独特のオイリーな香りは、大麦以外の穀物を使用することで、糖化に時間がかかってしまうことに由来しています。


糖化はウイスキー造りに欠かせない工程です。大麦からウイスキーを造りには、穀物に含まれるデンプンをアルコールにする必要があります。デンプンはそのままアルコールにはならないため、一度糖分に変える必要があるのですが、デンプンを糖分に変える工程を糖化と呼ぶのです。


大麦以外の穀物が含まれていることで糖化の工程に時間がかかってしまうため、その過程でオイリーさのある独特の香りがつくことになります。


例えば、世界50ヶ国以上で販売されているアイリッシュウイスキーのジェムソンは、ナッツ類のオイリーな香りが特徴的です。スコッチなど他のウイスキーとは異なるオイリーな香りは、アイリッシュウイスキーならではものだと言えます。

特徴その2.熟成期間が短いことによるライトな味わい


スコッチの濃厚なリッチさと比べると、アイリッシュウイスキーはサラッと飲めるライトさが特徴です。スコッチとアイリッシュウイスキーの味わいが異なる大きな理由は、蒸留製法が違うことにあります。蒸留とは、発酵が終わったもろみを蒸すことでアルコールを高める工程のことです。


スコッチを含め他の多くの地域のウイスキーでは、2回蒸留を行うのが基本であるのに対して、アイリッシュウイスキーでは3回の蒸留を行います。蒸留を増やすことでアルコール度数を80%以上に高めるとともに、穀物の香りも飛ばすことができるのです。


アルコール度数が元々高いため、他のウイスキーに比べて熟成期間が短くなります。他のウイスキーに比べて穀物の香りが強くなく、熟成期間も短くなるためサラッと飲めるライトな味わいとなるのです。


アイリッシュ最古のブッシュミルズ蒸留所で作られているブラックブッシュも3回蒸留することで造られています。ブラックブッシュのしつこくなく、甘味のあるライトな味わいはこの製法に由来しているのです。


アイリッシュウイスキーは独特の製法によってなめらかさや穏やかな味わいが追求されています。ウイスキーに飲み慣れていない人でも気軽に飲み進めることができるため、濃厚さよりもサラッとした飲みやすさ求めるウイスキー初心者におすすめできます。

特徴その3.スコッチなどに特有のスモーキーさがない


アイリッシュウイスキーにはスコッチなどに特徴的なスモーキーさがありません。スコッチにスモーキーさがあるのは、ピートと呼ばれる泥炭を使った製法に理由があります。


ピートとは、気温の低い湿地帯にある植物類のことです。ピートは、ウイスキーを作るための最初の工程である、麦芽を乾燥させる時に使われます。具体的には、麦芽を水に浸した後、ピートを燻すことで乾燥させます。スコッチの独特のスモーキーさ(燻煙香)はピートによって麦芽を燻す工程に由来しているのです。


アイリッシュウイスキーはピートを使用せずに造られるため、スコッチのようなスモーキーさはありません。アイリッシュウイスキーを飲むとスモーキーさではなく、小麦本来のモルティな香りや、バーボン樽で熟成されることによるフルーティーな香りを感じることができます。


例えば、新ミドルドン蒸留所で作られるタラモア・デューには、ユーカリ油とフローラルなビスケットの香りがするのが特徴で、スモーキーは感じられません。しかし、例外として、クーリー蒸留所で造られるカネマラはアイリッシュウイスキーの中で唯一ピートを使用しており、独特のスモーキーさが感じられます。


ピートを使用したスコッチウイスキーのスモーキーな香りは、独特の薬品臭のようにも感じられ、苦手な人は少なくありません。スモーキーな香りが苦手だという人にはぜひアイリッシュウイスキーをおすすめしたいです。

アイリッシュウイスキーは製法の違いで選ぶ


アイリッシュウイスキーを選ぶにあたっては、どのような製法で造られたかに着目することが大事です。製法の違いによって味や香りも異なってくるからです。アイリッシュウイスキーは以下の3つの製法で造られます。

  1. シングル(ピュア)ポットスチルウイスキー
  2. アイリッシュ・シングルモルトウイスキー
  3. アイリッシュ・ブレンデッドウイスキー

上記の3つの製法はいずれも香りや味わいが異なるので、自分好みの製法で造られた銘柄を選ぶといいでしょう。次からは3つの製法の特徴と味わいや香りについて解説していきます。

その1.アイリッシュの伝統を味わえるシングル(ピュア)ポットスチルを選ぶ


シングル(ピュア)ポットスチルで造られたアイリッシュウイスキーは、クリーミーな口当たりとオイリーな独特の香りが特徴的です。シングル(ピュア)ポットスチルは、アイリッシュウイスキーの伝統的な製造方法で、銅製のスチルポットで3回蒸留を行います。すると、スコッチとは異なる、濃厚でありながらしつこさのない独特の風味が作られます。


シングル(ピュア)ポットスチルによって造られた銘柄であるレッドブレストは、最近になって人気が上昇しました。アイリッシュ伝統のシングル(ピュア)ポットスチルによる味わいが再評価されつつあると言えます。


スコッチとは異なる濃厚でありながら滑らかで深みのある味わいを楽しみたい。そう思うならアイリッシュウイスキー伝統の製法であるシングル(ピュア)ポットスチルを選びましょう。

その2.スコッチ同様の癖の強さを楽しめるアイリッシュ・シングルモルトを選ぶ


アイリッシュ・シングルモルトは、スコッチウイスキーの流れを汲む香りや味わいが特徴的です。シングルモルト製法は、スコッチウイスキーの製法と似通っています。原料はモルト(大麦麦芽)のみで、モルトの乾燥にピートを使用しているため、独特のスモーキーなフレーバーもあります。


アイリッシュ・シングルモルトの代表例は、クーリー蒸留所で造られているカネマラです。クーリー蒸留所は1989年に稼働開始した比較的新しめの蒸留所で、当時人気のあったスコッチシングルモルトの蒸留所を参考にしているとされています。


スコッチシングルモルトには独特のクセの強さがあり、通好みの味わいがあります。もしスコッチシングルモルトが好きだという人は、アイリッシュ・シングルモルトも試してみてはいかがでしょうか。

その3.まろやかで初心者にもおすすめなアイリッシュ・ブレンデッドを選ぶ


アイリッシュ・ブレンデッドの味わいは、スコッチブレンドウイスキーと似ており、クセがなくまろやかでウイスキーに慣れていない人でも飲み進めることができます。


アイリッシュ・ブレンデッドは、シングルポットスチルウイスキー、モルトウイスキー、グレーンウイスキーの3つをブレンドしたもので、1970年代以降にスコッチに対抗するために生み出された製法です。


スコッチ式のブレンデッドウイスキーでありながら、3回蒸留したシングルポットスチルウイスキーを原酒としています。そのため、アイリッシュブレンドウイスキーは、他のウイスキーにはない上品でフローラルな香りとスムーズに飲めるライトさがあります。


アイリッシュブレンドウイスキーは、そのフローラルな香りとライトでなめらかな味わいから、とにかく飲みやすいのが特徴です。ストレートでもハイボールでも、さまざまな飲み方に合うので、万人におすすめできる製法であると言えます。

アイリッシュウイスキーのおすすめ10選


伝統あるアイリッシュウイスキーのおすすめ銘柄10選を紹介していきます。


銘柄を選ぶときの基準として、アイリッシュウイスキーらしい口当たりの良さを堪能したいならシングルポットスチルウイスキーを、スコッチのようなクセの強さを求めるならアイリッシュシングルモルトを、飲みやすさを求めるならアイリッシュブレンデッドウイスキーを選ぶといいでしょう。


ぜひご自身に合ったアイリッシュウイスキーを見つけてくださいね。

1位:3回蒸留で旨味を凝縮したブレンデッドウイスキー【ブラックブッシュ】


ブラックブッシュは、軽やかでフルーティーな香りと、心地よいまろやかな甘味が特徴的です。クセがなくサラッと飲めるので、誰にでもおすすめできます。アイリッシュウイスキーの伝統的な3回蒸留で造られており、ピートを使わずに乾燥させたモルトを使っているので、アイリッシュならではの口当たりの良さが味わえるウイスキーです。


甘味がありつつ後味にはスパイシーさも感じられるため、喉越しを楽しめるストレートやロックで飲むことで、アイリッシュらしさを堪能することができます。アイリッシュの伝統的な味わいを楽しむことができ、クセがないことから幅広い人に愛されているアイリッシュウイスキーです。

ウイスキータイプ アイリッシュブレンデッドウイスキー
香り フルーティー
味わい ややリッチ気味
アルコール度数 40%
価格 4,930円

2位:ピートを使用したスモーキーなシングルモルトウイスキー【カネマラ】


カネマラは、スコッチのアイラモルトと同じようなスモーキーさがありながら、ライトな味わいもあり甘味もあるため飲みやすいのが特徴です。アイリッシュウイスキーではピートを使わないのが普通ですが、カネマラはアイリッシュウイスキーの中で唯一ピートを使っています。


ピートを使うことで、独特のスモーキーなフレーバーを楽しめます。スモーキーなフレーバーが好きな人や、他の銘柄とは一味違ったアイリッシュウイスキーを楽しみたい人にはおすすめです。また、スモーキーでありながら味わいはライトであるため、誰にでもおすすめすることができます。

ウイスキータイプ シングルモルトウイスキー
香り スモーキー
味わい ライトで甘味がある
アルコール度数 40%
価格 4,536円

3位:クセのない味わいで万人受けするブレンデッドウイスキー【タラモア・デュー】


タラモア・デューは、繊細で滑らかな味わいがあるため、クセがなくライトにウイスキーを楽しむことができます。万人受けする味わいであるため、誰にでもおすすめすることができます。タラモア・デューは、2014年に誕生したタラモア蒸留所で造られた、シングルポットスチルとグレーンウイスキーを合わせたブレンデッドウイスキーです。モルト原酒を使用しているため、大麦の香りを楽しむことができます。


タラモア・デューは味わいが軽いため、何にでも合わせやすいのが特徴です。タラモア・デューはカクテルの素材にもよく用いられており、コーヒーにも合います。クセのない味わいであることから万人受けするため、アイリッシュウイスキー初心者におすすめできます。

ウイスキータイプ ブレンデッドウイスキー
香り 大麦の香り
味わい クセがなく軽め
アルコール度数 40%
価格 2,395円

4位:3回蒸留で造られる滑らかな味わいのブレンデッドウイスキー【ジェムソン】


ジェムソンは香りはまろやかで香ばしく、フローラルでスパイシーな複雑さがあります。味わいはスパイシー、ナッツ、バニラがバランスよく合わさっており、滑らかです。50ヶ国以上で販売されており、世界で愛されているウイスキーです。


ジェムソンは、スコッチのようにピートを使うことなく、3回蒸留によって造られています。ジェムソンの滑らかな味わいは、蒸留を3回繰り返すことで大麦のクセの強さが飛ばされていることによります。ストレートやロックで飲んでも楽しめますが、おすすめはジンジャーやライムを組み合わせることです。


好みに合わせてさまざまな飲み方を楽しむことができます。世界で最も多く飲まれているアイリッシュウイスキーであるため、「一番有名なアイリッシュウイスキーを飲みたい」と思うならジェムソンがおすすめです。

ウイスキータイプ ブレンデッドウイスキー
香り 香ばしくまろやか
味わい なめらかで甘みがある
アルコール度数 40%
価格 15,000円

5位:複雑な味わいと香りがあるシングルポットスチルウイスキー【レッドブレスト】


レッドブレストの香りはスパイシーかつフルーティー。味わいもスパイシー、フルーティー、クリーミー、シェリーと複雑さがあります。ライトな味よりも濃厚な味わいを求める人におすすめできます。


レッドブレストは、シェリー樽で熟成されることから色に赤みがあり、シェリーの香りと味わいがあるのです。また、オイリーでありながらしつこくないのは、未発芽の大麦を使用しており、3回蒸留によるシングルポットスチルで造られていることによります。


複雑な味わいがありながらも口当たりは良いので飲みやすいのも特徴です。クセのある味を求めている人だと物足りなく感じる場合があるので、複雑で繊細な味わいを求めている人におすすめできます。


「レッドブレスト」という言葉は「コマドリの赤い胸」を意味しており、シェリー樽で熟成されたことで赤みを帯びた色もまた特徴的。香りや味わいだけでなく、見た目にもこだわりたい人にもおすすめできます。

ウイスキータイプ シングルポットスチルウイスキー
香り スパイシーでフルーティー
味わい 豊かな複雑さ
アルコール度数 40%
価格 8,399円

6位:ライムのフレッシュさが魅力のシングルモルトウォスキー【ターコネル】


ターコネルはライムのような柑橘系のフレッシュな香りと、大麦のすっきりとした味わいがあり、クセがありません。一般的なアイリッシュウイスキーが3回蒸留であるのに対して、ターコネルは2回蒸留であり、蒸留が押えらることでモルト特有の風味や甘さが残っています。


ライムのフルーティーさやフレッシュさ、大麦特有の甘さをそのまま楽しめるため、まずはストレートで楽しむのがおすすめです。氷を入れずに水で割るトワイスアップでも楽しむことができます。


「ターコネル」の名前は19世紀のダービーで100倍のオッズがつけられたレースを勝ち抜いた名馬に由来しており、アイリッシュの伝説的エピソードとともにクセのない味わいを楽しめるウイスキーとしておすすめです。

ウイスキータイプ シングルモルトウイスキー
香り ライムのような柑橘系
味わい すっきりとクセがない
アルコール度数 40%
価格 3,900円

7位:バニラ風味の複雑な味わいのあるシングルモルトウイスキー【グレンダロウ】


グレンダロウは、香りはウッディでバニラ風味、味わいはフルーティーであり、ビター感やスパイス感は弱め。香りも味わいも複雑ですが、マイルドな飲みやすさがあります。


バニラの香りや味わいはバーボン樽で熟成されたことによります。ウィックロウの山の清水で加水していることから、マイルドな味わいとなっているのです。


フルーティーなバニラ風味であり、味わいがマイルドであることからストレートで飲むのがおすすめです。クセがなく初心者でも飲みやすい。ビター感やスパイス感がないため、アイリッシュウイスキー入門としておすすめできます。

ウイスキータイプ シングルモルトウイスキー
香り ウッディでバニラ
味わい 風味豊かな複雑さ
アルコール度数 46%
価格 12,376円

8位:5種類の樽で熟成されたシングルモルトウイスキー【ティーリング】


ティーリングは、味わいはライトでクリーミーで、香りはウッディで華やかであるのが特徴です。口に含むとドライフルーツのような甘さがありますが、スパイシーな刺激もあります。


フルーティーでありながらスパイシーさもある香りや味わいの複雑さは、5種類の樽から造られていることによります。ティーリングに使用されているのは、ポート、マディラ、シェリー、カベルネソービニオン、ホワイトバーガンディの5つです。


甘味とスパイシーさのある複雑な味わいがあるので、鼻に抜ける華やかな香りを楽しみつつストレートやロックで飲むのがおすすめです。5種類の樽で熟成されたアイリッシュウイスキーで、フルーティーでありスパイシーさのある複雑な味わいがあるため、初心者よりもウイスキー通におすすめできます。

ウイスキータイプ シングルモルトウイスキー
香り ウッディで華やか
味わい 甘くてスパイシー
アルコール度数 46%
価格 5,868円

9位:クセのないさっぱりした飲み心地のブレンデッドウイスキー【キルベガン】


キルベガンは穀物の香味で、クセがなくさっぱりした味わいがあります。そのためクセのあるスモーキーな風味が苦手な人やアイリッシュウイスキー初心者におすすめです。


大麦と穀物を原料としており、3回ではなく2回蒸留であることから穀物の香味が残っています。さっぱりしたライトな味わいは、穀物の風味に由来しているのです。


クセがなくさっぱりした味わいであるため、サラサラと飲むことができる。独特の濃さがなく淡麗で爽快な喉越しがあります。複雑な味わいやクセのある味わいよりも、クセがなくさっぱりした味わいを求めている人にはおすすめできるウイスキーです。

ウイスキータイプ ブレンデッドウイスキー
香り 穀物の香味
味わい クセがなくさっぱり
アルコール度数 40%
価格 3,037円

10位:年間6,000本のみ販売される貴重なシングルポットスチルウイスキー【グリーンスポット】


グリーンスポットは、味わいはフルーティーでありながらコーヒーのようなコクのある複雑さ。香りには麦の芳醇さがあります。アイリッシュらしく三回蒸留によって造られており、麦の芳醇な香りはこれによるものです。軽快さのあるフルーティーな味わいはバーボン樽とシェリー樽で造られることによります。


ライトでフルーティー、まろやかな甘口があるため、クセがなくストレートで飲むのがおすすめです。年間約6,000本しか販売されない貴重なウイスキーで、3回蒸留であるためアイリッシュウイスキーらしさがあります。アイリッシュらしさを楽しみたい人におすすめです。

ウイスキータイプ シングルポットスチルウイスキー
香り 麦の香り
味わい フルーティーな複雑さ
アルコール度数 40%
価格 6,200円

アイリッシュウイスキーを美味しく味わう方法


お気に入りのアイリッシュを見つけたら、その銘柄をより美味しく飲むための工夫をしましょう。スコッチとも味や香りが異なるアイリッシュには、スコッチとは異なる飲み方やおつまみと一緒に楽しんだほうがよりその味わい深さを堪能できます。


ジャーキーやスモークチーズなど、スコッチのおつまみに定番の燻製食材は、スモーキーさが弱いアイリッシュウイスキーには必ずしもマッチするわけではありません。


おつまみにこだわるなら、アイリッシュウイスキーの特徴を強調するようなおつまみを選ぶべきです。アイリッシュウイスキーをより楽しむための自分なりの工夫を見つけ出しましょう。

アイリッシュの良さを引き出す飲み方はハイボール


アイリッシュウイスキーにはさまざまな飲み方がありますが、あえてひとつだけ飲み方を選ぶとするなら、ハイボール(ソーダ割り)がおすすめです。


アイリッシュウイスキーは、3回蒸留をよる熟成年数の短さから、後味にスパイシーさのあるものが多いです。ハイボールはアイリッシュウイスキー本来のスパイシーさを活かすことができます。


例えば、タラモア・デューは甘い味わいがメインでありながら、舌にピリッとした感覚もあるのが特徴です。ソーダ割りをすることで、爽やかさが増すのでゴクゴク喉を潤すことができます。アイリッシュウイスキーの飲み方に迷ったら、まずはハイボールを選びましょう。

爽やかなアイリッシュに合うおつまみはシンプルな甘味


アイリッシュウイスキーに特有のクリーミーでなめらかな口当たりを引き立たせるおつまみは、ダークチョコレートやドライフルーツなどのシンプルな甘味です。アイリッシュウイスキーはクセがなくサラッとした味わいが特徴なので、おつまみもシンプルなもののほうが良いです。


逆に、スモークジャーキーなどの薫製食材はクセが強く、おすすめできません。3回蒸留されたことで引出されるまろやかな味わいをそのまま楽しめ流おつまみを選びましょう。


アイリッシュウイスキーの代表格であるジェムソンの特徴は、そのライトボディな飲み心地にあります。シンプルな甘さがあるおつまみを食べるだけで、ジェムソンのなめらかさはさらに引き立ち、爽快感も増します。アイリッシュには味の濃いおつまみではなく、チョコやドライフルーツなどのシンプルな甘味を選びましょう。

せっかくならアイルランド文化に触れながら…


伝統のあるアイリッシュウイスキーを味わうのであれば、せっかくならアイルランドの伝統的な文化にも一緒に触れると、気分に浸ることができます。ウイスキーの味わいや香りは、生産地の気候や風土、文化を反映しています。アイルランドの文化に触れることで、まるで現地にいあるかのような気分に浸ることができるはずです。


例えば、エンヤやU2といったアイルランド出身のポップスを聴くのもいいでしょう。また、ケルト音楽などアイルランド地方の民族音楽に身を任せれば、さらに豊かにアイリッシュウイスキーを楽しむことができます。また、『バリー・リンドン』などのアイルランドを舞台にした名作映画を見ながらウイスキーを飲むのもいいかもしれません。


ただアイリッシュウイスキーを飲むだけでなく、アイルランドに縁のある音楽や映画に触れながら飲んでみれば、より楽しくウイスキーを楽しむことができるでしょう。

ウイスキー好きなら伝統あるアイリッシュの味わいは要チェック!


おすすめのアイリッシュウイスキーの銘柄について紹介してきました。アイリッシュウイスキーの歴史は古く、アイリッシュウイスキーの誕生は6世紀にまで遡ると言われ、長い伝統があります。ウイスキーが好きなのであれば、是非一度アイリッシュウイスキーを飲んでみましょう。


今回紹介したアイリッシュウイスキーは製法が似通っているため、味わいや香りの傾向は共通していています。しかし、アイリッシュウイスキーの中で唯一ピートを使用しているカネマラのように、他の銘柄にはない個性的なウイスキーもあります。いろいろな銘柄を飲み比べてみて、自分に合った銘柄を探してみてください。


自分にぴったりのアイリッシュウイスキーの銘柄を見つけることができれば、あなたの晩酌はより一層楽しいものになるでしょう。