年代物ワインはどう選ぶ?美味しい飲み方やおすすめワイン10選
「20年目の結婚記念日に、結婚した年のワインを購入して夫婦で楽しみたいけど、選ぶ際に注意点することなどがあるのか知りたいな」
「年代物のワインを飲みたいけど、選び方や美味しく飲む方法はあるのかな?」
ワインに関する知識がないと美味しいワインを選ぶのが難しいですよね。
今回は年代物のワインを買うときにチェックすべきポイントや美味しいワインの選び方・おすすめの年代物ワインを紹介していきます。本記事を最後まで読んでいただければ、記念日に最適な年代物のワインを選べるようにります。
素敵な記念日を美味しいワインでお祝いしたいと思っているあなたの力になることができれば幸いです。
- 1. 年代物のワインで特別な記念日に!購入するメリット
- 2. 年代物のワインを買うときにチェックすべき3つのポイント
- 3. 美味しい年代物のワインの2つの選び方
- 4. おすすめ年代物ワイン10選
- 4.1. 凝縮された濃厚な味わい【2012年 オーパス ワン 】
- 4.2. 20年熟成された高品質の赤ワイン【1990年 ピオ・チェーザレ バローロ】
- 4.3. 初心者におすすめの白ワイン【1989年 ドメーヌ ド ガニュベーリュ コトー ド ローバンス】
- 4.4. ロマンチックな贈り物にもおすすめ【1990年 シャトー・カロン・セギュール】
- 4.5. 日本人なら一度は飲んでみたい赤ワイン【2005年 ルー デュモン レア セレクション ブルゴーニュ ルージュ】
- 4.6. 甘くて飲みやすいアイスワイン【2015年アルツァイヤー ローテンフェルス トロッケンベーレンアウスレーゼ】
- 4.7. ワイン初心者にもおすすめの貴腐ワイン【1996年 シャトー デュ ブルイユ コトー デュ レイヨン】
- 4.8. 爽やかな余韻が残り瑞々しさがある辛口白ワイン【1989年 パトリック・クレルジェ/サン・トーバン・プルミエ・クリュ・レ・フリオンヌ・ブラン】
- 4.9. フルーティな香りと熟成された香りが広がる【1990年 クロ デュ マルキ】
- 4.10. ミレニアムビンテージの赤ワイン【2000年 シャトー シャス スプリーン】
- 5. 年代物のワインを美味しく飲む方法
- 6. 思い出が詰まった「あの年」のワインを美味しく飲もう!
年代物のワインで特別な記念日に!購入するメリット
年代物のワインを購入するメリットは、「一生に一度のスペシャル感を演出できる」ことに限ります。
結婚記念日や彼女や妻の誕生日などを、今までにない最高の1日にしたいなら絶対に用意するべきです。贈られた人はあなたに大切にしてもらっているという特別感を感じられ、二人の仲がさらによくなること間違いなしです。
美味しい年代物のワインを選んで、特別な記念日をお祝いましょう。
年代物のワインを買うときにチェックすべき3つのポイント
年代物のワインを買うときにチェックすべきポイントは以下の3つです。
- コルク栓がボトルの口よりも上に来ていないか
- 目減りしている量
- 液漏れの跡がないか
上記3つのポイントをチェックすることで、ワインが正しい状態で保管されているかどうかを把握できます。
保存状態が悪い間違ったワインを買ってしまうと、飲んでみたら味や香りがなく残念な思いをすることもあります。また、中には酢や錆・鉄のような味がすることもあります。
正しい状態で保管されているものを買うのは、美味しいワインを選ぶための大事なポイントなので忘れずチェックしましょう。
コルク栓がボトルの口よりも上に来ていないか
まずは、コルク栓がボトルの口よりも上に飛び出ていないかを確認しましょう。
ワインセラーや冷蔵庫からの出し入れなど、急激な温度変化が起こるとボトル内の空気が膨張してコルク栓を押し上げます。コルク栓が上がっている場合は、正しく保存できていなかったということになるので味が劣化していることが判断できます。
ワインを購入する場合は、コルクの状態をチェックするのを忘れないでください。
目減りしている量
次に、目減りしてる量を確認します。
熟成中のワインはコルクから少しずつ空気が出入りするため、年月とともにワインも少しずつ減っていきます。減るのは仕方ないことですが、極端に減っていると要注意です。「コルクが弾力を失いボトルとコルクの間に隙間ができ水分が出ている」「コルクがワインを吸収している」「コルクが劣化して液漏れしている」という可能性があります。
年数やワインの種類にもよりますが、首のつけ根くらいまでの減少であれば問題ありません。また、20年くらい熟成したものだと、ボトルの曲線が膨らみ始めている部分くらいまでは下がっているものもあります。
見極めは非常に難しいですが、熟成期間が短いにもかかわらず、首の付け根から下まで減っている場合は保存状態が悪かったことが判断できるため注意しましょう。
液漏れの跡がないか
最後に、ワインに液漏れがないかをチェックしましょう。
液漏れも急激な温度変化が原因になり、コルクを覆うキャップシールの天面・側面、ボトル表面やラベルを確認することで把握できます。
ただし、フランス ブルゴーニュの円錐型のボトルなど、糖分を多く含むワインは液漏れしやすい種類といことも覚えておきましょう。漏れた跡があっても中身の色が健全であれば、ほとんどダメージを受けていないケースもあります。
しかし、ボトル内のワインの色を初心者が確認するのは難しいので、液漏れがあったものは選ばないのが得策です。
美味しい年代物のワインの2つの選び方
美味しい年代物のワインを選ぶポイントは以下の2つです。
- 熟成向きのワインを確認する
- ヴィンテージチャートを確認する
熟成向きのワインで、ヴィンテージチャートを確認して当たり年のワインを選べば美味しい年代物のワインを選べますよ。
以下では各ポイントについて詳しく説明していきます。
熟成向きのワインを確認する
年代物のワインを選ぶときは、熟成向きのワインかどうかを確認しましょう。
熟成向きのワインは赤ワインだと「ブルゴーニュ」や「ボルドー」などで作られたワインです。
熟成向きに作られた赤ワインは主に4種類あります。
- ブルゴーニュワイン(フランス)…基本的にピノ・ノワール単一品種のぶどうで作られている。ワインで濃い色合いが特徴
- ボルドーワイン(フランス)…カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなど複数品種のぶどうをブレンドして作られたワイン。淡い色合いが特徴
- バローロ(イタリア)…ネッビオーロ種を醸造したワインで3年以上の熟成義務がある。アルコール度数は13%以上と定められてる
- カリフォルニアワイン(ナパバレー)…ピノ・ノワール単一品種かカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなど複数品種のぶどうから作られている。アルコール度数が高めで濃厚な味わい
上記4種類の赤ワインは年代物のワインとして人気があります。基本的に、赤ワインの場合タンニンを多く含んだものが熟成向きのワインです。熟成することで渋みや酸味が柔らかくまろやかな味になり、赤ワインはものによりますが大体15~30年ほど熟成できます。
また、白ワインだと「カリフォルニアワイン」や「ブルゴーニュワイン」がおすすめです。
- カリフォルニアワイン(ナパバレー)…ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネなど単一品種で作られている。フルーティでリッチな味わいが特徴。
- ブルゴーニュワイン…単一品種で醸造され主にシャルドネが使用されている。フルーティで心地よい酸味が特徴。
白ワインの場合、酸味の強いものが熟成向きです。
ただし、白ワインは熟成に必要なタンニンなどが取り除かれているため劣化しやすく、熟成できる期間が10~15年と短いです。20年以上など年代物の白ワインを購入したい場合は、甘口ワインを選びましょう。
以下の甘口ワインは、10~100年熟成に耐える力を持っています。
- 貴腐ワイン…主に食後に飲まれる甘いデザートワインの1種。果皮が菌に感染することで糖度が高まった貴腐ブドウを使用している極めて甘いワイン。
- 遅摘みワイン…完熟したぶどうを収穫せず、干しぶどうのような状態になってから収穫して作るワイン。糖分が凝縮されていて糖度が高い。
- アイスワイン…デザートワインの1種。冬の寒さに晒されて凍ったぶどうを使用したワイン。果汁の濃度が高くねっとりした芳醇な甘さがある。希少性が高く比較的値段が高い。
上記の3種類の甘口ワインは、糖分を筆頭にブドウ果汁のさまざまな成分が凝縮されているためトロッとしていて、酸化が進みづらく長期間の熟成に耐えられるのです。それぞれ使うぶどうの状態が異なりますが、糖度が高い状態のぶどうを使用するため渋みや酸味にまだ慣れないワイン初心者でも飲みやすい口当たりになっています。
当たり年を確認する
年代物のワインを購入するときは、「当たり年」のヴィンテージワインを買いましょう。
当たり年とは、天候に恵まれブドウの品質が良かった年のことを指します。ヴィンテージチャートから年代別に各ワイン産地の天候の良し悪しを確認でき、当たり年かどうかが把握できるのです。
また、品質がいいぶどうが収穫でき、その年に収穫したブドウだけが使われたワインはボトルに収穫年の記載があります。天候が良かった年でないと記載がなく、自分が欲しいと思っている年のワインがない可能性も十分にあることを覚えておきましょう。
ヴィンテージチャートは各産地によって違うので、一度に確認はできません。ボルドー地方のヴィンテージチャートは「ボルドー委員会公式サイト」で確認できます。
ヴィンテージチャートはもともとボルドー地方の天候の変動が毎年激しいために、用いられたものです。他の地域は常に品質は安定しているため、ヴィンテージ(収穫年)の記載があった場合「特に」品質が良かったと年と判断できるので記載があれば選んでもらって問題ありません。
おすすめ年代物ワイン10選
「熟成向き」であることや「当たり年に作られた」ことを踏まえた上で、おすすめの年代物ワインを紹介していきます。
凝縮された濃厚な味わい【2012年 オーパス ワン 】
2012年 オーパス ワンは、凝縮された濃厚な味わいが特徴的な赤ワインです。
2012年はカリフォルニアワインにとって歴史に残るほど天候に恵まれた当たり年であり、深みのある風味を持ったぶどうがみのり最高の状態で収穫できた、気品溢れるワインに仕上がっています。
高級な赤ワインなので、結婚記念日など特別な日に開ける赤ワインとしておすすめです。カシスとダークチョコレートの香りが広がり、濃厚で重厚感がある口当たりですがまろやかさが味わえる極上のワインを堪能してみてください。
- 価格:47,800円
- 産地:カリフォルニア
- ブドウの種類:カベルネソーヴィニヨン80%、プティヴェルド7%、カベルネフラン6%、 メルロー5%、マルベック2%
- 味わい:フルボディ
- 年代:2012年
20年熟成された高品質の赤ワイン【1990年 ピオ・チェーザレ バローロ】
20年熟成された濃厚なフルボディタイプの赤ワインです。
1990年のイタリアは全土で天候に恵まれ、バローロは長期熟成向きのワインに仕上がっていています。また、『ピオ・チェーザレ』はワイン評論家ロバート・パーカー氏から高評価の95点を獲得したこともあり、イタリアを代表する高級ワインの1本でもあるので、友達や恋人へのプレゼントにも向いています。
ベリーや柑橘類や葉巻などの香りが広がり、まろやかさと渋みのある味わい深い1本です。
- 価格:12,762円
- 産地:イタリア ピエモンテ州
- ブドウの種類:ネッビオーロ100%
- 味わい:フルボディ
- 年代:1990年
初心者におすすめの白ワイン【1989年 ドメーヌ ド ガニュベーリュ コトー ド ローバンス】
『1989年 ドメーヌ ド ガニュベーリュ コトー ド ローバンス』は初心者におすすめの白ワインです。
遅摘みの完熟ぶどうを使用していて、酸味と甘みのバランスがよく飲みやすい口当たりに仕上がっています。
1989年はフランス全土で天候がよく、長期熟成に向いている理想的な白ワインがつくられた年でもあるため信頼できるヴィンテージワインです。りんごとはちみつのようなフルーティで甘い香りがあり、万人受けする甘口白ワインは友達とのパーティに持っていけば喜ばれるでしょう。
- 価格:8,398円
- 産地:フランス
- ブドウの種類:シュナン・ブラン100%
- 味わい:ミディアムライト
- 年代:1989年
ロマンチックな贈り物にもおすすめ【1990年 シャトー・カロン・セギュール】
ロマンチックな贈り物にもおすすめの赤ワインです。ハートが描かれたラベルは、恋人へプレゼントすれば特別な演出ができます。
1990年はボルドーワインはフルーティで深みのある素晴らしいワインに仕上がった年でもあり、ベリー系やカシスのような甘い香りが広がりスパイシーな余韻を楽しめるエレガントな味わいです。フランスボルドー地区で品質のいいワインをランク付けしている公式の格付け「メドック格付け」でも、第3級と認定されていている人気の赤ワインを試してみてください。
- 価格:33,000円
- 産地:フランス・ボルドー地方・オー・メドック地区・サンテステフ
- ブドウの種類:カベルネ・ソビニオン65%、メルロ20%、カベルネ・フラン15%
- 味わい:ミディアムボディ
- 年代:1990年
日本人なら一度は飲んでみたい赤ワイン【2005年 ルー デュモン レア セレクション ブルゴーニュ ルージュ】
『2005年 ルー デュモン レア セレクション ブルゴーニュ ルージュ』は、日本人なら一度は飲んでみたい赤ワインです。
ブルゴーニュ地方在住の日本人醸造家の仲田晃司氏が作った赤ワインで、「ブルゴーニュの神様」と呼ばれる醸造家アンリ・ジャイエ氏が認めた貴重な1本です。また、2005年はフランスでは天候に恵まれ、ピノ・ノワール種のぶどうで作られた赤ワインは奥深い味わいと香りがあり長期熟成にも向いている当たり年でもあります。
ラベルには日本を表す「天・地・人」の模様が入っていて、友達や家族との話題の種にもなる1本ですよ。
- 価格:7,628円
- 産地:フランス
- ブドウの種類:ピノ・ノワール100%
- 味わい:ミディアムライトボディ
- 年代:2005年
甘くて飲みやすいアイスワイン【2015年アルツァイヤー ローテンフェルス トロッケンベーレンアウスレーゼ】
甘くて飲みやすいアイスワインです。手間をかけて育て収穫された糖度の高いフクセルレーベ種を使用していて、甘みと酸味のバランスがよく軽い味わいとなっています。
さっぱりとしているため貴腐ワインだと甘すぎると感じる方にもおすすめです。また、まだ比較的熟成年数が若く新しいため、まだ価格が上がっていないうちに買っておいて自宅で熟成させていく楽しみもありますよ。
コストパフォーマンスにも優れているため、友達や恋人と気軽に楽しめるワインです。
- 価格:3,412円
- 産地:ドイツ ラインヘッセン
- ブドウの種類:フクセルレーベ
- 味わい:ー
- 年代:2015年
ワイン初心者にもおすすめの貴腐ワイン【1996年 シャトー デュ ブルイユ コトー デュ レイヨン】
続いて紹介するのは、ワイン初心者にもおすすめの貴腐ワインです。上品な甘さと酸のバランスがよくフルーティーさがあり、とても飲みやすくなっています。また、1996年は8月に雨が集中した日を乗り越えて、寒暖差が激しく乾燥した気候に恵まれたため濃厚なワインができている当たり年でもあります。
甘さが際立っているため食事の後のデザートワインとして楽しむのもおすすめです。ワインが苦手な方も初めの1本として飲んでみるといいでしょう。
- 価格:14,998円
- 産地:フランス
- ブドウの種類:シュナン・ブラン100%
- 味わい:ミディアムボディ
- 年代:1996年
爽やかな余韻が残り瑞々しさがある辛口白ワイン【1989年 パトリック・クレルジェ/サン・トーバン・プルミエ・クリュ・レ・フリオンヌ・ブラン】
爽やかな余韻が残り瑞々しさがある辛口白ワインです。1989年は天候に恵まれ理想的なワインが作られた当たり年でもあり、『1989年 パトリック・クレルジェ/サン・トーバン・プルミエ・クリュ・レ・フリオンヌ・ブラン』は長期熟成されていますが酸味もありすっきりとした口当たりに仕上がっています。
リーズナブルな価格で購入できるので、ちょっとしたお土産としてもおすすめです。甘すぎず軽く飲める白ワインを探している方にも満足してもらえるでしょう。
- 価格:10,048円
- 産地:フランス
- ブドウの種類:シャルドネ100%
- 味わい:ミディアムボディ
- 年代:1989年
フルーティな香りと熟成された香りが広がる【1990年 クロ デュ マルキ】
『1990年のクロ デュ マルキ』は、フルーティな香りと熟成された香りが広がるヴィンテージワインです。長期熟成されているため渋みや酸味などがまろやかな口当たりになっています。
シンプルですが高級感のあるラベルで、大切な日に開けるワインとしておすすめです。
赤ワインの濃厚な色合いと深みのある味わいを楽しめますよ。
- 価格:13,651円
- 産地:フランス
- ブドウの種類:カベルネ・ソーヴィニヨン65%、メルロ30%、カベルネ・フラン5%
- 味わい:フルボディ
- 年代:1990年
ミレニアムビンテージの赤ワイン【2000年 シャトー シャス スプリーン】
『2000年 シャトー シャス スプリーン』はミレニアムビンテージの赤ワインです。天候に恵まれた2000年はボルドーにとって歴史的な年で、渋みや果実の濃厚さがバランスよく広がる仕上がっています。また、成熟されたことでカシスやブルーベリー干し草などの香りがし渋みも少なく、軽めの口当たりで長い余韻が広がります。
ミレニアムビンテージの特別な1本は、高級感のあるラベルで恋人や友達へのギフトにもぴったりです。ロバートパーカー氏をはじめとする多くのワイン評論家から、高評価をもらっていて格付ワインと並んで人気がある特別なシャトーを楽しめますよ。
- 価格:17,578円
- 産地:フランス
- ブドウの種類:カベルネ・ソビニオン70%、メルロ25%、プティ・ヴェルド5%
- 味わい:ミディアムボディ
- 年代:2000年
年代物のワインを美味しく飲む方法
年代物のワインを美味しく飲む方法は以下の3つです。
- しばらく立てておいておく
- 美味しく飲める温度を確認する
- きるだけ早く飲みきる
上記3つを把握しておけば、ワインの美味しさを損なわずに飲めます。
以下では各ポイントを詳しく解説していきます。
しばらく立てて置いておく
ワインは買ってすぐは飲まずに、最低1週間ほどは立てて置いておきましょう。
長く熟成されたワインには、渋み成分のタンニンやポリフェノールなどが結晶化した「澱(おり、沈殿物のこと)」がボトル内にあります。すぐに開けると澱がグラスに入りやすくなるため、底に沈んで落ち着くのを待つ必要があります。
特に長く熟成された赤ワインに多く見られるので、美味しく飲むためにもしばらく立てて置いておくのを忘れないようにしてください。
美味しく飲める温度を確認する
ワインを美味しく飲める温度は種類によって異なります。美味しく飲める温度は以下の表の通りです。
ワインの種類 | 年代物のワインを美味しく飲める温度 |
---|---|
赤ワイン | 14~18℃ |
白ワイン | 10~14℃ |
甘口ワイン | 5℃~12℃ |
ワインは飲む温度で大きく味が変化します。
赤ワインは冷し過ぎると渋みを強く感じ、特に年代物の赤ワインは冷やさない方が香りが広がるため14〜18℃が美味しく飲める温度です。また、白ワインもあまり冷し過ぎると香りや風味が損なわれてしまうため10~14℃、甘口白ワインは冷した方がスッキリとした酸味と新鮮な味わいを楽しめるため5℃~12℃に冷して飲むようにしましょう。
できるだけ早く飲みきる
開栓したワインは可能なら当日中に飲みきるようにしてください。ワインは空気に触れることで酸化し、味がどんどん変わって劣化していくためです。まれに半日ほどたって美味しくなることもありますが、次の日や下手すると2~3時間後には飲めなくなってしまうほど酸化している可能性もあります。
美味しく飲めたワインはできるだけ早く飲みきるようにしましょう。
飲みきれなかった場合はワインストッパーなどのグッズを使い、ボトル内の酸素を抜き冷蔵庫で保存します。冷蔵庫で保存することで少し酸化を抑えられ劣化を遅らせることができますよ。
また、ちょっと渋みなどがあり飲みにくいと感じたワインは他の容器に移しわざと空気に触れさせる(デキャンタージュする)ことで味をまろやかに変えることができるのも覚えておくといいでしょう。
思い出が詰まった「あの年」のワインを美味しく飲もう!
今回は年代物のワインについて紹介してきました。
ワインの種類や当たり年を確認して選べば、素晴らしいワインを手に入れられますよ。また、年代物のワインを選ぶならしっかり保存されていたかをチェックすることを忘れないでください。
保存方法や適度な温度を把握して、思い出が詰まった「あの年」のワインを美味しく飲みましょう!