悪酔いしやすいテキーラを美味しく楽しめる！おすすめの割り方7選

2019年12月7日

「テキーラの美味しい飲み方を知りたい」
「テキーラを使ったおすすめのカクテルを知りたい」

普段飲まないお酒をもらうと飲み方が分からず困ってしまいますよね。いろいろな飲み方を知るともっとテキーラを美味しく楽しめるようになります。

本記事を読みことでテキーラのおすすめの割り方を知ることができますよ。テキーラをさらに好きになるためのたくさんの知識を本記事から得ていただければ幸いです。

テキーラとは？テキーラにまつわる3つの予備知識

テキーラの美味しい飲み方を知るために、まずテキーラについての知識を深めましょう。

上に記したテキーラの3つの予備知識をご紹介します。

テキーラはメキシコ生まれ

テキーラはメキシコで生まれたお酒です。発酵によって作られたお酒をさらに蒸留している蒸留酒であるため、アルコール含有の割合が高いことで知られています。テキーラは「ジン」「ウォッカ」「ラム」と並ぶ「4大スピリッツ」です。

テキーラの原料はメキシコを中心とした南米に自生している「竜舌蘭（リュウゼツラン）」、別名「アガベ」です。
ナジャリ州、タマウリパス州、ハリスコ州、ミチョワカン州の特定地域と、テキーラ村と周辺地域で蒸留された「アガヴェ・テキラナ・ウェベル・バリエダ・アスル」を原料としているもののみがテキーラを名乗ることができます。

2種類に分類される

テキーラは原料であるアガベの比率によって2種類に分類されます。

• 100% De Agave（100%・デ・アガベ）…アガベを100％使用したもの
• Mixtos（ミクスト）…アガベを51％以上使用したもの

アガぺを100％使用しているテキーラは「プレミアムテキーラ」と呼ばれ、アガベを51％使用しているテキーラはサトウキビなどの他の原料が加えられているため「ミクストテキーラ」と呼ばれます。

プレミアムテキーラはミクストテキーラよりも値段が高く、フルーティな香りを楽しめるお酒です。ミクストテキーラは他の原料とアガぺの調合により、甘さが調整されて飲みやすくなっています。

熟成期間で5段階に区別される

テキーラは熟成期間に応じて5段階に区別されています。

• Blanco（ブランコ）…熟成なし～60日の熟成、シルバーとも呼ぶ
• Joven（ホーベン）…ブランコに熟成テキーラを混ぜたり、カラメルで着色したもの
• Reposado（レポサド）…60日〜1年熟成させたテキーラ
• Anejo（アネホ）…1年以上熟成させたもの
• Extra Anejo（エクストラ・アネホ）…3年以上熟成させたもの

熟成期間の短い「ブランコ」はすっきりとしたスパイシーな香りの中にほのかな甘みを感じるテキーラです。のどにひっかかるようなテキーラ独特の苦味を感じられます。「ホーベン」は樽熟成させたりカラメルで着色するため樽の香りやコクがプラスされているテキーラです。柔らかい甘みを楽しめます。

「レポサド」は「ゴールド」とも呼ばれており、一番知られているテキーラです。60日～1年間熟成させることによってアルコールの苦みが軽減され、アガベの独特な甘みと旨みをしっかり感じられます。
「アネホ」はレポサド以上にアガベの甘みと旨みを楽しみつつ、オーク樽の香りを楽しめるテキーラです。

「エクストラ・アネホ」は熟成期間が最も長いテキーラなので苦みや酸味が軽減され、大変飲みやすくなっています。樽熟成によるバニラやチョコレートのような甘い香りを感じられるテキーラです。テキーラ初心者の人にもおすすめできます。

悪酔いを防いで美味しく飲む2つのコツ

アルコール度数が高い蒸留酒であり、ショットで飲むイメージの強いテキーラ。悪酔いを防いで美味しく飲むためには次の2つの方法を実践してください。

• 「100% De Agave（100%・デ・アガベ）」を選ぶ
• チェイサー（水）と一緒に飲む

「100% De Agave（100%・デ・アガベ）」は不純物が少ないため、早く体から抜けます。チェイサーを飲むことで体のアルコール分を薄めることができるので、悪酔いしないためにテキーラだけを飲み続けるのはやめましょう。

テキーラに使われるテキーラ専用のチェイサーは「サングリータ」。トマトジュースやオレンジジュースがべ―スのノンアルコールドリンクです。ライムを絞ったり、タバスコや胡椒を加えたアレンジも本場メキシコでは人気があります。

トマトジュースはアルコールの代謝を早める飲み物です。トマトジュースに含まれているリコピンは抗酸化作用があり、アルコールを摂取した時に発生する有害物質「アセトアルデヒド」の働きを抑制してくれます。
また、トマトに多く含まれるクエン酸にはアルコール分解を促してくれる「乳酸脱水素酵素」を活性化させる働きがあるのでテキーラと一緒に飲むと良いのです。

悪酔いしないためにテキーラとサングリータを交互に飲むのがメキシコの伝統的なスタイルです。

まずは定番！テキーラを美味しく飲む4つの方法

テキーラをおいしく飲む4つの方法を紹介します。

ショット「塩＋ライム」

まず、おすすめするテキーラの飲み方はショットです。テキーラの本場であるメキシコの伝統的な飲み方は「メキシカンスタイル」と呼ばれており塩とライムを加えます。

ライムをかじってテキーラを飲み塩をなめるという3ステップをテンポよく行えば、メキシコの伝統的な飲み方でテキーラを楽しめますよ。

ストレート

テキーラの最もおすすめの飲み方はストレートです。テキーラを軽く冷やしてグラスに注いで飲みます。常温のまま注いでもOK。
ストレートで飲めば、テキーラ独特の甘みやアルコールの苦み、熟成期間によって異なる香りを楽しめます。口の中に残る余韻を楽しみ、じっくりとテキーラを味わいたい方におすすめの飲み方です。

オン・ザ・ロック

主にアメリカで人気のあるテキーラの飲み方がオン・ザ・ロックです。グラスに氷とテキーラを入れて飲みます。氷が溶けるにつれてまろやかな味わいになるためストレートで飲むよりも口当たりがよく飲みやすいですよ。

テキーラそのものの味と香りを楽しみたいけれどもストレートでは少し飲みにくいと感じる方におすすめの飲み方です。

水割り

度数の高いお酒の味を最も楽しめる飲み方と言われているのが「トワイスアップ」つまり水割りです。テキーラはストレートで飲むとアルコールによる舌への刺激が強く正確な味が分かりません。

テキーラを水割りすればアルコール度数が下がるので飲みやすくなり、テキーラ本来の甘みと旨みをしっかり楽しめますよ。

テキーラを美味しく飲めるカクテル！7つの割り方

テキーラは炭酸飲料やジュースとの相性もいいのでカクテルにして楽しむこともできます。食前食後の一杯や食中酒にテキーラをおいしく飲める7つの割り方を紹介します。

メキシカンコーク「コーラ＋ライム」

まず、テキーラとコーラを混ぜる「メキシカンコーク」を紹介します。

味の主張が強いテキーラとコーラを混ぜた個性的で癖のあるカクテルです。スライスカットしたレモンやライムを入れると爽やかな風味がプラスされて飲みやすくなるのでオススメですよ。コーラの甘みがテキーラの辛みをまろやかにしてくれます。

ショットガン「ジンジャーエール（炭酸水）」

次におすすめするのはテキーラとジンジャエールまたは炭酸水を混ぜる「ショットガン」です。

「アルコール度数が高いのに飲みやすいので、気づかないうちに呑みすぎてしまいショットガンで撃たれたかのように酔いが回って倒れてしまう」という意味のカクテルです。

ショットガンをさらに飲みやすくするには、凍らしてシャーベット状にするのがおすすめ。氷がとけるとお酒独特の苦味が薄まり喉どおりがよくなります。今日は酔いたいな、という気分の日にピッタリのカクテルですよ。

エルディアブロ「ライムジュース＋カシス＋ジンジャーエール」

続いておすすめするのはテキーラにライムジュースとカシスとジンジャエールを混ぜる「エルディアブロ」です。

エルディアブロは「硬派な悪魔」とも呼ばれる辛口カクテル。カシスの魅惑的な赤色が特徴です。カシスの酸味が利いているので爽やかで飲みやすくなっています。ライムやレモンジュースを入れるとさらに酸味が増して飲みやすくなりますよ。

テキーラサンライズ「オレンジジュース＋グレナデンシロップ」

テキーラとオレンジジュースとザクロ果汁から作られるシロップ「グレナデンシロップ」を混ぜる「テキーラサンライズ」もおすすめです。

サンライズのようなオレンジのグラデーションが美しいカクテルです。オレンジジュースの種類によってテキーラサンライズの味が変わります。例えば、100％還元濃縮タイプのオレンジジュースは爽やかでしつこくない甘酸っぱさと搾りたての旨みを感じられるのでおすすめです。

バースプーンを使ってグレナデンシロップを沈めて、下の方にある氷を軽く持ち上げてください。グレナデンシロップの赤色とオレンジジュースのオレンジ色によるグラデーションが美しく作れますよ。

マルガリータ「ホワイトキュラソー＋ライムジュース」

次におすすめするのはテキーラとオレンジ果皮を加えたクセのないリキュール「ホワイトキュラソー」とライム果汁を混ぜる「マルガリータ」です。

アルコール度数が強いカクテルですが、ホワイトキュラソーによる適度な甘さと酸味が利いていて飲みやすいです。
うっすら乳白色をしたマルガリータは涼しげな印象を与えます。

グラスの淵に塩をあしらって、塩気を味わいながらカクテルを飲むのがポイントです。

ブレイブ・ブル「カルーア」

次に紹介するのはテキーラとコーヒーリキュール「カルーア」を混ぜる「ブレイブ・ブル」です。

「勇敢な雄牛」という意味を持つ名前のカクテルですが全体的にまろやかな味わいです。コーヒーリキュールの主張が強く、甘さとほろ苦さを楽しめるので食後のデザートにおすすめですよ。グラスに注いでかき混ぜるだけなのでとても簡単なカクテルです。

マタドール「パイナップルジュース＋ライムジュース」

最後に紹介するのは、テキーラとパイナップルジュースとライムジュースを混ぜる「マタドール」です。

短期間熟成もしくは全く熟成させていない透明な「ホワイトテキーラ」をベースに、パイナップルジュースとライムジュースの程よい甘みと酸味を楽しめる爽やかでフルーティなカクテルです。ライムジュースの代わりにレモンジュースを使ってもOK。

パイナップルの甘みがメインのカクテルなので食前酒や食後のデザートにもおすすめです。ホワイトテキーラをゴールドテキーラに変えるとまろやかでコクのあるカクテルになります。

いろいろな飲み方を試して自分の好きな味を探そう！

テキーラはメキシコで生まれた蒸留酒で、アルコール度数が高いお酒です。テキーラ初心者は、悪酔いしないためにアガベを100％使用しているプレミアムテキーラを選び、チェイサーと交互に飲みましょう。

熟成期間による味の違いを楽しめる飲み方は「ショット」「ストレート」「オン・ザ・ロック」。カクテルにするとより飲みやすくなります。

本記事で紹介したテキーラのいろいろな飲み方や割り方を参考にしてみてください。独特の甘みや旨みをしっかり味わえるので、テキーラをもっと好きになるはずです。