アードベッグは強烈なスモーキーさで人気のアイラモルト!おすすめのボトル&飲み方を徹底解説

「スモーキーなアイラモルトを飲むようになって、さらに個性が強いといわれるアードベッグに興味を持っている」
「アードベッグはどういうアイラモルトなのか、どんなボトルの種類があるのか知りたい」



という方へ、アイラモルトの中で最も癖があって上級者向けといわれる「アードベッグ」について、詳しく解説します。


実は私もウイスキーを飲み始めた頃から、アードベッグという銘柄には憧れがありました。


本記事はアードベッグの歴史や製法、種類や飲み方に至るまで、アードベッグのことがすべて理解できる内容になっています。


アイラモルトの中でも特に個性が際立ち、癖が強いというアードベッグを克服して、渋い大人の仲間入りをしてみませんか?

目次

アードベッグとは?


個性が強いことで有名なアイラ島のシングルモルトの中でも、特にアードベッグは癖が強いことで知られています。


ウイスキーが好きな人であれば、アードベッグはいずれ行き着く銘柄。なので、アードベッグにどのような歴史的な背景があり、どのような製造方法で造られているのか理解しておくことはとても大切です。


アードベッグを楽しむ上でも、バックグラウンドを知ることは欠かせません。
以下では、アードベッグ蒸留所の歴史や製造方法についてわかりやすくご紹介します。

アードベッグの蒸留所


アードベッグ蒸留所の最大の特徴は、ランタンヘッド型のポットスチル2基(※)のみでモルト原酒の蒸留をおこなって樽詰めしていることです。
※背の高いランタンヘッド型のポットスチル2基の片方で初留をおこない、もう片方で再留することで、原酒を抽出している


わずか2基のポットスチルによってシンプルでスッキリとした原酒を抽出。そのまま樽詰めすることで、ピート由来の強烈なスモーキーさの中に、フルーツのような甘さと複雑さを備えた究極のバランスを生み出しています。

アードベッグの歴史


アードベッグ蒸溜所は、ジョン・マクダガルによって1815年に設立されました。


以下、歴史をまとめていきます。

【アードベッグの歴史】

1815年:
ジョン・マクダガルによって設立される

1838年:
トーマス・ブキャナンの手にわたり、創業者であるジョンの息子アレクサンダーが支配人を務めるようになる

1853年:
蒸留所の支配人であるアレクサンダーが死去したため、アレクサンダーの姉妹であるマーガレットとフローラの2人が支配人を務める

1922年:
創業家であるマクダガル家が蒸溜所を買い戻す

1959年:
アードベッグ蒸留所株式会社を組織

1973年:
ハイラム・ウォーカー社とDCL社によって買収される

1981年3月:
世界的なウイスキー不況による経営不振に陥り操業を停止

1987年:
アライド・ライオンズがハイラム・ウォーカーを買収、2年後の1989年 に操業を再開する

1996年7月:
操業を停止、アライド・ライオンズは蒸留所の売却する

1997年:
グレンモーレンジが蒸溜所を買取り、操業を再開する

アードベッグ蒸留所が幾度も繰り返してきた操業停止と操業再開の背景には、世界中のアードベッグファン(アードベギャン)の支えがあったことは間違いありません。


2000年には、アードベッグ蒸留所を守ろうというアードベギャンによって「アードベッグ・コミッティー(※)」が結成されています。
※アードベッグ・コミッティー:現在、世界130カ国、12万人以上の規模に拡大している

アードベッグの製法


アードベッグのモルト原酒の特徴は、連続式蒸留器ではなく、単式の背の高いランタンヘッド型のポットスチル2基のみで蒸留している点です。


シンプルなポットスチル2基のみで蒸留し、ノンチルフィルタード(※)であるため、強烈なスモーキーさと、繊細な甘みという、相反する魅力を併せ持つ複雑なバランス感覚を生み出しています。
※ノンチルフィルタード:冷却濾過を行なわないこと


アードベッグの強烈なスモーキーさと繊細な甘みは、スコッチ愛好家からピーティー・パラドックス(※)と呼ばれ、高く評価されています。
※ピーティー・パラドックス:スモーキーな矛盾または逆説

アードベッグが愛される3つの理由


アードベッグが世界中のファンから支えられているのには、以下のような理由があります。

強烈な磯臭いスモーキーさ

アードベッグは、個性の強いシングルモルトウイスキーの多いアイラモルトの中でも、特にピート由来のスモーキーなフレーバーが強いモルトウイスキーです。


いかにアードベッグのスモーキーフレーバーが強いかは、ピートの使用量を見れば一目瞭然。


スタンダードなアイラモルトの「ボウモア」と比較してみると、倍以上のピートを使用しており、「ラフロイグ」と比べてもアードベッグのピート使用量が圧倒的に多いという事実


比較的ピート香を抑えた「ブナハーブン」に比べると、ピートの使用量に10倍以上のひらきがあります。


また海辺で採掘したピートを使っているため、磯臭いスモーキーさがあるところも大きな特徴。


まさにアードベッグがアイラの中のアイラと呼ばれる所以です。

スイートでまろやかな後味


スモーキーさの中にフルーティでフローラルな甘さがあるところもアードベッグの大きな特徴です。


ピート層を潜りぬけたウーガダール湖の軟水を、仕込み水として使用。その後、オレゴン松をふんだんに使用した発酵槽でモルトを発酵させているため、スイートでまろやかな風味のあるモルト原酒に仕上がっています。

複雑なピーティー・パラドックス


ピーティー・パラドックスというのは、スモーキーでありながらフルーティで甘いという両極端の個性を併せ持つ矛盾という意味。


ピーティー・パラドックスには、スチルポットに設けられた精溜器(※)が大きな役割を担っています。
※精溜器:ピューリファイアとも呼ばれ、アルコールを含んだ蒸気を冷却させて液化させる装置、またポットスチル全体の温度調節も行う


エステル(フルーツ香)が際立つのは、モルトを蒸留して液化する温度が低い場合


精溜器で温度調節しながらモルトを蒸留することで、フルーティな風味と穀物の風味との絶妙なバランスのあるモルト原酒になります。

アードベッグのラインナップ


アードベックは日本でもMHD(モエヘネシーディアジオ)などが販売しています。ネット通販でしたら、希少な銘柄のアードベッグも入手可能です。


以下、日本で入手できるおすすめのアードベックの銘柄をまとめました。

世界が熱望した究極のアイラモルト【アードベッグ10年】

アードベッグ10年
2008年にシングルモルトで初めててワールド・ウィスキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた逸品。


アードベッグならではのピーティーでスモーキーな香りの中に、繊細な甘さを感じる絶妙のバランス感覚を実現しています。


世界で最も偉大な蒸留所による完全な味わい」と、ウィスキー評論家ジム・マレー氏によって高く評価されている銘柄です。


クセになる個性的なアードベッグの味をご堪能ください。

種類 シングルモルト
香り 強烈なピーティーでスモーキーな香り
味わい 繊細な甘さ
アルコール度数 46 %
価格 4,719円
おすすめな人 アードベッグならではのスモーキーさを味わってみたい人


スモーキーとスウィートの絶妙なマリアージュ【アードベッグウーガダール】

アードベッグウーガダール
バーボン樽とシェリー樽で長期熟成させた原酒をバッティングした、スモーキーとスウィートのマリアージュを実現させた逸品です。


ウーガダールとは、仕込み水として使用している蒸留所近くのウーガダール湖のこと。
麦芽を焚き込むピートの分量が非常に多く、アイラモルトの中でも際立つ存在です。


ウーガダール湖の仕込み水を使いながら、アイラ島では唯一の精留器が設置されたランタンヘッド型のポットスチル2基でモルト原酒を抽出しています。


スモーキーでピーティな力強さとスウィートな味わいをご堪能ください。

種類 シングルモルト
香り スモーキーでピーティな力強い香り
味わい スウィートな味わい
アルコール度数 54.2 %
価格 7,950円
おすすめな人 アードベッグを代表するスモーキーさを味わいたい人


正露丸やブルーベリーのような複雑なアロマ【アードベッグコリーヴレッカン】

アードベッグコリーヴレッカン
アードベッグ蒸留所のポットスチル2基で蒸留することによるフルーティさと、ピート由来の強烈なスモーキーさを併せ持つアードベッグの銘柄。


2010年にはワールド・ベスト・シングルモルトウイスキー賞を受賞しています。


蒸留したモルト原酒をフレンチオークの新樽で熟成させた、フルーティでスパイシーな味わいが特徴です。


ちなみに「コリーヴレッカン」というのは、アイラ島の沖合を流れる世界で2番目に大きい渦潮の名前から来ています。

種類 シングルモルト
香り ピート由来の強烈なスモーキーさ
味わい フルーティでスパイシーな味わい
アルコール度数 57.1
価格 8,800円
おすすめな人 アードベッグ特有のスモーキーでフルーティな複雑さを味わいたい人


市場にほとんど出回らない希少なアイテム【アードベッグアン・オー】

アードベッグアン・オー
現在はほとんど市場に出回っていない希少アイテムです。


アイラ島南西部のマル・オブ・オー(オーの岬)が名前の由来。


激しい荒波に削られて丸くなったオー岬のような、角のとれた丸みのある味わいと、ピート由来の強烈なスモーキーさ、繊細な甘さを併せ持つ銘柄になります。


アードベッグの上級者はもちろんのこと、入門編としてもおすすめしたい逸品です。

種類 シングルモルト
香り ピート由来の強烈なスモーキーさ
味わい 繊細な甘さ
アルコール度数 46.6 %
価格 6,710円
おすすめな人 はじめてアードベッグを試す人


アードベッグの選び方


以下ではアードベッグの選び方をご紹介します。


アードベックには、大きく分けて10年ものや「ウーガダール」、「コリーヴレッカン」などの銘柄があります。


たとえば、初めてアードベックにチャレンジする方はレギュラータイプの10年もの、よりスモーキーなタイプを味わいたい人には「コリーヴレッカン」などがおすすめ

自分に合ったアイテムを選ぶことが大切です。

初めてのアードベッグにはレギュラーボトルである「10年」

アードベッグ10年
アードベックを初めて試してみようという方には「アードベッグ10年」がおすすめです。


アードベックらしいピート由来のスモーキーな香りと、繊細な甘みの絶妙のバランスを実現しています。


ただし、個性の強いアードベックを代表する銘柄であるため、好き嫌いが分かれるという特徴も


まずは自分に合うか合わないかを見極めることが大切です。

スモーキーさはそのままにより甘味を楽しむなら「ウーガダール」

アードベッグウーガダール
スモーキーかつほんのり甘いアードベックを味わってみたい人には「ウーガダール」がおすすめです。


バーボン樽とシェリー樽で長期熟成させたモルト原酒を使用することで、後味のスイートさが際立っているのが特徴。


甘めの飲み口が好きな人には「アードベッグウーガダール」が良いでしょう。

スモーキー&スパイシーの強烈さを求めるなら「コリーヴレッカン」

アードベッグコリーヴレッカン
アードベッグのラインナップの中でもっともスモーキーな刺激が強いのが「アードベッグコリーヴレッカン」です。


2基のポットスチルで蒸留したモルト原酒ならではのフルーティさと、ピート由来の強烈なスモーキーさを併せ持っています。


とにかく、強烈なスモーキー&スパイシーな味わいを求めるなら「アードベッグコリーヴレッカン」がおすすめです。

アードベッグの飲み方


個性的で癖のあるアードベッグは、飲み方にも注意する必要があります。


個性に合わない飲み方をすると、癖だけが引き出されて、とても飲めた代物ではありません。


良い具合に個性引き出す飲み方をすることで、よりおいしく楽しむようにしてください。

強い個性の磯臭いスモーキーさを十二分に堪能するならトワイスアップ


個性的で癖の強いアードベッグを美味しくたしなむには、トワイスアップがおすすめ。


アードベッグはアルコール度数が高く、ストレートで飲むとアルコールの刺激が鼻にツンときてしまいます。そこで水で割ることでアルコール度数を適度に下げて、スモーキーさをよりはっきりと堪能できるわけですね。


トワイスアップの基本は、ウイスキーと水1:1で割ること。アードベッグと水との割合を変化させて、どの比率が自分に合うのか探してみましょう。


水で割ることで磯臭いスモーキーさのあるアードベッグの持ち味を引き出すことができます。

ロックで時間の経過ともに移り変わっていく味わいを楽しむ


氷が解けていくにつれて味も変化するロックで飲むのもおすすめです。


時間の経過が楽しめるところもロックの魅力。


最初は、個性的で強烈なスモーキーに圧倒されることでしょう。しかし、しばらく飲み続けているとロックの氷が溶けて、バニラやフルーツのような芳醇な香りや味わいが生じてきます。


ゆったりとした時間の流れを楽しみながら、スモーキーなアードベッグの個性と付き合えるのがロックの醍醐味です。

磯臭いスモーキーさを爽やかに飲みやすくするならハイボール


炭酸で割って飲むハイボールにしてもアードベッグは美味しくいただけます。


アードベッグの特徴であるスモーキーさが、ハイボールにすることで和らぎ、軽いのみ口になりますよ。


お料理に合わせる場合や、すっきりとアードベッグを楽しみたいときにおすすめ。爽やかなピートの香りやフルーティさを満喫してください。

アードベッグ好きにおすすめのスモーキーなシングルモルト10選


アードベック好きな方におすすめしたいスモーキーなシングルモルトのアイテムをご紹介します。

スコッチシングルモルトの特徴


2000年代以降、世界的な大ブームとなっているのがスコッチのシングルモルトです。蒸留所ごとにそれぞれ異なる個性があり、個性を楽しめることから人気を集めてきました。


スコッチシングルモルトウイスキーに共通する特徴に、モルトを乾燥させる際に焚く泥炭(ピート)に由来する独特のスモーキーな香りがあります。


銘柄によってスモーキーな香りの種類や強さはまちまち。


決して飲みやすいものばかりではありませんが、ウイスキーファンでしたらぜひそれぞれの癖や個性を試してみたいものです。

1位:アイラモルトの王の異名を持つ【ラフロイグ 10年】

ラフロイグ 10年
アイラモルト特有のピートの薬臭さが特徴。


ピートによる正露丸のようなヨードの香りと、ナッツのような香ばしさが感じられるシングルモルトウイスキーです。


イギリス王室のチャールズ皇太子が愛飲している銘柄としても有名。


スモーキーなウイスキーを飲んでみたい方はぜひ味わってみてください。

種類 シングルモルト
香り ピートによる正露丸のようなヨードの香り
味わい ドライで滑らかな味わい
アルコール度数 43 %
価格 5,880円
おすすめな人 スモーキーなウイスキーを味わってみたい人


2位:アイラの巨人というニックネーム【ラガヴーリン 16年】

ラガヴーリン 16年
アイラウイスキーの中で最も知名度の高いシングルモルトウイスキーです。


「ラガヴーリン」がきっかけでアイラモルトのファンになったという人も多く、スモーキーさがありながら、ソフトでまろやかな味わいが特徴。


アイラモルトの中でも時間をかけてじっくり蒸留することで有名で、パンチがあるのに上品な味わいに仕上がっています。


スモーキーさを感じる個性派のシングルモルトウイスキーを味わってみたい人におすすめ。

種類 シングルモルト
香り アルコールの刺激臭とヨードの香り
味わい パンチがあるのに上品な味わい
アルコール度数 43 %
価格 6,971円
おすすめな人 アイラモルトの定番を味わってみたい人


3位:アイラ島最古の海辺にある蒸溜所【ボウモア 12年】

ボウモア 12年
ISC(※)2017年金賞を受賞した世界中のモルトウイスキー愛好家に愛されている銘柄です。
※ISC(インターナショナルスピリッツチャレンジ):酒類専門誌「ドリンクス、インターナショナル」(イギリス)が主催する種類品評会


「アイラの女王」と呼ばれる気品あるスモーキーフレーバーが特徴で、バランスの良い柑橘系の香りもします。


アイラウイスキーとはどういうものなのか知りたい」という方はぜひボウモアを味わってみてください。

種類 シングルモルト
香り 気品あるスモーキーフレーバー・柑橘系の香り
味わい 潮の香りのするすっきりとした味わい
アルコール度数 40 %
価格 3,972
おすすめな人 アイラウイスキーの味を知りたい人


4位:ジョニーウォーカーのキーモルト【カリラ 12年】

カリラ 12年
甘くてフルーティ、フレッシュでシンプルな味わいです。


「カリラ」は、ブレンデッドウイスキーに使用する原酒として多く製造されている銘柄。
フルーティな味わいながら、しっかりとしたスモーキーさも感じられれます。


口に含んだときの、フルーティで甘い味わいとドライな余韻の2つを楽しむことができます。


アイラウイスキーならではの個性的な強い香りもお楽しみください。

種類 シングルモルト
香り スモーキーさ
味わい フルーティで甘い味わい・ドライな余韻
アルコール度数 43 %
価格 4,850円
おすすめな人 自宅でスモーキーなウイスキーを堪能したい人


5位:モルトウイスキー初心者にもおすすめ【ブルックラディ・ ザ・クラッシックラディ】

ブルックラディ・ ザ・クラッシックラディ
シングルモルトウイスキーの初心者や、きついピート香が苦手だという方におすすめの「ブルックラディ」。


ピートの香りを占めるフェノール値が低めで、癖や個性の少ないシングルモルトウイスキーです。


青リンゴやライムのようなフレッシュな香りも大きな特徴。


ロックやストレートだけでなく炭酸割りなど、さまざまな飲み方が楽しめます。

種類 シングルモルト
香り 青リンゴやライムのようなフレッシュな香り
味わい まろやかでシンプルな味
アルコール度数 50 %
価格 5,453円
おすすめな人 モルトウイスキー初心者の人


6位:ピートをほとんど焚かないで製造【ブナハーブン 12年】

ブナハーブン 12年
創業1881年のアイラ島の「ブナハーブン蒸溜所」で製造されている銘柄です。


アイラモルトとしては非常に珍しいピートをほとんど焚かない方法で製造しています。


ピートをほとんど焚かないためスモーキーさがなく、ウイスキーの初心者の方にもおすすめです。


冷却ろ過の工程がないため、モルト原酒本来の濃厚な味わいが楽しめます。

種類 シングルモルト
香り スモーキーさがない
味わい フレッシュな味わい
アルコール度数 46.3 %
価格 5,079円
おすすめな人 ウイスキー原酒本来の味を楽しみたい人


7位:アイラ島で一番新しい蒸留所【キルホーマン・マキヤーベイ】

キルホーマン・マキヤーベイ
2005年にできたアイラ島で最も新しい蒸留所で製造されているシングルモルトウイスキーです。


ピート由来のスモーキーさが比較的強く、果実のようなフレッシュな香りもします。


小規模な蒸留所のため、麦づくりからボトリングまで、すべてアイラ島でおこなっているため、価格は少し割高です。


新しいアイラモルトのポテンシャルを秘めた味わう価値のある1本と言えるでしょう。

種類 シングルモルト
香り ピートの香り・バニラの香り
味わい 熟成年数は3年と短いため、ドライでスッキリした味わい
アルコール度数 46 %
価格 5,752円
おすすめな人 ピート由来のスモーキーなアイラモルトを味わってみたい人


8位:ハイランドとアイラモルトの中間【オーバン 14年】

オーバン 14年
爽やかなピート香と、重厚感のあるシングルモルトウイスキーです。


スコットランドの最北に位置するハイランドにあるオーバン蒸留所で製造されており、ハイランドとアイラ・モルトの中間のような味わいが特徴。


ハイランド特有のまろやかで芳醇な味わいと、アイラモルトの力強いピート香を楽しみたい方におすすめです。ウイスキー初心者でも楽しめる口当たりの良さを堪能しましょう。

種類 シングルモルト
香り 力強いピート香
味わい ハイランド特有のまろやかで芳醇な味わい
アルコール度数 43 %
価格 5,900円
おすすめな人 ハイランドとアイラモルトの両方を堪能したい人


9位:スコットランドで最も標高の高い蒸留所【ダルウィニー 15年】

ダルウィニー 15年
へザー(ヒースの花:ツツジ科)やハチミツの香りがするまろやかでクリーミーな味わいのスコッチモルトウイスキーです。


蒸留所があるのはスコットランドで最も標高の高い場所。気象観測所も兼ねているすごい施設です。グランピアン山脈の雪解け水を使用し、高所にあるという環境がウイスキーの個性を造り出しています。


15年という長い熟成期間を経ることで、深みと奥行のある味わいのシングルモルトに仕上っています。

種類 シングルモルト
香り へザーやハチミツの香り
味わい まろやかでクリーミーな味わい
アルコール度数 43 %
価格 5,281円
おすすめな人 贅沢で奥深い孤高の気分を味わいたい人


10位:バーテンダー支持率ナンバーワン【デュワーズ 18年】

デュワーズ 18年
スコットランド・ハイランド地方にある蒸留所で160年の歴史がある本格派スコッチウイスキーです。


華やかで芳醇な香りと、まろやかでバランスのとれた味わいは、世界中のバーテンダーから高く評価されています。世界的なウイスキーの品評会などでも高い評価を得ている銘柄です。


特徴は、伝統的なダブルエイジング・プロセス(※)による製造システムにあります。
※ダブルエイジング・プロセス:製造年の異なる原酒をブレンドすること


バランスの良い、まろやかで芳醇な香りと味わいをぜひご堪能ください。

種類 シングルモルト
香り 華やかで芳醇な香り
味わい まろやかでバランスのとれた味わい
アルコール度数 40 %
価格 9,325円
おすすめな人 世界標準のスコッチウイスキーを味わってみたい人


癖の強いスモーキーさを堪能するならアードベッグ10年から飲み始めよう


アードベッグはアイラモルトの中でもひときわ個性的で癖の強いブランドとして有名です。


他のアイラモルトとの大きな違いは、

  1. 精溜器(ピューリファイア)を取り付けた2基のスチルポットで蒸留していること
  2. ノンチルフィルタード(冷却濾過を行っていない)であること

などが挙げられます。


また、モルトを乾かす際に燃やすピートの量が他の蒸留所よりもはるかに多いことなども、アードベッグの大きな特徴です。


個性的で癖の強いスモーキーさを堪能するならアードベッグ10年から飲み始めてみましょう。


アードベックのことがだいたい理解できたので、今の自分に合うボトルもわかってきたのではないでしょうか。


アイラモルトの代表格、世界で最も偉大な蒸留所と呼ばれるアードベッグをぜひ味わってみてください。