ワインの炭酸割りはあり?美味しく飲む方法とおすすめワイン7選
「ワインを炭酸で割って飲む人も増えたけどそもそも炭酸割りってあり?」
「ワインに炭酸を足したらスパークリングワインなの?」
「ワインの炭酸割り」は最近流行ってきてはいますが、まだまだ「邪道」といわれることがあったり、認知度の低い楽しみ方ですよね。
私も暑い時期には白ワインを炭酸で割ってよく飲みますが、他人にすすめたりはあまりしませんでした。
今回は、そもそも白ワインを炭酸で割って飲むことはありなのかどうかやワインの炭酸割りを美味しく飲む方法について詳しく解説していきます。
また、他の美味しい割り方についても紹介しているのでもっともっと自宅でワインが楽しめるようになるはずです。
美味しいワインの炭酸割りを自信を持って楽しんでください。
- 1. ワインの炭酸水割りは「ヴァインショルレ」
- 2. ワインの炭酸割りを美味しく飲む方法
- 3. ワインの炭酸割りにおすすめの白ワイン7選
- 3.1. バランスの良いフルーティなブルゴーニュ産白ワイン【ドメーヌ・ド・ラ・ドゥナンテ ブルゴーニュ・シャルドネ】
- 3.2. 甘い果実香とナッツのような香ばしさが特徴【ジョルジュ デュブッフ プーイィ・フュイッセ】
- 3.3. 135年以上の歴史を持つチリワインの老舗ワイナリー【サンタ カロリーナ シャルドネ レセルヴァ】
- 3.4. 完熟した桃のような香りが特徴【ダークホース シャルドネ】
- 3.5. ボージョレワインならではのフレッシュさが炭酸にあう【アンリ・フェッシ・アルデッシュ・シャルドネ・ヌーボー 2019 】
- 3.6. 完熟したリンゴの蜜のような味わい【ファルケンベルク アウスレーゼ 】
- 3.7. 北海道産のケルナー100%【グランポレール 余市ケルナー】
- 4. ワインの水割り?炭酸以外にも美味しく飲める4つの方法
- 5. ワインの炭酸割りでもっとワインライフを楽しもう
ワインの炭酸水割りは「ヴァインショルレ」
白ワインを炭酸水で割って飲むのは「ヴァインショルレ(Weinschorle)」という飲み方で、ドイツでポピュラーな楽しみ方です。
ドイツのレストランやバーでは、「ヴァインショルレ」がメニューに載っているほどで、注文するとデキャンタに入ったワインと炭酸ボトルが一緒に出てきて、客が自分の好みで割って飲みます。
日本でも、焼酎やウイスキーを炭酸で割って飲む習慣が古くからあるので、ワインも同じように割って飲む人がいても何もおかしいことはありません。
「ワインに炭酸を加えるとスパークリングワインなのか?」という疑問を持たれる方もいますが、全くの別物。スパークリングワインは発酵時に炭酸を発生させたり溶け込ませたものを指し、ワインの炭酸割りは「カクテル」という位置づけです。
とはいえ「どのくらいの比率で割るのが一番美味しいのか?」「炭酸割りにおすすめの白ワインにはどのようなものがあるのか?」などワインの炭酸割りについてはまだまだ気になることも多いはず。以下で詳しくご紹介します。
ワインの炭酸割りを美味しく飲む方法
ワインを炭酸で割って飲むときの一番美味しい比率や温度、炭酸水の種類についてご紹介していきます。
ワインと炭酸水の割合は6:4
ワインの炭酸水割りの理想的な比率は、ワイン6に対して炭酸水4程度がおすすめです。ワインを炭酸水で割って飲むとき炭酸の比率が多すぎると、ワインが薄くなってしまい美味しくないですし、ワインが多すぎても炭酸で割る意味がなくなってしまいます。
もう少し炭酸を増やしたい方は「五分五分割り」と呼ばれる、ワイン5に対して炭酸5の比率が良いでしょう。ワイン対炭酸水の比率を6:4または5:5にすることで、ワインのフルーティーな香りや炭酸水のミネラル感をバランスよく味わうことができます。
美味しく飲める温度は7℃から8℃
ワインを炭酸で割って飲むときの適温は7℃から8℃。ワインも炭酸水も冷蔵庫で冷やして飲むのがおすすめです。冷やしておくことで、美味しい状態で長時間楽しむことができます。
冷蔵庫で5℃くらいまで冷やしておくと、テーブルで飲むときにはちょうど7℃くらいの飲み頃になります。
ワインが冷えてないからと氷を足す方がいますが、解けて水っぽくなるので入れない方が美味しいですよ。
ワインと割って美味しく飲める炭酸の種類
白ワインは比較的酸度が高いため、炭酸は中性のペーハー(pH)6.5ぐらいのもので割ると、酸っぱくなくてまろやかな味わいになります。
また、白ワインは淡泊な味が多いので、ミネラル分を多く含んだ炭酸があいます。
ワインと割ると美味しいのは炭酸水だけではありません。おすすめの炭酸飲料は以下のようなものがあります。
1.赤ワインとジンジャーエールを1:1で割るキティ(白ワインなら「オペレーター」)
2.赤ワインをコーラを1:1で割るカリモーチョ
3.白ワインとソーダを1:1で割るスプリツァー(赤ワインなら「ティント・デ・ベラノ」)
炭酸割りに向いているワイン
ワインの炭酸割りは白ワインがおすすめです。甘口でも辛口でも炭酸割りにして美味しくいただけますが、お料理にあわせるなら辛口のワインが良いでしょう。
ロゼも炭酸割りにできますが、渋みをおおく含む赤分かワインは炭酸で割ることで渋みがより強調されてしまうのでおすすめできません。
ワインの炭酸割りにおすすめのブドウの品種には、以下のようなものがあります。
品種 | 特徴 |
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リースリング | ・ドイツワインの原料として多く使用されている甘口のブドウ品種 ・甘口なので炭酸との相性が良い |
ケルナー | ・ドイツワインの原料によく使用されるマスカットのような香りが特徴 ・酸味がおだやかなため炭酸との相性抜群 |
シャルドネ | ・世界中で白ワインの製造に使われているブドウ品種 ・味に偏りがなくバランスが良いので炭酸で割っても美味しく飲める |
上記の内容を踏まえ、炭酸割りにおすすめの白ワインを紹介していきます。
ワインの炭酸割りにおすすめの白ワイン7選
炭酸わりにおすすめの白ワインをご紹介します。
おすすめの白ワインの原料となるブドウの品種には、「シャルドネ」や「リースリング」「ケルナー」などがあります。
バランスの良いフルーティなブルゴーニュ産白ワイン【ドメーヌ・ド・ラ・ドゥナンテ ブルゴーニュ・シャルドネ】
数々の受賞歴を誇るブルゴーニュを代表する銘醸ワイナリー「ドメーヌ」。
ワイナリ―が所有するヴージョ村のブドウ畑で採れたシャルドネ種のみを使用し、16ヶ月の間、フレンチオーク樽に入れて熟成させたフルーティな白ワインです。
そのままはもちろんのこと、しっかりとした味わいがあるため炭酸で割っても美味しくいただけます。
価格 | 2,750円 |
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色 | 白 |
品種 | シャルドネ |
味わい | 辛口 |
生産 | フランス |
甘い果実香とナッツのような香ばしさが特徴【ジョルジュ デュブッフ プーイィ・フュイッセ】
フランスのワインの産地ボージョレ地方にある名醸造ワイナリーで作られている果実の香りと、樽熟成によるナッツのような香ばしい香りのする辛口白ワインです。
炭酸で割ると、さらフルーティな香りが泡とともに放たれ、上品でまろやかな味わいが楽しめます。
お料理にもぴったりの白ワインです。
価格 | 4,023円 |
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色 | 白 |
品種 | シャルドネ |
味わい | 辛口 |
生産 | フランス・ボージョレ |
135年以上の歴史を持つチリワインの老舗ワイナリー【サンタ カロリーナ シャルドネ レセルヴァ】
チリでも指折りのブドウの名産地「カサブランカ・ヴァレー」のブドウを100%使用した芳醇な果実味のある辛口の白ワインです。樽の中で熟成させているため、樽の香りと味のバランスが良く、炭酸で割るとさらに芳醇な果実味が引き立ちます。
バランスが良い厚みとコクのある味わいはどの料理とも相性が合います。
価格 | 1,860円 |
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色 | 白 |
品種 | シャルドネ |
味わい | 辛口 |
生産 | チリ |
完熟した桃のような香りが特徴【ダークホース シャルドネ】
完熟した桃のようなふくよかな香りがする白ワインです。アメリカの主要なテイスティングコンペやワイン雑誌で高く評価され、アメリカを代表する三ツ星レストランなどで取り扱われています。
炭酸で割ると、さらにふくよかな完熟した桃の香りが引き立ちます。
魚介料理やグラタン、和食、中華料理との相性も良い万能白ワインです。
価格 | 1,500円 |
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色 | 白 |
品種 | シャルドネ |
味わい | 辛口 |
生産 | アメリカ |
ボージョレワインならではのフレッシュさが炭酸にあう【アンリ・フェッシ・アルデッシュ・シャルドネ・ヌーボー 2019 】
2019年にアンリ・フェッシのワイナリーで生産されたボージョレヌーボーです。フローラルな香りと、ドライナッツのアロマが香る辛口の白ワイン。
炭酸で割るとさらにフローラルでドライナッツの香りが引き立ちますよ。
フレッシュチーズや魚介料理との相性抜群です。
価格 | 2,346円 |
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色 | 白 |
品種 | シャルドネ |
味わい | 辛口 |
生産 | フランス・ボージョレ |
完熟したリンゴの蜜のような味わい【ファルケンベルク アウスレーゼ 】
100年の歴史を持つ「マドンナ」のブランドで知られるドイツのワイナリー「ファルケンベルク社」の甘口白ワインです。アウスレーゼとは、「ブドウの房選び」という意味。糖度の高い房だけを厳選して作っているため、完熟したリンゴの密のような芳醇な香りと甘さが特徴です。
炭酸で割って、スイーツなどと合わせてみましょう。
価格 | 2,933円 |
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色 | 白 |
品種 | リースリング 、ミュラー・トゥルガウ、シルヴァーナー、ケルナー |
味わい | 甘口 |
生産 | ドイツ |
北海道産のケルナー100%【グランポレール 余市ケルナー】
北海道余市の6戸の契約農家が栽培するケルナーを使用して作られている辛口の白ワインです。青りんごを連想させるフルーティーな香りが特徴。
炭酸で割ることで、さらに爽やかなフルーティな香りと味が引き立ちます。辛口でスッキリした味わいのため、魚介料理や寿司との相性抜群。
価格 | 2,520円 |
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色 | 白 |
品種 | 北海道産ケルナー種100% |
味わい | 辛口 |
生産 | 日本、北海道余市 |
ワインの水割り?炭酸以外にも美味しく飲める4つの方法
ワインは炭酸以外でも割って美味しく飲む方法があります。炭酸以外のワインを割って飲む方法について、いくつかご紹介します。
ワインの水割り
ヨーロッパでは水でワインを割って飲むのが主流だといわれています。ヨーロッパにおけるワインの水割りには長い歴史があり、ナポレオンやギリシャの哲学者として有名なソクラテスなども、ワインを水割りにして飲んでいました。
ワインの水割りは、炭酸の場合と同じワインと水、6:4か5:5がおすすめ。
水の比率が多すぎると水っぽくなるので、比率を守ってバランスの良い状態で飲むようにしてください。
ワインに氷だけ入れて、ロックにして飲む方法もあります。
ワインのお湯割り
あまり知られていませんが、ワインのお湯割りにして飲む方法もあります。
ワインを温めて飲む「ホットワイン」は知っているけど、ワインのお湯割りは知らないという方が多いのではないでしょうか。
炭酸割りや水割りと異なり、ワイン1:お湯4程度の比率でも美味しく飲むことができます。
シナモンやフルーツ、ハチミツなどを足しても、美味しくいただけますよ。
寝る前に飲むと、身体がポカポカしてよく眠れるといわれています。
ワインのオレンジジュース割り
ワインをオレンジジュースで割る「ワインカクテル」にする飲み方もあります。
赤ワインとオレンジジュースを5:1で割る「ワインクーラ」や、白ワインとオレンジジュースを3:1で割る「白ワインクーラー」、スパークリングワインとオレンジジュース1:1で割る「ミモザ」などがあります。
【ワインクーラ】
赤ワインとオレンジジュースを5:1で割る
【白ワインクーラー】
白ワインとオレンジジュースを3:1で割る
【ミモザ】
スパークリングワインとオレンジジュース1:1で割る
ワインのカシスリキュール割り
他の飲み方として、ワインをカシスリキュールで割る「ワインカクテル」があります。
代表的なものとして、赤ワインをカシスリキュールで割る「カーディナル」、白ワインをカシスリキュールで割る「キール」、スパークリングワインをカシスリキュールで割る「キール・ロワイヤル」などがあります。
【カーディナル】
赤ワイン100ml:カシスリキュール20mlで割る
【キール】
白ワイン100ml:カシスリキュール20mlで割る
【キール・ロワイヤル】
スパークリングワイン60ml:カシスリキュール10mlで割る
ワインの炭酸割りでもっとワインライフを楽しもう
ワインを炭酸で割って飲む方法は「ヴァインショルレ」と呼ばれドイツが発祥です。
ヨーロッパでは、古くからワインを水などで割って飲んでおり、ワインを炭酸で割る飲み方は決して邪道ではありません。
・炭酸で割るのは白ワインがおすすめ(味わいは甘口でも辛口でもOK)
・ワインの炭酸水割りの理想的な比率は、ワイン6に対して炭酸水4
・ワインと炭酸は冷蔵庫で冷やしておく
・美味しく飲める温度は7℃
ワインの炭酸割りを普段の暮らしに取り入れて、ワインライフを楽しんでください。