楽しみ方無限大!コニャックの美味しい飲み方&相性抜群つまみ3選

「コニャックをもらったけどいまいち飲み方がわからない」
「ストレートで飲む以外の方法を知りたい」
コニャックはアルコール度数が高いので、弱い人だとそのまま飲むのは難しいですよね。

コニャックはストレートでも楽しむことはできますが他にも美味しい飲み方がたくさんあるので、今回はおすすめの飲み方をご紹介していきます。今回の記事を読むことで様々なコニャックの美味しい楽しみ方を知ることができますよ。コニャックにぴったりのおすすめのおつまみもあわせてご紹介します!

ぜひ参考にしてコニャックを楽しんでみてください。

コニャックとは?覚えておきたい3つの基礎知識


コニャックはフランス コニャック地方で作られたブランデー。フルーツを発酵させた醸造酒を蒸溜しているお酒を「ブランデー」と呼びます。ちなみにウィスキーやジン、ウォッカ、ラムなどと同じ蒸留酒です。ぶどうを原料として、ぶどうを発酵しワインにしたものをさらに蒸留するとブランデーになります。

コニャックの魅力をさらに感じるために覚えておきたい基礎知識は以下の3つです。

  • 基準を満たしたものだけが「コニャック」と名乗れる
  • コニャックは熟成年数で飲みやすさが決まる
  • ぶどうの畑には6つのランク付けがある

では3つの基礎知識について詳しく解説していきます。

基準を満たしたものだけが「コニャック」と名乗れる


コニャックは「コニャック地方」で栽培されたぶどうで作られ、法律の基準を満たすことで初めてコニャックを名乗ることができます。

主な規定は以下の3つです。

  • ユニ・ブランなどの特定種のぶどうを使用
  • 銅製の単式蒸留器で2回蒸留する
  • オーク材の樽で最低2年間熟成する

コニャックには「ユニ・ブラン」「フォル・ブランシェ」「コロンバール」の3種類のぶどうを原料とします。コニャックの特定種はワインには通常使用しないぶどうの品種です。ワインは糖度が高いぶどうを使用するものですが、コニャックでは酸度が高いぶどうを使用します。

蒸留法には1回ずつしかできない「単式蒸留」と連続で蒸留できる「連続式蒸留」があり、コニャックでは「単式蒸留」のみとなります。単式蒸留は伝統的な製法でアルコール度数は高くなりますが、原料の風味を残すことができます。

また、熟成時に「オーク」の樽を用いるのは、オーク材が持つ成分が独特の香りを作ることと、オークは非常に頑丈で漏れにくいため。熟成期間も2年間以上と義務付けられており、熟成期間が長いほどランクが高くなります。

コニャックは熟成年数で飲みやすさが決まる


コニャックは熟成年数が長くなるほど飲みやすくなり、ランクも高くなります。
熟成年数が長くランクが高いものから以下の通りです。

  • オル・ダージュ/Hors d’âge(X.O.以上)
  • X.O.(熟成年数20~25年)
  • ナポレオン(熟成年数12~15年)
  • V.S.O.P(熟成年数7~10年)
  • V.S.(熟成4~7年)
  • スリースター(熟成2年以上 )

コニャックは熟成2年以上で初めてコニャックと名乗ることができます。一番熟成期間が短くランクの低いものが熟成2年以上の「スリースター」。「V.S.O.P」の場合4年以上、「X.O.」で10年以上と決められています。ですが、販売されているものの平均熟成年数は基準の倍以上になっているものが多いです。

基本的には熟成期間が長くなるほど風味が柔らかくなり、まろやかで飲みやすくなります。そのため、初心者ほどランクの高いものを選ぶと美味しいと感じるコニャックに出逢いやすくなります。上記のランクは銘柄名になりラベルにも必ず記載があります。もしあなたの手元にあるコニャックがあるなら、ラベルを確認してみましょう!

ぶどうの畑には6つのランク付けがある


コニャックに用いられるぶどうの畑(クリュ)にも6つのランクがあり、銘柄名に記載されていることがあります。産地によってどんな違いがあるのかチェックしてみましょう。

ランクの高いものから順に以下の通りです。

  • グランド・シャンパーニュ
  • プティット・シャンパーニュ
  • ボルドリー
  • ファン・ボア
  • ボン・ボア
  • ボア・オルディネール

最もランクの高い「グランド・シャンパーニュ」は熟成に長い年月をかけているため、フローラルのような上品な香りがするぶどうが育ちます。シャンパーニュという名がついていますが、シャンパンで有名な「フランス シャンパーニュ地方」とは関係ないので注意。次に「プティット・シャンパーニュ」は熟成が早く、グランド・シャンパーニュに繊細さは劣りますがほとんど同じ性質のぶどうが育ちます。

中間ランクの「ボルドリー」は総面積が小さい畑であり、石灰層の脱炭酸化によるフリント質の土壌となっています。短い熟成期間でまろやかさと柔らかさが特徴的なブランデーが産まれ、飲みやすいコニャックが出来上がります。「ファン・ボア」は粘土質で粗い砂利状となっている土壌であり、若々しく軽快なブランデーが出来上がります。

続いて低ランクである「ボン・ボア」は他の作物や放牧地と隣り合わせになっている畑であり、「ボン・ボア」のぶどうは香りが弱いブランデーになります。最も低いランクの「ボア・オルディネール」は砂地の土壌であり、ボア・オルディネール単体で作られているコニャックはほとんどありません。やや荒めの風味が特徴的です。

コニャックの美味しい飲み方5選


続いて、コニャックの美味しい飲み方を5つご紹介します。コニャックの風味や香りを楽しみましょう。

コニャックの風味を感じられる【ストレート】


コニャックの風味を最も感じられる飲み方が常温(18~20℃)のストレート。一番味が分かりやすい飲み方なのでコニャックの味を覚えたい人、いろいろ飲み比べをしたいという人におすすめの飲み方です。

ストレートで飲む場合はゆっくり30分ほど時間をかけて少量ずつ飲んでみてください。アルコール度数が40度ほどと高いので、一気に慌てて飲むのはかなり酔いが回ってしまうため注意。1杯飲み終わる目安が30分なので、平日寝る前にゆっくり晩酌をしたいという時にもおすすめの飲み方です。コニャックで一日の疲れをぜひ癒して下さいね。コニャック初心者の人や急に酔わないか心配な人は水(チェイサー)などを用意し、一緒に飲んでみましょう。

日本ではロックグラスのようなグラスで飲まれることが多いですが、コニャックのメーカーはワイングラスなど脚のあるグラスで飲むのを推奨しています。
日本でロックグラスが主流なのは「掌の温度で温めて香りを引き立たせるため」という理由ですが、コニャックは何もしなくても香りがたちます。ワイングラスのような空気をグラスの中で漂わせることができるグラスを使う方が香りが引き立ち美味しく飲むことができますよ。

視覚も風味も楽しめる【オンザロック】


コニャックを飲むときには視覚も風味も楽しめるオンザロックもおすすめです。香りや風味を楽しむことはもちろん、ゆっくりと転がすようにグラスを揺らすことで美しい色合いも楽しむことができます。ストレートで飲むよりもさらにゆっくり時間をかけて飲みたい人や、週末の晩酌タイムにおすすめ。

冷やすことで最初香りは弱くなりますが、少しずつ香りが変化していくのを感じられます。金曜日の夜などにゆっくり好きな映画を鑑賞しながらオンザロックを飲みましょう。

きついお酒が苦手な方へ【水割り】


「アルコールがきついお酒は苦手だけどコニャックを飲みたい!」という人は水割りがおすすめです。水で割ってしまうとコニャックの風味や香りを楽しめないのではないかと感じる人もいるかと思いますが風味や香りが消えることはなく、ほのかに感じることができます。割合は最初基本になる「1:1」で飲んでみて、好みの濃さに調整してください。

水割りは食事と一緒に飲みたいという人にもおすすめの飲み方。コニャックは食前酒や食後酒で飲まれることが多いお酒ですが、実は中国などでは食事中に飲む人が多いのです。世界で様々な飲み方で楽しまれており、日本食は特に水割りとの相性がいいです。ワインも日本食と相性がいいといわれていますが、コニャックの水割りの方が食事の香りを邪魔しないのでぜひ日本食のお供に飲んでみてください。

炭酸で飲みやすさUP【ソーダ割り】


コニャックをソーダで割るのは邪道と感じる人もいますが、炭酸が入ることで飲みやすさが格段にUPするのでぜひおすすめしたい飲み方です。ストレートやロックなどが飲みにくいと感じてしまった人、飽きてしまった人にもソーダ割りがおすすめです。

ソーダ割という飲み方はイギリスでは英国貴族や知識人が好む飲み方のひとつであり、バーで頼むときにも実はコニャックのソーダ割りである「フレンチハイボール」は人気の飲み方のひとつ。夏の暑い日や、ちょっと変わったハイボールでかっこつけたいときにはフレンチハイボールを選んでみましょう。

変化の幅が広い【カクテル】


カクテルにする飲み方はコニャックの風味や見た目にさまざまな変化があります。ストレートや味がない水や炭酸水で割っても美味しく飲めないという人はぜひカクテルにして飲んでみましょう。コニャックをいろいろな飲み方で飲みたい人におすすめであり、コニャックのカクテルは「目で楽しめ、味も美味しく変化させられる」という特徴があるので女性にも好まれます。

自宅で簡単に作ることができるおすすめのカクテルレシピもご紹介するので参考にしてください。

コニャックは楽しみ方いろいろ!おすすめカクテル4選


アイスからホットまでおすすめのカクテルを4つご紹介します。気になるカクテルはぜひ作ってみてください。

温まってビタミンチャージ【コニャックレモネード】


「コニャックレモネード」は温まるホットカクテル。ビタミンチャージすることができます。ヨーロッパやアメリカではメジャーなカクテルとして多くの人に愛されています。作り方は次の通りです。

    【材料】

  • コニャック… 大さじ3
  • 熱湯…120ml
  • レモン汁…大さじ2
  • はちみつ…大さじ1
    【作り方】

  1. 耐熱のカップに全て入れてよく混ぜる。

寒くなってきた日の夜に飲むことでぐっすり眠ることができます。ビタミンCを摂取することができるので風邪対策にもおすすめ。

コニャックレモネードにおすすめする銘柄は【カミュ VSOPエレガンス】です。フローラルな香りがあり、レモンやはちみつとも相性抜群です。

価格 4,430円
アルコール度数 40%
熟成ランク VSOP

アメリカのキャラクターをイメージしたカクテル【ハルク】


ハルクは名前の通り、アメリカの「ハルク」という映画のキャラクターをイメージしたグリーンのカクテルです。混ぜ合わせることでグリーンのカラーに変化するオシャレなカクテルです。

    【材料】

  • ヒプノティック… 15ml
  • コニャック…15ml
    【作り方】

  1. 氷を入れたグラスにヒプノティックとコニャックを注ぎかき混ぜる。

コニャックと、さまざまなフルーツを使っているのが特徴の「ヒプノティック」というリキュールと混ぜ合わせることで、トロピカルな味わいになります。飲みやすいのでカクテル初心者にもおすすめです。

「ヒプノティック」はリキュールですが、様々なフルーツの香りづけをするお酒にコニャックが使用されているため、相性がいいのは間違いありません。ぜひお手持ちのコニャックと合わせてみてください。

価格 2,992円
アルコール度数 17%
原材料 コニャック、ウォッカ、フルーツミックスジュース

高貴な香りの【ヘネシーティー】


コニャックと紅茶を組み合わせることで高貴な香りが生まれる「ヘネシーティー」。簡単に作れるのでぜひ試してみてください。レシピは次の通りです。

    【材料】

  • コニャック… 25ml
  • アイスティー…150ml
    【作り方】

  1. 氷がたっぷり入ったグラスにコニャックを入れてから、アイスティーを注ぎかき混ぜる


「ヘネシーティー」におすすめの銘柄は飲み方の名前にも含まれる「ヘネシー」というコニャック。「ヘネシー」は甘みがあるので甘みが少なくて渋みのあるアイスティーで作るのがおすすめです。さっぱりして飲みやすいので甘いのが苦手な人でも飲みやすいですよ。

価格 3,459円
アルコール度数 40%
熟成ランク V.S

トロピカルな味の【ムーランルージュ】


ムーランルージュはパイナップルジュースを使っているのでトロピカルな味わいのカクテルです。材料3つで完成するので手軽に作ることができます。ふたつの材料は次の通りです。

    【材料】

  • パイナップルジュース… 60ml
  • コニャック…20ml/li>
  • シャンパン…適量
    【作り方】

  1. 冷やしたパイナップルジュース、シャンパンとコニャックをグラスに注ぎかき混ぜる。

基本の分量は上記の通りですが、分量は自分好みにアレンジするのがおすすめ。 シャンパンとパイナップルジュースが入っているので女性が好きな味わいです

「ムーランルージュ」におすすめのコニャックは「クルボアジェ」という銘柄。「クルボアジェ VSOP」は豊かなフルーティーさとまろやかさが特徴であるため、パイナップルとの相性がバッチリです。

価格 2,849円
アルコール度数 40%
熟成ランク VSOP

すっきりとした飲み口の【ドローレス】


すっきりとした飲み口のドローレスはどんなシチュエーションでもぴったりです。食前や食後、デザート酒にもおすすめ。

    【材料】

  • コニャック…20ml
  • チェリー・ブランデー…20ml/li>
  • クレーム・ド・カカオ…20ml
    【作り方】

  1. 材料を全て入れてシェイクする。

材料が全てアルコールを使用しているのでアルコール度数が高いです。飲み過ぎには注意しましょう。お好みでさくらんぼを浮かべたらカクテルらしくオシャレに仕上がります。

「ドローレス」におすすめの銘柄は「レミーマルタン」という銘柄。おすすめする理由はバニラのような香りと上品甘さがチェリーやカカオの香りと相性が良いからです。

価格 2,354円
アルコール度数 40%
熟成ランク VSOP

美味しすぎる!コニャックと相性抜群のつまみ3選

コニャックと相性がぴったりなおすすめのつまみを3つご紹介します。

とろける口溶け【ROYCE'(ロイズ) 生チョコレート ビタ-】


生チョコなのでとろける口溶けであり、甘みのあるコニャックの味わいをビターの風味が引き立ててくれます。チョコレートの効果でコニャックがまろやかな味わいになるのを楽しみましょう。カカオの味が濃いビタータイプが特におすすめです。

価格 777円
内容量 1箱(20個)
メーカー ROYCE'(ロイズ)

すくって食べるチーズ【モンドールAOP400g】


表面の硬い部分をとって中をすくって食べるチーズです。モンドールはウォッシュチーズであり、ブランデーを吹きかけて熟成させていくチーズのためコニャックと相性抜群です。ブロッコリーやパンにつけて食べるのもおすすめ。チーズフォンデュのようなウォッシュチーズを楽しんでみてください。

価格 3,900円
内容量 1箱(400g)
メーカー バドーズ

6種類のフルーツが楽しめる【神戸のおまめさんみの屋 トロピカルフルーツミックス】


「パイン」「パパイヤ」「マンゴー」「クランベリー」「レーズン」「グリーンレーズン」の6種類のフルーツがつまった大容量のドライフルーツミックス。ジッパーがついているので保存も安心です。甘みがあるドライフルーツはコニャックと相性がよいのでぜひ一緒に食べてみてください。

価格 1,510円
内容量 1袋(1kg)
メーカー 神戸のおまめさん みの屋

最高に美味しい状態でコニャックを味わおう


コニャックは単体でも香りや風味がとても優れているものですが、いろんな飲み方によって美味しさが変わってきます。あなたにあった最高に美味しい状態のコニャックを探し出して、コニャックに合うおつまみと一緒に楽しんでみてください。

アルコールが強いお酒ですが、お酒が弱い人でも飲みやすくなる方法はあります。いろんな飲み方に挑戦してみましょう。